深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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さらなる復讐

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「あぁ、そこのおまえ…!」

エドガーの部屋を出たベルナールは、たまたま廊下に居合わせた使用人の男に声をかけた。



 「はい、ベルナール様、何でございましょうか?」

 「今夜は、エドガー様の寝室にアクタリアの花を生けておけ。」

 「アクタリア…ですか?」

 「そうだ、出来るだけたくさんな…あの花の香りはたいそう魅惑的だ。」

 「はい、わかりました。」

 「……おまえ…アクタリアの花言葉を知っているか?」

 「いえ……」

 「……よく覚えておけ…
アクタリアの花言葉は『情熱』だ…」

そう言って、ベルナールはにっこりと微笑んだ。



 (どの程度の効き目があるかはわからんが、今は少しでも可能性のあるものを使うしかない…)



 *



 「シャール、リッキーの方はうまくいったのか?」

 「あぁ、東側のカーテンの裏に、ナイフを三本隠したそうだ。」

 「そうか、それは良かった。
では、二人共、手筈を間違えるな!」

ベルナールの気合いのこもった声に、オルジェスとシャールは深く頷いた。



 「ベルナール、オルジェス…本当にすまない…
僕のせいでこんなことになってしまって…君達にはなんといえば良いのか…」

 「シャール、今更、そんなことを言うな。
たとえ、私達が命を落としても、奴になんらかの傷を負わせられたらそれで良いじゃないか。」

 「ありがとう、ベルナール、オルジェス…
君達に出会えて本当に良かった…」

 「それは私達も同じだよ…シャール…
君がいてくれて、本当に良かった…」

ベルナールは、シャールの身体を抱き寄せ、彼の耳元でそっと呟いた。



その言葉の本当の意味に、この時のシャールが気付くことはなかった… 
 
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