大関誠は温泉大臣~俺、異世界に温泉旅館作ります!~

八百十三

文字の大きさ
23 / 32
第4章 温泉旅館に必要なもの

第19話 ベッドなう

しおりを挟む
 レイヨン区タサック村から距離にして約260km。神聖クラリス帝国の帝都、クラレンス。
 世界最大の宗教都市であり、同時に世界最大級の商業都市でもあるこの都には、食べ物も宝飾品も家具も道具も、ありとあらゆる品物が集まってくる。
 「クラレンスで見られないものは、チェルパに存在しないものだ」との諺が存在するくらいである。

 俺はクレマンを伴って、クラレンスの中で家具類の問屋が集まる大通りの一つ、ミッテラン地区ヌヌー通りにやってきていた。
 目的はもちろん、この通りに数々並ぶ家具類。中でも各客室に設置するベッドだ。
 温泉旅館において客室のベッドは最重要だ。地球のホテルでもベッドの上質さ、枕の上質さを謳うところは数多い。寝心地の良い布団というのは、それだけで人を惹きつける要素になるのである。
 だから、俺はベッドについては他人任せにするつもりは一切なかった。この身でベッドの寝心地を確かめなくては。そう強く決心して、こうして遠路はるばるクラレンスまでやってきたのである。

 さすがは世界有数の大都市クラレンスの大通り、道幅は広く綺麗に舗装されており、馬車が何台も行き交い、右を向いても左を向いても店と人がひしめいている。
 何世紀か前のパリやロンドンとか、こんな具合の雰囲気だったのではないだろうか。勝手な想像だけど。

「どうですマコト殿、この大通り、この問屋街、この高級感あふれる家具の数々!
 ここならばきっと、マコト殿のお眼鏡に適う家具が、必ずや見つかることと思いますぞ!」
「ですね、これだけ家具が並んでいれば、きっと俺の理想のベッドがあるはずです。
 すみません、クレマンさんも忙しいのに同行いただいて、案内まで引き受けてもらって」
「なぁに、クラレンスは私のメインフィールドでございますからな。私も宿屋の経営者、このヌヌー通りにもよく足を運んでおります故、案内はお手の物です。
 懇意にしている業者も何軒かございますので、マコト殿のオーナー就任の挨拶も兼ねてご紹介いたしましょう」

 誇らしげに胸を張りながら髭を撫でつつ、悠々と歩を進めるクレマン。対して俺は初めて歩くクラレントの大通りに圧倒されて、おのぼりさんよろしくきょろきょろと視線を巡らせていた。
 地球で住んでいたのははずれの方とはいえ新宿区だったし、実家も埼玉の志木で池袋などに出やすい地域だったから、都会を知らないわけではないのだが、地球あちらの都会とチェルパこちらの都会とでは、雰囲気も活気も街の広さも全然違う。
 言うなれば、活気の大きさこそ新宿や池袋、渋谷程ではないにしても、東京23区全体が隅から隅まで活気に満ちているような感じだ。

 そんな活気のある、人の声の絶えないヌヌー通りを歩いて3分。クレマンは通りに面したひときわ大きい建物の前で足を止めた。
 大通りの真ん中あたり、他の建物の間に挟まれる形であるから、まだ見紛う・・・ことはないが、出で立ちは貴族の宮殿を思わせる豪華さだ。他の建物は2階建てが精々なのに、ここはなんと4階建て。格が違う。
 大理石と翡翠石に彩られる壁を、呆気に取られながら見上げる俺の前で、クレマンは両手を大きく広げた。

「こちらが、寝具を扱わせたら大陸一とも称される老舗商店、アスラン商会でございます。
 店主のジョルジュ・アスランは私の古くからの友人でしてなぁ、目敏い商人であると同時に無類の冒険好きでございます。
 マコト殿の故郷の話など、食いつきが良いかと思いますぞ」
「はぁ、なるほど……でもいいんですか、こんな格好で入ってしまって」

