48 / 51
第1章
第12話(3)煽ってみた
しおりを挟む
「各部屋で凄まじい魂力のぶつかり合い、魂破の高まりを感じますね……」
「それを感じられるだけ上等だ」
姫乃は四つの部屋には目もくれず、スタスタと廊下を先に進む。
「え、援護に向かわなくて良いんですか⁉」
「私が向かって必ず自体が好転するとは限らん。魂道具は相性もあるからな」
「そ、それはそうかもしれませんが……士気は間違いなく上がりますよ!」
「……それで必ず勝てるのか?」
姫乃は振り返り、厳しい視線を超慈に向ける。超慈が言いよどむ。
「い、いや、必ずかとか言われると、ちょっと……」
「悪いがそういう不確定要素にすがっている場合ではない」
「皆頑張っているんですよ⁉」
超慈の言葉に姫乃は再び前を向き、こう告げる。
「その頑張りに報いる為、私と貴様は奴の所へ一直線に向かうのだ」
「や、奴……?」
「この愛京大付属愛京高校を陰に陽に牛耳る、生徒会会長、『織田桐覇道』だ」
「ぎゅ、牛耳る……」
「そうだ、奴の出現によって、この学校の合魂道というものも大分変容した。奴の言い分もある。それも理解できる部分はある。しかし、私の合魂観とはどうも相容れない部分がある」
「相容れない……」
「そうだ。それ故に戦わなければならない」
姫乃は歩調を速める。後ろに続く超慈も慌ててペースを上げる。
「つまりそれ以外は目には入らないってことですね⁉」
「……目には入らんが、心で感じる」
「え?」
超慈が首を傾げる。
「優月、自身の神経を極限まで研ぎ澄ませ、己の五感をフルに回転させろ……そうすれば、自ずと分かってくるものがある」
「え……」
超慈は目を閉じてみる。姫乃は頷く。
「そうだ。どうだ? 何か感じないか?」
「! 合魂部皆の魂力や魂破をわずかにですが感じます! 反対に生徒会の魂力や魂破はどこか弱弱しく感じられる……」
「奴らは強敵の生徒会相手に優勢に合魂を進め、勝利に近い結果を得ているのだ!」
「おおっ! すげえぜ! 皆!」
超慈が思わずガッツポーズを取る。姫乃が小声で呟く。
「各勢力の造反が無ければ危なかったがな。生徒会、まさかここまでやるとは……」
「え?」
「いや、なんでもない……とにかく皆の奮闘に応えられるのは私と貴様だけだ!」
「うおおっ!」
「それでは先に急ぐぞ!」
「はい!」
姫乃は走り出し、超慈がそれに続く。四つの部屋を抜けた後、大きめの広間に出る。目の前には大きな階段がある。姫乃が呟く。
「……ここを上れば生徒会長室だ……」
「よし! 一気に駆け上がりましょう!」
「そうはさせねえよ……」
「⁉」
男の低い声が広間内に響く。姫乃が階段の上に目をやる。黒マントを翻した男が階段にふんぞり返るように座っている。
「『織田桐覇道』……!」
「ふん、まさかマジでここまでやって来るとはな。正直見くびっていたぜ」
「貴様の見積もりなど、どうでもいいことだ」
「まあ、そういうなよ。少し話をしようぜ」
「興味がない」
「俺様がある……お前さんの目的を単なる『下剋上』」だと見誤っていたぜ……」
「え?」
超慈が姫乃の方を見る。姫乃は表情を崩さない。織田桐は話を続ける。
「お前の真なる狙いはこの愛京高校のどこかに眠るという……強大な『合魂力』だな?」
「……」
「沈黙は肯定と受け取るぜ。だが残念だったな、そんなものはこのだだっ広い学園都市においてもついに見つけることが出来なかったぜ?」
「……探し方が悪い」
姫乃の言葉に織田桐は大笑いする。
「はっはっは! すると何か? お前さんがトップに立てば見つけられると?」
「……トップを目指すのはあくまで過程の一部に過ぎない。大事なのは結果だ」
「例えば、お互いに手を組んで、その結果をともに見るっていうのは駄目なのか?」
「それでは意味がない」
姫乃が頭を左右に振る。織田桐はハッとなって膝を打つ。
「そうか! そういうことか!」
