パーティから追放したのに古代&異世界の知識を得た途端勧誘するなんておかしいと思いませんか、勇者様?~人智を超えた魔法具で成り上がり追放者~

R4Y(レイ)

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第1章 第二の人生

第3話 騎士団とジャイアントベア ②

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 騎士団は森の中を列で進んでいた。
 で、その10mくらい後ろに俺がいる。バレたら大変だからな。
「しっかしジャイアントベアの討伐か。なんでわざわざ騎士団が行くことになったんだろうな」
「複数いるから気を付けろよ。特にお前なんて……」
「ああ、帰ったら明日結婚式があるんだ。良い所見せてやりたい」
 おいそれは死亡フラグってやつだぞ。
 やる気に燃えるのは良いが死んでしまったら悲しむだろう。出来るだけ援護するとしようかな。
 まあ援護に入るのはガチで死にかけた時だけだけどな。
「いたぞ~~!! 視認出来るだけで3体! 全方向に回って囲め!」
 おや、いたらしい。
 囲んで殲滅するのか。……っておい!
「お前ら! 囲まれてるぞ!!」
 今更バレるとかは気にしない。それよりも人の命が失われる方が良くない。
「なっ、何故ここに子供が!?」
「そんな事は後で良いから! 早くこっち逃げてこい!」
「あ、ああ! お前ら、一旦引くぞ!」
 良かった、全滅ルートは避けられたな。
 恐らくだがあの3体は囮で、そいつらと戦ってる間に囲んで殲滅する、という事だろう。
 魔獣は知能が低いためそんな事が出来るわけがない。
 多分操ってるやつがいるな。
「助かった、確か君はシラン、だったよね?」
「はい、そうです隊長さん」
「何故ここにいるんだい?」
 どう答えるべきだろうか。まあ、正直に言った方が良いよな……。
「すみません、ついてきてしまいました」
「慎重な君がそんな事をするなんて、何か理由があるんだろう?」
「はい、実は僕のスキルを使えば魔法が習得出来るようになるので騎士団の方達に見せてもらおうかと思って」
 あまり自分のスキルについては人に言いたくないが、説明するためだ、仕方ない。
「はあ……言ってくれれば見せたのに。とにかく、村に戻りなさい」
「嫌です、僕の力があれば皆を救える」
 まあ確実に救えるわけではないが、多少は援護になるだろう。
「……分かった。じゃあ俺の命令には従え。そして逃げろと言ったら絶対に村へ戻れ、良いな?」
「はい!」
 まあ今の所覚えてるスキルは剣術くらいなんだけどね。
 一応剣術スキルがあれば戦いやすくなる。それに魔法が加われば魔法剣士として戦うことも出来るだろう。
「じゃあ、今からジャイアントベア達に強襲するから、シラン君は戦ってる間に魔法を覚えて援護してくれ。目標はジャイアントベアおよそ20体行くぞ!」
「「「おう!!」」」
 魔法を覚えたら暴発しても良いよう戦ってる少し後ろに撃つとするか。ジャイアントベアの退路も塞げるし。
 しかし妙だ。なぜ操られているであろう魔獣達が村の近くの森にいるんだ……?
 まあそんな事よりもジャイアントベア対策を練るか。
 こちらの騎士団はおよそ50名。そしてジャイアントベアは約20体。
 一体につき2、3人で戦えば良いだろう。
 さあ、人生で初めての戦闘か。頑張るとしよう!
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みんなの感想(1件)

スパークノークス

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2021.08.16 R4Y(レイ)

ありがとうございます!とてもモチベが上がりました!
毎日一話ずつ出していく予定なので良ければ最後までお付き合い頂けると幸いです!

解除

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