 俺は眉を寄せながら、自分の身に付けているサスペンダーを摘まみ上げた。
 俺の今の服装は、綿の白いシャツに革製サスペンダー、綿製のズボンに革靴という出で立ち。ぱっと見小ぎれいにまとまっているが、これはこの世界の一般市民の服装だ。市民服と呼ばれているらしい。
 つまり、吹けば飛ぶような、人混みに飲まれたら一瞬で見失うような、一般市民状態なのが今の俺なのだ。
 いくらこの商会に顔が利くクレマンが隣に居るとはいえ、こんな服装でこんなハイソな店に入ることが許されるとは思えない。高級ブティックにTシャツジーンズで立ち入るようなものだ。
 だがクレマンは、いくら俺が身なりを整えてから行こうと訴えても取り合ってくれない。怖気づく俺を一笑に付す。

「心配しなくても大丈夫ですぞ、そのような服装で日常的に出入りする、商会の下働きも多くおりますから目立ちはしません。
 さ、行きましょう」
「あ……はい……」

 それはもう、一切の容赦もないほどの満面の笑みを以て促されてしまって、俺は背中を丸めつつアスラン商会の豪奢な建物の中に入っていくのであった。



 豪華絢爛な外観から予想は付いたが、店内もなかなかに煌びやかな空間になっていた。
 天蓋付きのダブルベッドやら、ラインストーンで縁取られたサイドテーブルやら、キラキラした大小様々な寝具や家具がずらりと並んでいる。
 あまりの眩しさに目がくらみそうになっている俺のことは気にも留めず、クレマンは店舗入り口の傍に立っていたスーツ姿の女性に話しかけた。

「本日お約束を頂戴していたクレマンです。ご主人はおりますかな」
「あぁ、ピアンターテ様にオオゼキ様でございますね、アスラン様がお待ちです。こちらへどうぞ」

 クレマンが名前を出すや、女性はにこやかに微笑んで店舗の奥を指し示した。一切の待機時間もストレスもない。あまりにもスムーズである。
 そしてどうやら俺も「もてなすべき客」の扱いであるらしい。温泉旅館に入れるベッドの選定という、当初の目的を考えればまぁ当然のことであるが、俺としてはクレマンのお付きとかそういうくらいでも充分なのに。
 こうして俺はアスラン商会の「客」として、商会の建物最上階にある応接室へと通されたのであった。



 応接室のふっかふかなソファーに腰掛けて、1分も経たなかっただろうか。部屋の奥にある扉が大きく開かれた。

「クレマン!久方ぶりだなぁ!」
「お前も健勝なようで何よりだ、ジョルジュ」

 応接室に入って来るや、アスラン商会のトップ――ジョルジュ・アスランは満面の笑みを顔に湛えてクレマンに大股で近づいて握手をしてきた。
 クレマンも普段の柔和で好々爺然とした口調はどこへやら。大柄なジョルジュと比べると親と子ほどの身長差があるが、気にせずジョルジュの肩に手を回している。
 スーツをきっちり着こなした大柄な男性が満面の笑みで近づいてくる、というだけでもなかなかに迫力のある絵面だが、それに加えてジョルジュは獅子の獣人ビーストレイスだった。暗い茶色の鬣がふっさふっさである。ついでに頬の長い飾り毛も目立つ。
 鬣にボリュームがあるせいで、大きな身体が猶の事大きく見えて、俺は見事なまでにビビっていた。
 しばし旧交を温めたジョルジュとクレマンだったが、ふと話を切って、恐縮しきりの俺へと揃って視線を投げる。

「してクレマン、この御仁が例の?」
「そうだ。タサック村に建設中の温泉旅館「オオゼキ・・・・」のオーナーにして、万能霊泉ソーマスプリングタサック村源泉ならびに治癒霊泉ネクタースプリングタサック村第2源泉の発見者。
 来訪者マレビトのマコト・オオゼキ殿だ」

