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本編
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「リオ…そこが気に入ったか」
「うん」
僕と子供たちは草の上でお昼寝するのが大好き。だってふわふわでいい匂いして気持ちいいの。
「…もう来てはくれぬのか?」
「ん…?」
「前は帰ってくるなり飛び込んできただろう。…それがないのが少し、な」
…僕そんなことしてたっけ。あ、してた。サトが来たのが嬉しくて…でも今はすごく眠くなって…。
「…くぁぁ」
「まだ眠いか?…昨夜やはり寝かせた方が良かったのではないか?」
「ううん…」
僕もサトとぎゅーってしたかったから…お昼寝すれば眠たいのは治るけど…サトがいる時間は少ないから。
「…もうまた番様ったらそこでお眠りになるんですか。ベッドに上がってくださいと何度も言っているでしょう?」
「眠たくなっちゃうの…」
「そこで寝るのをやめないのでしたら片付けますからね」
え?この草なくなっちゃうの?僕達のお気に入りの場所…。
「なくなるのやー!!」
「きゅー!!」
「…」
アリアまでも怒っているように見えた。
「ママあっちでねて!!」
「ぴ!!」
「…」
カイとソラ(の上に乗ったアリア)にベッドの方に押された。
「僕も…ここにいちゃダメ?」
「めっ!!」
「きゅ!!」
子供たちに草の上を追い出された。
うぅ…。僕のお気に入りの場所…でも子供たちの場所になるなら…。
僕はサトの膝に座った。
ここが一番安心するし誰にも取られない場所。…あ、また眠くなってきちゃった…。
「リオ、私の腕の中で眠りにつくならば何も言わぬ」
「ほんと…?」
「あぁ。約束していた初代竜王の番に会うのはどうする?私がいる時しか会えぬが」
「起きた…あとで…」
起きた後で全部やるよ。お勉強も、約束も…あとご飯も。ご飯食べるの忘れてたな…後でいいかな。サトと一緒にいることが先…。
「うん」
僕と子供たちは草の上でお昼寝するのが大好き。だってふわふわでいい匂いして気持ちいいの。
「…もう来てはくれぬのか?」
「ん…?」
「前は帰ってくるなり飛び込んできただろう。…それがないのが少し、な」
…僕そんなことしてたっけ。あ、してた。サトが来たのが嬉しくて…でも今はすごく眠くなって…。
「…くぁぁ」
「まだ眠いか?…昨夜やはり寝かせた方が良かったのではないか?」
「ううん…」
僕もサトとぎゅーってしたかったから…お昼寝すれば眠たいのは治るけど…サトがいる時間は少ないから。
「…もうまた番様ったらそこでお眠りになるんですか。ベッドに上がってくださいと何度も言っているでしょう?」
「眠たくなっちゃうの…」
「そこで寝るのをやめないのでしたら片付けますからね」
え?この草なくなっちゃうの?僕達のお気に入りの場所…。
「なくなるのやー!!」
「きゅー!!」
「…」
アリアまでも怒っているように見えた。
「ママあっちでねて!!」
「ぴ!!」
「…」
カイとソラ(の上に乗ったアリア)にベッドの方に押された。
「僕も…ここにいちゃダメ?」
「めっ!!」
「きゅ!!」
子供たちに草の上を追い出された。
うぅ…。僕のお気に入りの場所…でも子供たちの場所になるなら…。
僕はサトの膝に座った。
ここが一番安心するし誰にも取られない場所。…あ、また眠くなってきちゃった…。
「リオ、私の腕の中で眠りにつくならば何も言わぬ」
「ほんと…?」
「あぁ。約束していた初代竜王の番に会うのはどうする?私がいる時しか会えぬが」
「起きた…あとで…」
起きた後で全部やるよ。お勉強も、約束も…あとご飯も。ご飯食べるの忘れてたな…後でいいかな。サトと一緒にいることが先…。
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