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第17話 大きな問題
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その日の夜。私は自分が住んでいる「赤獅子亭」裏手の女中用の宿舎にて、ベッキーさんを自分の部屋に呼んで今日に聞いた話を伝えていた。
正直、誰かには話したかった。しかし話すにしても相手は選ぶし、あんまり口の軽い人に話すわけにはいかない。そういう状況になると、ベッキー・リントンという女性は素晴らしく適役だった。
「どう思う?」
「いや、なくないですか?」
そして私が話した、カミーユさんから聞いた国王と王子の醜聞。それを聞いて彼女は目を大きく見開き、愕然としながら率直な言葉を述べた。
ま、そりゃそうだ。自分の国の国王が、王子が、人妻に声をかけることを趣味にしているなど。
「だよねぇ」
「酒場にいる女中は確かに既婚者がいることもありますけれど、私達はお仕事だから喜んで相手をするんですもの」
私のため息交じりの言葉に、ベッキーさんは眉尻を下げながら言う。曰く、「赤獅子亭」の女中にも何人か、夫のいる人はいるのだそうだ。デビーさんとか、エステルさんとか、その辺は結婚していて、それでも女中として働き、殿方の相手をしているらしい。
しかしそれは、そういう仕事だからやっているだけのことだ。
「お貴族様のパーティーで他のお貴族様やお客様の、お相手がいらっしゃる方にしつこく言い寄るのは……マナー違反です」
力なく肩を落としながらベッキーさんは言う。その声には落胆の色が見て取れた。
「やっぱそうかー。まぁ予想はしていたけれど」
「国王陛下と、王子殿下が、そんな趣味をお持ちだなんて……何ということでしょう」
私が額を掻きながら言えば、彼女は力なく頭を振った。そんな彼女に、私は僅かに身を乗り出しながら聞く。
「ところで、ベッキーさん。私はこの国の国王とか、王子とか、その辺全然知らないんだけど、どんな人?」
「えぇっと、そうですね……」
私の問いかけに、ベッキーさんがふと部屋の天井を見上げた。顎に人差し指をつけながら、彼女は私に説明を始める。
曰く、現在の国王はエドワード7世。御年65歳、細耳族。この国の王家は代々細耳族らしいが、積極的に他の種族の貴族も閣僚にしているらしい。
在位10年目。国民からのウケも良く、諸外国の王家ともうまく立ち回っているため、在位中は安泰だと見られているらしい。酒乱であることを除けばだが。
王子のリチャード様は御年42歳。エドワード7世の長子で、若くから外遊や王家主催のパーティーに出ていたため外交手腕は高く評価され、次期国王としての期待も高いとのこと。父親以上の酒乱であることを除けばだが。
つまり、酒が入って酔っ払いさえしなければ、父子揃って施政者としては文句なしなのだ。これはこれでやっつけるのが面倒だ。
ため息を付きながらベッキーさんが言う。
「国民からは慕われている方なんです。でも、その話が公になったら……」
その口ぶりから、二人は大層国民から慕われているということが分かった。正直この手のタイプはやっつけにくい。下手にやっつけると、私の立場が危うくなるだろう。
片目をつぶって、私はベッキーさんに問いかける。
「本気で、王様や王子様はよその奥様方を落とそうとしていると思う?」
「いえ、そんなはずはありません。独身ならともかく……いえ、独身であっても良くないことですが。お二人共奥方様がいらっしゃるんですもの。そちらを差し置いてよその方に本気でアプローチするなど、あり得ません」
私の問いかけに、彼女はすぐさま、全力で否定した。その様子から、本当に有り得ないと思っているのだろう。
つまり、この国において不倫とは、それだけ有り得ない犯罪だと思われている、ということだ。この国の国王がそういうことなどしないだろう、と思われていることも。
私は力なく椅子の背もたれに身を預けた。正直、ここまでの状況になるとカミーユさんから聞いた話が嘘であったほうが幸せではないか、と思う。カミーユさんが私に嘘を付くということも、なかなか有り得ない話だとは思うけれど。
