深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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ゲームの始まり

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「ようし!じゃあ、これで商談成立だ。
ありがとうよ!」

ベルナールは、男から金を受け取り、男は上機嫌で麻袋を担いで去って行った。



「ルーク、オルジェス、この金はおまえ達のものだ。
今夜は、町で羽を伸ばして来ると良い。」

「俺達が全部もらってしまって良いのか?ベルナール。」

「あぁ、おまえ達が稼いだ金だ。
遠慮せず好きに使え。
じゃあ、私は宿にいるからな。」

オルジェスに金を渡したベルナールは宿の方へ歩いて行く。



「ルーク、見ろよ、こりゃあけっこうな金だぜ!
どこに行く?
酒を飲みに行くか?それとも、女でも買いに行くか?
いや、両方やってもそれでもまだ金は使いきれないな!」

浮かれるオルジェスの言葉も耳に入らないかのように、ルークは人買いの後姿をみつめていた。



「……ルーク…やっぱり気になるのか?」

ルークの態度に気付いたオルジェスがぽつりと呟く…



「……そうじゃないよ。
ただ……」

人買いの男は、馬車の中にいた男に麻袋を手渡し、自分も馬車に乗りこんだ。



「……ルーク…今ならまだ間に合うぜ!
サマンサのことは俺に無理矢理させられたことにして……」

「関係ないって言っただろ!
オルジェス、酒場に行くぞ!」

ルークは、くるりと身体の向きを変えた。



「ルーク、本当に良いのか?
後悔しないのか?」

「しつこいぞ、オルジェス!
君が行かないのなら、僕一人で行くからな!」

「お、おい、待てよ!」

オルジェスを置いて歩き出したルークを、慌ててオルジェスが追いかけた。
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