「もう話は十分だろう……」
「そうだな、おい、鈴蘭」
「はっ!」
「⁉」
後方から小森鈴蘭が飛び出してきた。姫乃がその様子を見て諭すように告げる。
「大分魂力の消耗を感じるぞ。今の貴様では相手にならん……」
「それは自分が決めること! 喰らえ!」
小森が球を二球投げる。投じられたその二球は正確なコントロールでともに超慈の顔面に当たる。超慈がのけぞる。
「ぐはっ⁉」
「まだまだ行くぞ!」
今度はサッカーボールほどの大きさの球を発生させ、力強く蹴りこむ。この球はまたもや素晴らしいコントロールで超慈の鳩尾に当たる。
「ご、ごはっ……」
超慈はたまらず倒れ込む。姫乃が苦笑する。
「限界も近いはずなのに……流石は会長の懐刀というところか」
「あ、あいつの魂道具は弓ではありませんでしたっけ?」
「それは応用形兼発展形だな。今、奴が用いているのは基本形兼応用形の『球魂(きゅうこん)』だ」
「つ、つまり、魂道具の応用形を二種類用いることが出来ると……?」
「そういうことだ、だから生徒会である意味一番厄介だと言ったのだ」
「も、もっと早く教えて欲しかったです……」
超慈がうずくまる。姫乃が声をかける。
「少し休め。後は私がやる」
「少しと言わず永遠に休め!」
小森が振りかぶり、七つの球を連続して投げる。姫乃がやや驚く。
「変化球か」
「『七色の変化球』だ! いかに貴様でも避け切れまい!」
「避けなければいい」
「なにっ⁉」
姫乃は超慈の傍らに転がっていた二つの球を拾い、おもむろに宙に投げる。
「ふん!」
「なっ⁉」
姫乃は杖で宙に舞った球を撞く。飛んだ球は別の球にぶつかり、その球を弾き飛ばし、小森の足に当たる。
「次は膝を狙う」
同じ要領で杖を器用に扱って球を次々と、まるでビリヤードでも楽しむかのように、弾き返してみせる。弾き返された球は小森の顔、胸、腹、両腕、両膝、両脚に正確に当たり、小森はその場に崩れ落ちてしまった。
「ば、馬鹿な……」
「弓矢でかかって来られた方が面倒だったかもな……もっとも魂力が限界なのだろう。これ以上無理をしない方が良い」
「こ、魂力を吸わないのか……?」
「それも一興だが、生憎貴様のボスがそれを許してくれそうにない」
小森が俯けに倒れたと同時に、織田桐が怒りの形相を浮かべながら立ち上がる。
「……よくも俺様のかわいいかわいい鈴蘭を痛めつけてくれたな……」
「かかって来たから返り討ちにしたまでだが……」
「んなことはどうでもいい! 灰冠姫乃! お前はいよいよ俺様を怒らせた!」
織田桐の叫び声で建物が揺れる。姫乃が小首を傾げる。
「?」
「なにがおかしい!」
「いや、まだ怒ってなかったのかと思ってな」
「~~⁉」
織田桐の顔が真っ赤に染まる。姫乃が身構えながら、足元の超慈を蹴る。
「おい、そろそろ起きろ」
「うえっ? あ、部長……そうか、俺は階段を挟んで会長と対峙していて……って、むっちゃくちゃ怒っている~⁉」
織田桐の表情を見て、超慈は慌てて跳ね起きる。姫乃が呆れ気味に呟く。
「もう少し静かに起きられないのか?」
「それは無理な相談ですよ……」
「なんでなのか良く分からんが、織田桐の奴が激オコ状態でな、私1人では流石に手が余りそうだ。援護を頼むぞ」
「……部長、何をやったんですか?」
「奴のお気に入りの小森をボコって、ちょっとばかり煽った」
「そりゃあ激オコ間違いなしですよ!」
「そうなるか」
「そうなります!」
織田桐が低い声で超慈に向かって告げる。
「優月超慈、お前にも借りを返さねえといけねえ……ここまで来てくれて良かったぜ」
「なんだ、貴様もなにかやったのか?」
「え? い、いや、それが……何のことやらさっぱり……」
「~~‼ 揃って人のことを舐めくさりやがって! てめえらは潰す!」
「!」
「なっ⁉」
姫乃たちに襲いかかろうとした織田桐だったが、何者かの狙撃を喰らい派手に倒れる。
