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本編
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「…ん、くぁぁ」
「起きたか。先に移動してしまったが、ちょうどよかったな」
「…なんの…こと?」
サトは見たことも無い扉の前に僕を抱いて立っていた。
「ここが初代竜王の番の部屋だ。…リオ、覚悟しろよ?」
「かくご…?」
「あぁ。少し辛いかもしれぬ」
サトはそう言ってからドアに手をかけた。
「…え」
ドアの先はガラスで囲まれた部屋で真ん中に白い大きなベッドがあってそこに女の人が寝ていた。…翼があった。僕と同じ…いや、僕よりもずっと大きくて立派な。
「…この…人…」
「…眠っている。リュージュニスが出来たのは初代竜王とこの方がいたからだと竜王とその番、それと建国当時にいた者だけに伝わっている」
「…寝てる…の?」
綺麗な金色の髪、ふわふわしててベッドいっぱいに広がってる。…あれ?手が胸の上で組んである…あれ見た事あるよ。村でね、誰かが死んじゃった時小さな箱に入れるのにね、ああして手を胸の上に組ませておくの。…この人死んじゃった…わけじゃないんだよね?どうして?
「あれは祈りの形だ。…リュージュニスが浮いていられるのはこの方の力なんだ」
「…近くに行ってもいい?」
「あぁ」
僕はサトに下ろしてもらい、ベッドの横に立った。
…寝てる…のわからないな。この人はどんな色の目をしてるんだろうな。気になるな。
その時僕はふと気がついた。
花びら…手に乗っちゃってる。くすぐったいかな。取ってあげなきゃ。
手を伸ばし、組んだ手の上にある花びらに触れた瞬間、身体中から力が抜けた。
「リオ!!」
そのまま目も開けていられなくなり、ベッドに倒れ込んだ。
僕どうしちゃったのかな。急に眠たくなっちゃったのかな。…どうして?
「起きたか。先に移動してしまったが、ちょうどよかったな」
「…なんの…こと?」
サトは見たことも無い扉の前に僕を抱いて立っていた。
「ここが初代竜王の番の部屋だ。…リオ、覚悟しろよ?」
「かくご…?」
「あぁ。少し辛いかもしれぬ」
サトはそう言ってからドアに手をかけた。
「…え」
ドアの先はガラスで囲まれた部屋で真ん中に白い大きなベッドがあってそこに女の人が寝ていた。…翼があった。僕と同じ…いや、僕よりもずっと大きくて立派な。
「…この…人…」
「…眠っている。リュージュニスが出来たのは初代竜王とこの方がいたからだと竜王とその番、それと建国当時にいた者だけに伝わっている」
「…寝てる…の?」
綺麗な金色の髪、ふわふわしててベッドいっぱいに広がってる。…あれ?手が胸の上で組んである…あれ見た事あるよ。村でね、誰かが死んじゃった時小さな箱に入れるのにね、ああして手を胸の上に組ませておくの。…この人死んじゃった…わけじゃないんだよね?どうして?
「あれは祈りの形だ。…リュージュニスが浮いていられるのはこの方の力なんだ」
「…近くに行ってもいい?」
「あぁ」
僕はサトに下ろしてもらい、ベッドの横に立った。
…寝てる…のわからないな。この人はどんな色の目をしてるんだろうな。気になるな。
その時僕はふと気がついた。
花びら…手に乗っちゃってる。くすぐったいかな。取ってあげなきゃ。
手を伸ばし、組んだ手の上にある花びらに触れた瞬間、身体中から力が抜けた。
「リオ!!」
そのまま目も開けていられなくなり、ベッドに倒れ込んだ。
僕どうしちゃったのかな。急に眠たくなっちゃったのかな。…どうして?
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