 クレマンに紹介された俺は慌ててジョルジュに向かって頭を下げる。が、そこで気が付いた。非常に重大なことに気が付いた。
 今、クレマンは温泉旅館の名前を・・・・・・・・言っていなかったか・・・・・・・・・
 俺は弾かれたように顔を上げた。心臓の鼓動の音が耳元でうるさいほどに聞こえる。緊張で冷や汗が頬を伝うのを感じながら、俺は口を開いた。

「あ、あの、クレマン、さん?今、何か……旅館の名前、オオゼキ、って……?」
「うむ、そうですぞ。タサック村万能霊泉 温泉旅館「オオゼキ」。先日の名称決定会議で、そのように決まりました」
「俺、知らなかったんですけど……会議があったことすら知らなかったんですけど……」

 ジョルジュに挨拶することすら忘れ、俺はソファーに頭を抱えて沈み込んだ。オーナーなのに旅館の名称決定会議に呼ばれなかったのか、と言われるとその通りなのだが、呼ばれなかったものは呼ばれなかったのだ。
 俺を見下ろすジョルジュが額に指を押し当てる。

「大方、イーナ女史の采配だろうな。あの御仁は速決を貴ぶ。お主が加わったら悩みに悩んで結果決められない、という事態が起こることを見越していたのであろうよ」
「あー……」

 ジョルジュの、恐らく正鵠を射ているであろう発言に、俺はますます頭を抱えた。非常に分かる。その通りだ。俺が会議に参加したら、十中八九あれもいいこれもいい、と悩み悩んで決めきれない。
 というか旅館「オオゼキ」だなんてこっぱずかしい名前、俺が付けられよう筈もない。自己顕示欲の塊かと思われてしまう。
 ここが商会の応接室であることすら忘れて絶望に沈む俺の肩を、ジョルジュの大きな手がぽんと叩いた。肉球が意外と柔らかいですねジョルジュさん。

「まぁ、それはそれとしてだ。アスラン商会にようこそオオゼキ殿、異界の御仁よ。ありとあらゆる寝具が揃うここならば、お主の旅館にピタリと合うベッドが見つかることだろう。
 業務用ベッドは下の3階フロアにあるのでな、ゆっくり選んでゆくといい」
「あ……ありがとうございます」

 優し気で威厳のあるバリトンボイスに幾分か気を取り直した俺は、ジョルジュの顔をようやく直視して礼を述べた。ようやく、である。



 俺とクレマンはジョルジュの案内を受けながら、3階の業務用ベッドのフロアを歩いていた。1階はどうやら個人向け、それも貴族などの富裕層向けのベッドが置いてあるスペースだったらしい。
 一般市民向けのベッドの取り扱いはないのかといえばそんなことはなく、単純に商会の本店には置いていないということだそうで。クラレンスの中に商会の店舗は、3つほどあるそうだ。

「ほう、つまりオオゼキ殿も各地を旅されて?」
「旅と呼べるほど大掛かりでも無いですけどね……たまの休暇に行ってただけですし、することと言えば温泉に入ってご当地のグルメ食べてってくらいですし」
「なに、頻度の多少も行動の内容も問題ではありはすまい。居ついた場所と日常から離れて足を伸ばしたなら、それ即ち旅であるからして」

 そして俺はジョルジュに促されるままに、元の世界ソレーアでの暮らしぶりや温泉旅行の話などをさせられていた。俺が学生だということを話すと、ジョルジュは大層驚いていた。
 しかしこのジョルジュ・アスランという男性、威厳溢れる立ち振る舞いといい、インパクトのある外見といい、堅い印象を与える見た目をしているが、なかなかどうして話しやすい。話をしていて気持ちがいいというのだろうか、口から次々と言葉が出てくるのだ。
 俺の話を聞いて好奇心が満たされたか、頬の飾り毛を指でいじりながら目を細める。

「しかしなるほど、ソレーア式の旅館……となれば、あまり派手にはせん方がよかろうな。素朴な風合いの……それでいて質の高いベッドがよいだろう」
「私も同意見だ。華美でなく、落ち着く具合の……あぁ、あれなどいかがですかな、マコト殿」