「それを感じられるだけ上等だ」
姫乃は四つの部屋には目もくれず、スタスタと廊下を先に進む。
「え、援護に向かわなくて良いんですか⁉」
「私が向かって必ず自体が好転するとは限らん。魂道具は相性もあるからな」
「そ、それはそうかもしれませんが……士気は間違いなく上がりますよ!」
「……それで必ず勝てるのか?」
姫乃は振り返り、厳しい視線を超慈に向ける。超慈が言いよどむ。
「い、いや、必ずかとか言われると、ちょっと……」
「悪いがそういう不確定要素にすがっている場合ではない」
「皆頑張っているんですよ⁉」
超慈の言葉に姫乃は再び前を向き、こう告げる。
「その頑張りに報いる為、私と貴様は奴の所へ一直線に向かうのだ」
「や、奴……?」
「この愛京大付属愛京高校を陰に陽に牛耳る、生徒会会長、『織田桐覇道』だ」
「ぎゅ、牛耳る……」
「そうだ、奴の出現によって、この学校の合魂道というものも大分変容した。奴の言い分もある。それも理解できる部分はある。しかし、私の合魂観とはどうも相容れない部分がある」
「相容れない……」
「そうだ。それ故に戦わなければならない」
姫乃は歩調を速める。後ろに続く超慈も慌ててペースを上げる。
「つまりそれ以外は目には入らないってことですね⁉」
「……目には入らんが、心で感じる」
「え?」
超慈が首を傾げる。
「優月、自身の神経を極限まで研ぎ澄ませ、己の五感をフルに回転させろ……そうすれば、自ずと分かってくるものがある」
「え……」
超慈は目を閉じてみる。姫乃は頷く。
「そうだ。どうだ? 何か感じないか?」
「! 合魂部皆の魂力や魂破をわずかにですが感じます! 反対に生徒会の魂力や魂破はどこか弱弱しく感じられる……」
「奴らは強敵の生徒会相手に優勢に合魂を進め、勝利に近い結果を得ているのだ!」
「おおっ! すげえぜ! 皆!」
超慈が思わずガッツポーズを取る。姫乃が小声で呟く。
「各勢力の造反が無ければ危なかったがな。生徒会、まさかここまでやるとは……」
「え?」
「いや、なんでもない……とにかく皆の奮闘に応えられるのは私と貴様だけだ!」
「うおおっ!」
「それでは先に急ぐぞ!」
「はい!」
姫乃は走り出し、超慈がそれに続く。四つの部屋を抜けた後、大きめの広間に出る。目の前には大きな階段がある。姫乃が呟く。
「……ここを上れば生徒会長室だ……」
「よし! 一気に駆け上がりましょう!」
「そうはさせねえよ……」
「⁉」
男の低い声が広間内に響く。姫乃が階段の上に目をやる。黒マントを翻した男が階段にふんぞり返るように座っている。
「『織田桐覇道』……!」
「ふん、まさかマジでここまでやって来るとはな。正直見くびっていたぜ」
「貴様の見積もりなど、どうでもいいことだ」
「まあ、そういうなよ。少し話をしようぜ」
「興味がない」
「俺様がある……お前さんの目的を単なる『下剋上』」だと見誤っていたぜ……」
「え?」
超慈が姫乃の方を見る。姫乃は表情を崩さない。織田桐は話を続ける。
「お前の真なる狙いはこの愛京高校のどこかに眠るという……強大な『合魂力』だな?」
「……」
「沈黙は肯定と受け取るぜ。だが残念だったな、そんなものはこのだだっ広い学園都市においてもついに見つけることが出来なかったぜ?」
「……探し方が悪い」
姫乃の言葉に織田桐は大笑いする。
「はっはっは! すると何か? お前さんがトップに立てば見つけられると?」
「……トップを目指すのはあくまで過程の一部に過ぎない。大事なのは結果だ」
「例えば、お互いに手を組んで、その結果をともに見るっていうのは駄目なのか?」
「それでは意味がない」
姫乃が頭を左右に振る。織田桐はハッとなって膝を打つ。
「そうか! そういうことか!」
「もう話は十分だろう……」
「そうだな、おい、鈴蘭」
「はっ!」
「⁉」