「まぁ、趣味だってことだしね……『遊びに本気になる女性の方が悪い』なんて言われたら終わりだし」
「はい……ですが、趣味だとしてもたちの悪い趣味です。国王様や王子様が、謳歌してよろしいものではありません」
私が零した言葉に、ベッキーさんもこくりと頷いた。駄目なものは駄目だが、しかしその相手は敬愛する国王様。心境は複雑だろう。
彼女の心中を慮りながら、私はため息をつきつつ視線を足元に落とす。
「ねぇ……本音を言えば、ちょこっと釘を刺すくらいのことはしたいけどさ、私は」
「分かります……リセさんならある程度は、穏便にそういうことを出来るでしょう。でも、どういう機会にそれをしますか?」
ベッキーさんが、私に真っ直ぐ視線を投げながら問うた。
そう、そこだ。何かしらの手を下すとして、一番問題になるのはその部分だ。
「そこなのよねー。国王様に、王子様でしょ? うちの店みたいな街中の店に来るなんてことは無いだろうし。長官クラスはともかくとしてさ」
私が話に出すのは、件の二名に対してどういう場面でやっつける話に持って行くか、ということだ。
諸貴族、諸商人と違って、国王と王子。市内の雑多な酒場に訪れるだなんて、そんなはずがない。
地球でもそうだったじゃないか。閣僚レベルは一般の居酒屋や酒場を日常的に利用することこそあれど、国王とか、総理大臣とか、天皇とか、そういう身分の人が何の話もなしに酒屋に訪れるだなんてこと、あるわけがない。
ベッキーさんが、真剣な眼差しをしながら言う。
「チャンスがあるとすれば、王室、または外務庁、王政補佐庁の主催するパーティーだと思います。ああしたパーティーは、王都の酒場が調理担当、または給仕役として役目を仰せつかります」
そこまで言いながら、彼女は目尻を悲しそうに下げた。
「ただ……『赤獅子亭』は比較的庶民的な、接待を中心とした酒場です。そういう場所にお呼ばれするとは、とても思えません」
その言葉に、私は肩を落とすしかなかった。
そう、そうなのだ。「赤獅子亭」は何人もの貴族が行きつけにしており、私を目当てに様々な閣僚がやってくるとはいえ、そもそものカテゴリは風俗店。
王室だの王政補佐庁だの外務庁だのの主催する、国を代表するパーティーに呼ばれるなんてことは、あるわけがないのだ。国賓を招くパーティーの接客を、キャバクラの店員やボーイに任せるようなものである。
有り得ない、まず有り得ない。いくら私が八面六臂の活躍をしていて、店の名前が本来とは違う方向で売れているとはいえ。絶対、ここまで来ても「満月橋亭」の方が酒場としては上に来るはずだ。
「そうなんだよなぁ……いくら私があちこちのお貴族様に頼りにされているとはいえ、この店はそういう店じゃないしなぁ……」
私が力無くこぼして天井を仰ぐと、私の胸元をベッキーさんが身を乗り出してツンとつついた。
「いっそリセさん、そういうパーティーによくお呼ばれする一番街通りの店に移籍します?」
「いやいや、それはやっぱりダメだって。私、まだこの世界どころかこの国のこと、全然何にも分かんないもん」
いたずらっぽく話されたベッキーさんの言葉に、私は両手を振りながら答える。正直、ここから一番街通りの一流店に転職出来るとは、とても思えない。いくら何人か、そういう店に出入りする人に知り合いがいるとは言え。
だが、心配なのはそれだけじゃない。私が身を乗り出しながら口を開く。
「それに……ほら。移籍したとして移籍先のお店の人が面白くないと思うじゃん? こんなカジュアルな酒場から一流店に移籍するなんてさ」
「まあ……それは、そうですね」
私の発言に、ベッキーさんが大きく肩をすくめた。
そういうことなのだ。私がどれだけ実績を積んでいようと、三番街通りの店から上がってきた人材。つまり、根っこでは売春婦だと思われても仕方ないのだ。
そうなったら確実に、移籍先のお店の人がやっかむだろう。こいつはカテゴリの低い店の出なのに、どうしてこんな店に来て働いているのかと。
分かりきっている。そんなことは分かりきっている。だから私は悩んでいるのだ。
やることはやりたい。しかしそれは今の環境では難しい。そういうことなのだ。
「どうにか出来たらなー、絶対この国のためになると思うのに」
「そうですよね……」
