深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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さらなる復讐

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 「ベルナール様、そのお姿は!!」

 駆け付けたリッキーと他二名の使用人達は、血にまみれたベルナールの姿に呆然と立ち尽す。




 「私のことは良い…
早くエドガー様とオルジェスを……」

ベルナールは弱々しい仕草で、寝室を指差した。
 一人がベルナールにそのまま付き添い、リッキーともう一人の使用人が部屋に入った途端、大きな叫び声が上がった。



 「どうしたというのだ?
すまん、ちょっと肩を貸してくれ…」

ベルナールは、使用人の肩を借り、寝室に向かった。



 「こ、これは……!!」

おびただしい血を流し横たわるエドガーの前に、ベルナールはがっくりと膝を着いた。



 「なんという酷い事を…!」

 穴の開いた心臓のあたりに手をあて、ベルナールはエドガーの亡骸に取りすがって涙を流した。



 「ベ、ベルナール様、こ、これは一体…!」

リッキーのその言葉に、ベルナールは顔を上げ涙を拭う。



 「リッキー…話は後だ…
エドガー様を…エドガー様をこのままにはしておくのはお可哀想だ…
おぉ…エドガー様……」

ベルナールは再びエドガーの方へ向き直り、その冷たい唇に口付ける。



 「……エドガー様……」

ベルナールは、涙を浮かべ、エドガーの髪をそっと撫でつけた。
その姿は、愛する者を失い、憔悴しきったとても気の毒な愛人にしか見えず、使用人達の中からもすすり泣く声が聞こえた。



 「……オルジェス?」

 振り返ったベルナールはオルジェスの傍にゆっくりと歩み寄り、オルジェスの身体を抱き締めた。
オルジェスは放心したように、ベルナールにされるがままになっていた。



 「オルジェスが酷い怪我をしている。
 早く部屋に連れて行って手当てをしてやってくれ。」

 残りの使用人達も呼び出され、部屋の中は慌しく片付けられて行く。
ベルナールとオルジェスは手当てを受け、血に染まった身体を綺麗にしてもらい、ベッドにその身を横たえた。

 
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