 そうしてジョルジュとクレマンが揃って目を向けたのは、木の色合いをそのまま活かしたフレームのセミダブルベッドだ。シンプルな造りながらマットレスはなかなかに厚さがあり、寝心地は良さそうである。
 俺は件のベッドに近寄って触って感触を確かめつつ、ジョルジュの方に顔を向けた。

「寝てみてもいいですか?」
「いいとも、こういうのは直接確かめるのが肝要だ」

 俺の言葉に首肯するジョルジュ。ならば遠慮は要らぬと、俺はベッドに乗っかった。
 ふっかふかだ。まるで沈み込ませるように俺の身体を包み込み、しかし芯のないほどに柔らかすぎはしない。しっかりと俺の身体を受け止めてくれる。
 あぁ、こんなベッドだったらいつまでも寝そべっていられそうだ。俺の目元は自然と蕩け、瞼が重たくなり――



「マコト殿、マコト殿。お気持ちは分かりますがこの場で熟睡は宜しくないですぞ」
「……はっ」

 いつの間にか意識を手放していたらしい俺は、クレマンに頬をぺちぺち叩かれて目を覚ました。
 これは、想像以上の心地よさだ。素晴らしいという言葉以外に無い。俺は身体をグイッと起こしてジョルジュへと視線を投げる。そして吼えた。

「ジョルジュさん、このベッド買います!20台!」
「よしきた!その決断に感謝する!現物については倉庫から直接、タサックまで届けよう」

 ジョルジュは快哉を叫んで手をパンと叩いた。すぐさま手元の手帳にさらさらとペンを走らせる。俺の隣でクレマンも満足げだ。
 こうして旅館のベッドを決めるという俺の一大ミッションは、無事に遂行することが出来た。その事実に俺はほっと、ベッドの上で胸を撫でおろすのであった。



 余談。
 購入するベッドを決め、クレマンが支払いを行っている間に、ジョルジュがこっそり耳打ちしてきて曰く。

「オオゼキ殿、貴君はソレーアのニホン出身と聞いているが、あちらでは「シキブトン」なる寝具が一般的というのは事実かね」

 敷き布団。確かに今でも日本では広く使われている。俺はジョルジュの大きな耳にそっと言葉を返した。

「えぇ、まぁ……最近はベッドも普通に使われていますが」
「そうか、いや実はな。南方の海域に浮かぶアグロ連合国から、連合国式の寝具を輸入したのだが、いまいち客の反応が芳しくなくてな。個人的にでも見てもらいたいのだが」
「ほう……?」

 その言葉に俺は目を細めた。クレマンが戻ってくる前に、ジョルジュにその寝具が置いてある場所に案内してもらう。と、そこにあったのは。
 まごうことなき、ふかふかで柔らかな敷き布団であった。実に2ヶ月ぶりの再会である。

「オフトゥン……!ちょっ、なんでこれを先に紹介してくれなかったんですか!」
「いやぁ、クレマンからベッドを、と聞いていたものでなぁ。連合国では草を編んだ床の上にこれを敷くと聞くし、板張りの床の上に直接これ、というわけにもいくまい?」

 お布団に抱き付かんばかりの俺に、ジョルジュが困ったような目をして肩をすくめた。気付けば会計を済ませてきたであろうクレマンが、不思議そうな顔をして俺を見ている。
 俺は懐かしのお布団に頬擦りしながら、声を大にして叫んだ。

「買います!個人的に買います!俺の家に置きます!いくらですか!?」
「シキブトン単体で金貨2枚。なにぶんクラレンスでは希少なものなのでな、値が張るのは勘弁してくれたまえ」
「つまり20,000円……oh……」

 まぁ、買いました。掛け布団と枕はジョルジュのおすすめ品より二段階ほどグレードを落とさざるを得なかったけれど。
 しばらくは節約しないとなぁ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
 2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。  死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。  命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。  自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

処理中です...