大きくため息をつき、椅子の背もたれに身を預ける私に、ベッキーさんが肩を落としながら言う。
何かしらの手が打てるのか、そもそも打つことができるのか。私とベッキーさんは夜が更けるまで、討論を交わして何かしらの手がないかを探しあったのだった。
正直、誰かには話したかった。しかし話すにしても相手は選ぶし、あんまり口の軽い人に話すわけにはいかない。そういう状況になると、ベッキー・リントンという女性は素晴らしく適役だった。
「どう思う?」
「いや、なくないですか?」
そして私が話した、カミーユさんから聞いた国王と王子の醜聞。それを聞いて彼女は目を大きく見開き、愕然としながら率直な言葉を述べた。
ま、そりゃそうだ。自分の国の国王が、王子が、人妻に声をかけることを趣味にしているなど。
「だよねぇ」
「酒場にいる女中は確かに既婚者がいることもありますけれど、私達はお仕事だから喜んで相手をするんですもの」
私のため息交じりの言葉に、ベッキーさんは眉尻を下げながら言う。曰く、「赤獅子亭」の女中にも何人か、夫のいる人はいるのだそうだ。デビーさんとか、エステルさんとか、その辺は結婚していて、それでも女中として働き、殿方の相手をしているらしい。
しかしそれは、そういう仕事だからやっているだけのことだ。
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力なく肩を落としながらベッキーさんは言う。その声には落胆の色が見て取れた。
「やっぱそうかー。まぁ予想はしていたけれど」
「国王陛下と、王子殿下が、そんな趣味をお持ちだなんて……何ということでしょう」
私が額を掻きながら言えば、彼女は力なく頭を振った。そんな彼女に、私は僅かに身を乗り出しながら聞く。
「ところで、ベッキーさん。私はこの国の国王とか、王子とか、その辺全然知らないんだけど、どんな人?」
「えぇっと、そうですね……」
私の問いかけに、ベッキーさんがふと部屋の天井を見上げた。顎に人差し指をつけながら、彼女は私に説明を始める。
曰く、現在の国王はエドワード7世。御年65歳、細耳族。この国の王家は代々細耳族らしいが、積極的に他の種族の貴族も閣僚にしているらしい。
在位10年目。国民からのウケも良く、諸外国の王家ともうまく立ち回っているため、在位中は安泰だと見られているらしい。酒乱であることを除けばだが。
王子のリチャード様は御年42歳。エドワード7世の長子で、若くから外遊や王家主催のパーティーに出ていたため外交手腕は高く評価され、次期国王としての期待も高いとのこと。父親以上の酒乱であることを除けばだが。
つまり、酒が入って酔っ払いさえしなければ、父子揃って施政者としては文句なしなのだ。これはこれでやっつけるのが面倒だ。
ため息を付きながらベッキーさんが言う。
「国民からは慕われている方なんです。でも、その話が公になったら……」
その口ぶりから、二人は大層国民から慕われているということが分かった。正直この手のタイプはやっつけにくい。下手にやっつけると、私の立場が危うくなるだろう。
片目をつぶって、私はベッキーさんに問いかける。
「本気で、王様や王子様はよその奥様方を落とそうとしていると思う?」
「いえ、そんなはずはありません。独身ならともかく……いえ、独身であっても良くないことですが。お二人共奥方様がいらっしゃるんですもの。そちらを差し置いてよその方に本気でアプローチするなど、あり得ません」
私の問いかけに、彼女はすぐさま、全力で否定した。その様子から、本当に有り得ないと思っているのだろう。
つまり、この国において不倫とは、それだけ有り得ない犯罪だと思われている、ということだ。この国の国王がそういうことなどしないだろう、と思われていることも。
私は力なく椅子の背もたれに身を預けた。正直、ここまでの状況になるとカミーユさんから聞いた話が嘘であったほうが幸せではないか、と思う。カミーユさんが私に嘘を付くということも、なかなか有り得ない話だとは思うけれど。
「まぁ、趣味だってことだしね……『遊びに本気になる女性の方が悪い』なんて言われたら終わりだし」
「はい……ですが、趣味だとしてもたちの悪い趣味です。国王様や王子様が、謳歌してよろしいものではありません」
