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さらなる復讐
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「信じていたのに……
彼のことは、友人だと信じていたのに……」
ベルナールは、目を伏せ悲しげに頭を振る。
「ベルナール様……
……さぁ、もうお部屋へお戻り下さい。
お身体にさわります。」
リッキーは、ベルナールに付き添い、部屋へ送り届けた。
*
「ありがとう、リッキー。
リッキー…君はどう思う?
なぜ、シャールがあんな真似をしたのだと思う?」
「……それは……やはり、過去に恋人と別れさせられたことをずっと心の底でお恨みだったのではないでしょうか?」
「そのことは辛かったかもしれんが……エドガー様はあんなにお優しく、私達にこれほど贅沢な暮らしもさせて下さったのに…
彼は心臓を食ったのだぞ!
あのエドガー様の心臓を…!
いくら恨みがあったとはいえ、そんな恐ろしいことをするなんて、私には彼の気持ちがわからない…」
「……ベルナール様……
あなたは悪魔にしてはお優しすぎるのですよ、きっと。
悪魔なら力を欲するのは当然のこと……
実は、ベルナール様……寝室にナイフを隠したのは私なんです。」
「おまえが!?なぜ、そんなことを…!」
「……シャール様に頼まれたのです。
うまくやれたら、血をすすらせてやると持ちかけられまして…」
「血を…!?
しかし、シャールは下級悪魔…そんな者の血などわけてもらっても仕方がなかろう?」
「シャール様は一度だけ、エドガー様の血をすすられたことがあるのです。」
「なんと!エドガー様の血を…!
そうだったのか……だから、あんなに強かったのか…!」
ベルナールはわざと大袈裟に驚き、納得して見せた。
「とにかく、そのことは誰にも言うんじゃないぞ。
私もナイフのことは誰にも言わないから、安心しろ。」
「ありがとうございます、ベルナール様!」
リッキーは、深深と頭を下げ、部屋を後にした。
彼のことは、友人だと信じていたのに……」
ベルナールは、目を伏せ悲しげに頭を振る。
「ベルナール様……
……さぁ、もうお部屋へお戻り下さい。
お身体にさわります。」
リッキーは、ベルナールに付き添い、部屋へ送り届けた。
*
「ありがとう、リッキー。
リッキー…君はどう思う?
なぜ、シャールがあんな真似をしたのだと思う?」
「……それは……やはり、過去に恋人と別れさせられたことをずっと心の底でお恨みだったのではないでしょうか?」
「そのことは辛かったかもしれんが……エドガー様はあんなにお優しく、私達にこれほど贅沢な暮らしもさせて下さったのに…
彼は心臓を食ったのだぞ!
あのエドガー様の心臓を…!
いくら恨みがあったとはいえ、そんな恐ろしいことをするなんて、私には彼の気持ちがわからない…」
「……ベルナール様……
あなたは悪魔にしてはお優しすぎるのですよ、きっと。
悪魔なら力を欲するのは当然のこと……
実は、ベルナール様……寝室にナイフを隠したのは私なんです。」
「おまえが!?なぜ、そんなことを…!」
「……シャール様に頼まれたのです。
うまくやれたら、血をすすらせてやると持ちかけられまして…」
「血を…!?
しかし、シャールは下級悪魔…そんな者の血などわけてもらっても仕方がなかろう?」
「シャール様は一度だけ、エドガー様の血をすすられたことがあるのです。」
「なんと!エドガー様の血を…!
そうだったのか……だから、あんなに強かったのか…!」
ベルナールはわざと大袈裟に驚き、納得して見せた。
「とにかく、そのことは誰にも言うんじゃないぞ。
私もナイフのことは誰にも言わないから、安心しろ。」
「ありがとうございます、ベルナール様!」
リッキーは、深深と頭を下げ、部屋を後にした。
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