Angel's Ring

ルカ(聖夜月ルカ)

文字の大きさ
17 / 78
06 はじめて経験したこと

しおりを挟む
「本当にお世話になりました!
探してるものがみつかったら、またお礼にうかがいます!」

「そんなことは良いんじゃよ。
気を付けてな!
おまえさんに良いお仲間がみつかることを祈っとるからな~!」

私は、ご老人から教えてもらった町の酒場に行く事にしました。
ご老人は、ご親切に、私に食料とお金を持たせて下さったのです。
地図も書いていただきましたから、三日後には無事に町に着く事が出来ました。



(ここですね!
この町の酒場で、仲間を探せば良いわけですね!)



そこはとても賑やかな町で、大勢の人々で溢れかえっていました。
確かに、こんなにたくさんの人がいるのなら、この中には「偏屈」や「物好き」がいてもおかしくないような気がしました。



(酒場…酒場…と…)

町の中を酒場を探し歩いていると、町の一番賑やかな通りに酒場をみつけました。



(ここですよ!
ところで…ここって、このまま入って良いんですよね?)

仲間探しの酒場に等行ったことがない私は、どうしたら良いかもよくわからず、ちょっとドキドキして様子をうかがっていました。
酒場に入る人がいたので、私のその人に続いて中に入ってみました。




(うわぁ…)

入った途端に、煙草の煙がまるで霧のように酒場中を覆っていました。
そして、お酒臭いにおい…
笑い声に怒鳴り声…

なんだか、怖そうな所です。



(ど、ど、どうしよう…
何をどうやったら良いのか、わかりませんよ~!!)



私はとにかく周りの人を観察することにしました。
しばらく見ていると、なんとなくシステムがわかってきました。
要するに勝手に話しかけて、お互い、相手のことが気に入れば交渉成立ということのようです。
システムというほどのことでもありません。

私は、相手を選べるような立場であありませんから、自分から話しかける事はせず、誰かが話しかけてくるのを待つことにしました。

すると、早速、私に声をかけて来られた方がいらっしゃったのです。
それは、いかにも戦士っぽい体格の男性でした。



「よぉ!ちょっと聞きたいんだが、あんたは僧侶か?」

「いえ…僧侶とは少し違うのですが…まぁ、似たようなものではありますが…」

「じゃあ、白魔導師なのか?」

「まぁ、そんなようなものなのですが…今は故あって魔法は使えません…」

「なんだって?魔法が使えない?
なんだ、そりゃあ…」

「で、で、ですが、私は…」

私の話も聞かず、男性は舌打ちをしながらそのまま去って行かれました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

レオナルド先生創世記

ポルネス・フリューゲル
ファンタジー
ビッグバーンを皮切りに宇宙が誕生し、やがて展開された宇宙の背景をユーモアたっぷりにとてもこっけいなジャック・レオナルド氏のサプライズの幕開け、幕開け!

【完結】お父様の再婚相手は美人様

すみ 小桜(sumitan)
恋愛
 シャルルの父親が子連れと再婚した!  二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。  でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

【完結短編】ある公爵令嬢の結婚前日

のま
ファンタジー
クラリスはもうすぐ結婚式を控えた公爵令嬢。 ある日から人生が変わっていったことを思い出しながら自宅での最後のお茶会を楽しむ。

【完結】シュゼットのはなし

ここ
恋愛
子猫(獣人)のシュゼットは王子を守るため、かわりに竜の呪いを受けた。 顔に大きな傷ができてしまう。 当然責任をとって妃のひとりになるはずだったのだが‥。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...