後方から小森鈴蘭が飛び出してきた。姫乃がその様子を見て諭すように告げる。
「大分魂力の消耗を感じるぞ。今の貴様では相手にならん……」
「それは自分が決めること! 喰らえ!」
小森が球を二球投げる。投じられたその二球は正確なコントロールでともに超慈の顔面に当たる。超慈がのけぞる。
「ぐはっ⁉」
「まだまだ行くぞ!」
今度はサッカーボールほどの大きさの球を発生させ、力強く蹴りこむ。この球はまたもや素晴らしいコントロールで超慈の鳩尾に当たる。
「ご、ごはっ……」
超慈はたまらず倒れ込む。姫乃が苦笑する。
「限界も近いはずなのに……流石は会長の懐刀というところか」
「あ、あいつの魂道具は弓ではありませんでしたっけ?」
「それは応用形兼発展形だな。今、奴が用いているのは基本形兼応用形の『球魂(きゅうこん)』だ」
「つ、つまり、魂道具の応用形を二種類用いることが出来ると……?」
「そういうことだ、だから生徒会である意味一番厄介だと言ったのだ」
「も、もっと早く教えて欲しかったです……」
超慈がうずくまる。姫乃が声をかける。
「少し休め。後は私がやる」
「少しと言わず永遠に休め!」
小森が振りかぶり、七つの球を連続して投げる。姫乃がやや驚く。
「変化球か」
「『七色の変化球』だ! いかに貴様でも避け切れまい!」
「避けなければいい」
「なにっ⁉」
姫乃は超慈の傍らに転がっていた二つの球を拾い、おもむろに宙に投げる。
「ふん!」
「なっ⁉」
姫乃は杖で宙に舞った球を撞く。飛んだ球は別の球にぶつかり、その球を弾き飛ばし、小森の足に当たる。
「次は膝を狙う」
同じ要領で杖を器用に扱って球を次々と、まるでビリヤードでも楽しむかのように、弾き返してみせる。弾き返された球は小森の顔、胸、腹、両腕、両膝、両脚に正確に当たり、小森はその場に崩れ落ちてしまった。
「ば、馬鹿な……」
「弓矢でかかって来られた方が面倒だったかもな……もっとも魂力が限界なのだろう。これ以上無理をしない方が良い」
「こ、魂力を吸わないのか……?」
「それも一興だが、生憎貴様のボスがそれを許してくれそうにない」
小森が俯けに倒れたと同時に、織田桐が怒りの形相を浮かべながら立ち上がる。
「……よくも俺様のかわいいかわいい鈴蘭を痛めつけてくれたな……」
「かかって来たから返り討ちにしたまでだが……」
「んなことはどうでもいい! 灰冠姫乃! お前はいよいよ俺様を怒らせた!」
織田桐の叫び声で建物が揺れる。姫乃が小首を傾げる。
「?」
「なにがおかしい!」
「いや、まだ怒ってなかったのかと思ってな」
「~~⁉」
織田桐の顔が真っ赤に染まる。姫乃が身構えながら、足元の超慈を蹴る。
「おい、そろそろ起きろ」
「うえっ? あ、部長……そうか、俺は階段を挟んで会長と対峙していて……って、むっちゃくちゃ怒っている~⁉」
織田桐の表情を見て、超慈は慌てて跳ね起きる。姫乃が呆れ気味に呟く。
「もう少し静かに起きられないのか?」
「それは無理な相談ですよ……」
「なんでなのか良く分からんが、織田桐の奴が激オコ状態でな、私1人では流石に手が余りそうだ。援護を頼むぞ」
「……部長、何をやったんですか?」
「奴のお気に入りの小森をボコって、ちょっとばかり煽った」
「そりゃあ激オコ間違いなしですよ!」
「そうなるか」
「そうなります!」
織田桐が低い声で超慈に向かって告げる。
「優月超慈、お前にも借りを返さねえといけねえ……ここまで来てくれて良かったぜ」
「なんだ、貴様もなにかやったのか?」
「え? い、いや、それが……何のことやらさっぱり……」
「~~‼ 揃って人のことを舐めくさりやがって! てめえらは潰す!」
「!」
「なっ⁉」
姫乃たちに襲いかかろうとした織田桐だったが、何者かの狙撃を喰らい派手に倒れる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる