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運命の出会い
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*
「それで、私はいつから悪魔の能力を操るようになれるのだ?」
「そなたならすぐにでもそうなるだろうな…」
「なんだ、ずいぶんと曖昧なのだな。」
「悪魔に身体を乗っ取られた人間は数え切れないほどいるが、その逆はごくわずかしかおらんのだ。
私の知っている者の中にもまだ一人しかおらぬ。
だから、詳しいことはよくわからんというのが本音なのだ。」
「なるほど、そういうことか…
この先どうなっていくのか、とても楽しみだ…」
*
屋敷に戻ったジェロームは、使用人のフレディを呼びつけた。
「ジェローム様、ご用は何でしょうか?」
「フレディ、ベルナールのロザリオをはずせ。」
「はい、伯爵。」
ロザリオはすんなりとベルナールの身体を離れた。
「フレディ、それは、今日からおまえのものだ。」
「ほ、本当ですか、ジェローム様!」
「あぁ、本当だ。
これからはおまえが使うが良い。
ただし、私と会う時はつけてくるなよ。」
「はい、わかりました!」
「よし、では、もう下がれ。」
*
「どうだ?…ロザリオをはずした気分は…」
「最高だ…
身体に付けられていたおもりがすべて取り払われたような感じだ。」
「すまなかったな…長い間、不快な想いをさせて…
それにアレクシスのことも礼を言うぞ。」
「そなたなら私の手を借りずとも、一人でもやれたかもしれんな…
まったくたいした御仁だよ。」
「そんなことはない。すべては貴公のおかげだと思っている。
こんなに早く悪魔の身体を手に入れられたことは嬉しいが、しかし、貴公がいなくなるのはとても寂しい…いつ、ここを発つつもりだ?」
「準備が出来次第…」
「そうか…引き止めても無駄なのだろうな。」
ベルナールは黙って微笑み、ジェロームはその微笑の意味を悟った。
「ジェローム、明日、シャンプティエを呼び出してもらえないだろうか?」
「宝石がほしいのか?」
「そうではないが…ロクシーに少し用があってな…」
「わかった…すぐに手配しよう。」
「それで、私はいつから悪魔の能力を操るようになれるのだ?」
「そなたならすぐにでもそうなるだろうな…」
「なんだ、ずいぶんと曖昧なのだな。」
「悪魔に身体を乗っ取られた人間は数え切れないほどいるが、その逆はごくわずかしかおらんのだ。
私の知っている者の中にもまだ一人しかおらぬ。
だから、詳しいことはよくわからんというのが本音なのだ。」
「なるほど、そういうことか…
この先どうなっていくのか、とても楽しみだ…」
*
屋敷に戻ったジェロームは、使用人のフレディを呼びつけた。
「ジェローム様、ご用は何でしょうか?」
「フレディ、ベルナールのロザリオをはずせ。」
「はい、伯爵。」
ロザリオはすんなりとベルナールの身体を離れた。
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「ほ、本当ですか、ジェローム様!」
「あぁ、本当だ。
これからはおまえが使うが良い。
ただし、私と会う時はつけてくるなよ。」
「はい、わかりました!」
「よし、では、もう下がれ。」
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「どうだ?…ロザリオをはずした気分は…」
「最高だ…
身体に付けられていたおもりがすべて取り払われたような感じだ。」
「すまなかったな…長い間、不快な想いをさせて…
それにアレクシスのことも礼を言うぞ。」
「そなたなら私の手を借りずとも、一人でもやれたかもしれんな…
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「そんなことはない。すべては貴公のおかげだと思っている。
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「準備が出来次第…」
「そうか…引き止めても無駄なのだろうな。」
ベルナールは黙って微笑み、ジェロームはその微笑の意味を悟った。
「ジェローム、明日、シャンプティエを呼び出してもらえないだろうか?」
「宝石がほしいのか?」
「そうではないが…ロクシーに少し用があってな…」
「わかった…すぐに手配しよう。」
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