私が零した言葉に、ベッキーさんもこくりと頷いた。駄目なものは駄目だが、しかしその相手は敬愛する国王様。心境は複雑だろう。
彼女の心中を慮りながら、私はため息をつきつつ視線を足元に落とす。
「ねぇ……本音を言えば、ちょこっと釘を刺すくらいのことはしたいけどさ、私は」
「分かります……リセさんならある程度は、穏便にそういうことを出来るでしょう。でも、どういう機会にそれをしますか?」
ベッキーさんが、私に真っ直ぐ視線を投げながら問うた。
そう、そこだ。何かしらの手を下すとして、一番問題になるのはその部分だ。
「そこなのよねー。国王様に、王子様でしょ? うちの店みたいな街中の店に来るなんてことは無いだろうし。長官クラスはともかくとしてさ」
私が話に出すのは、件の二名に対してどういう場面でやっつける話に持って行くか、ということだ。
諸貴族、諸商人と違って、国王と王子。市内の雑多な酒場に訪れるだなんて、そんなはずがない。
地球でもそうだったじゃないか。閣僚レベルは一般の居酒屋や酒場を日常的に利用することこそあれど、国王とか、総理大臣とか、天皇とか、そういう身分の人が何の話もなしに酒屋に訪れるだなんてこと、あるわけがない。
ベッキーさんが、真剣な眼差しをしながら言う。
「チャンスがあるとすれば、王室、または外務庁、王政補佐庁の主催するパーティーだと思います。ああしたパーティーは、王都の酒場が調理担当、または給仕役として役目を仰せつかります」
そこまで言いながら、彼女は目尻を悲しそうに下げた。
「ただ……『赤獅子亭』は比較的庶民的な、接待を中心とした酒場です。そういう場所にお呼ばれするとは、とても思えません」
その言葉に、私は肩を落とすしかなかった。
そう、そうなのだ。「赤獅子亭」は何人もの貴族が行きつけにしており、私を目当てに様々な閣僚がやってくるとはいえ、そもそものカテゴリは風俗店。
王室だの王政補佐庁だの外務庁だのの主催する、国を代表するパーティーに呼ばれるなんてことは、あるわけがないのだ。国賓を招くパーティーの接客を、キャバクラの店員やボーイに任せるようなものである。
有り得ない、まず有り得ない。いくら私が八面六臂の活躍をしていて、店の名前が本来とは違う方向で売れているとはいえ。絶対、ここまで来ても「満月橋亭」の方が酒場としては上に来るはずだ。
「そうなんだよなぁ……いくら私があちこちのお貴族様に頼りにされているとはいえ、この店はそういう店じゃないしなぁ……」
私が力無くこぼして天井を仰ぐと、私の胸元をベッキーさんが身を乗り出してツンとつついた。
「いっそリセさん、そういうパーティーによくお呼ばれする一番街通りの店に移籍します?」
「いやいや、それはやっぱりダメだって。私、まだこの世界どころかこの国のこと、全然何にも分かんないもん」
いたずらっぽく話されたベッキーさんの言葉に、私は両手を振りながら答える。正直、ここから一番街通りの一流店に転職出来るとは、とても思えない。いくら何人か、そういう店に出入りする人に知り合いがいるとは言え。
だが、心配なのはそれだけじゃない。私が身を乗り出しながら口を開く。
「それに……ほら。移籍したとして移籍先のお店の人が面白くないと思うじゃん? こんなカジュアルな酒場から一流店に移籍するなんてさ」
「まあ……それは、そうですね」
私の発言に、ベッキーさんが大きく肩をすくめた。
そういうことなのだ。私がどれだけ実績を積んでいようと、三番街通りの店から上がってきた人材。つまり、根っこでは売春婦だと思われても仕方ないのだ。
そうなったら確実に、移籍先のお店の人がやっかむだろう。こいつはカテゴリの低い店の出なのに、どうしてこんな店に来て働いているのかと。
分かりきっている。そんなことは分かりきっている。だから私は悩んでいるのだ。
やることはやりたい。しかしそれは今の環境では難しい。そういうことなのだ。
「どうにか出来たらなー、絶対この国のためになると思うのに」
「そうですよね……」
大きくため息をつき、椅子の背もたれに身を預ける私に、ベッキーさんが肩を落としながら言う。
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