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復讐の連鎖
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「そうだよ…悪いお兄ちゃんだね…
そんな悪い事をしたら酷い罰を受けなきゃならない…
だけど、君のお兄ちゃんはどこにいるかわからない…だから…」
ラングの両手に力がこもり、ローリーは痛さに顔をしかめた。
「だから…君達がお兄ちゃんの代わりに罰を受けるんだ。」
そう言ってローリーをみつめるラングの瞳は、とても冷やかなものだった。
「お…お兄ちゃんの代わりに…?」
「そう…この屋敷を燃やして…皆、死ぬんだよ。」
「えっ!!」
ローリーは反射的にラングの手を振り払う。
「……ローリー…よく考えてご覧。
ボク達は君のお兄ちゃんになにも悪い事をしてないのに、お兄ちゃんはそんな悪い事をしたんだよ。
酷いと思わないかい?
ローリー…人間はね、同じことをされてみてやっと自分のやったことがどんなに酷い事だったかってわかることがあるんだ。
お兄ちゃんは自分がどんな悪い事をしたのか気付いていないのかも知れない…
だから、わからせてあげなくちゃね…」
「ご、ごめんなさい、小人さん!
本当にごめんなさい。
でも、ローリー、怖い!
死ぬなんて怖いわ!」
ローリーは小さな身体を震わせ、涙を浮かべラングに頭を下げた。
「そうだよ。
ボクの奥さんとお義母さんも怖かったんだ。
きっと赤ちゃんも怖かったと思うんだ。
でも、殺された…
なぁに、苦しいのはきっとほんの少しの間だよ。
ちょっと熱くて息が苦しくなって、それを我慢してたらきっと何もわからなくなるよ。
それに、死ぬのは君だけじゃない…
パパやママやお兄ちゃんやお姉ちゃんも一緒だから寂しくないよ。
……それに、ボクだって、一緒だよ。
ボクも悪いことをするんだから、ちゃんと罰は受ける…君達と一緒に逝くよ…」
ラングは、ローリーの涙を手の平で優しく拭った。
「小人さんも……?で、でも…でも、ローリーは…」
「ローリー…
目を瞑って耳を塞いでここで座ってたら良いんだよ。
すぐに済むから…怖くないから…
絶対に大きな声を出しちゃだめだよ…
本当にごめんね、ローリー…」
涙で潤んだ瞳を向け、ラングはローリーの頭を撫でると、屋根裏部屋を出て行った。
それと同時に光の玉が消え、あたりは闇に包まれた。
ローリーはラングに言われた通り、固く目を閉じ両耳を手で塞いだ。
そんな悪い事をしたら酷い罰を受けなきゃならない…
だけど、君のお兄ちゃんはどこにいるかわからない…だから…」
ラングの両手に力がこもり、ローリーは痛さに顔をしかめた。
「だから…君達がお兄ちゃんの代わりに罰を受けるんだ。」
そう言ってローリーをみつめるラングの瞳は、とても冷やかなものだった。
「お…お兄ちゃんの代わりに…?」
「そう…この屋敷を燃やして…皆、死ぬんだよ。」
「えっ!!」
ローリーは反射的にラングの手を振り払う。
「……ローリー…よく考えてご覧。
ボク達は君のお兄ちゃんになにも悪い事をしてないのに、お兄ちゃんはそんな悪い事をしたんだよ。
酷いと思わないかい?
ローリー…人間はね、同じことをされてみてやっと自分のやったことがどんなに酷い事だったかってわかることがあるんだ。
お兄ちゃんは自分がどんな悪い事をしたのか気付いていないのかも知れない…
だから、わからせてあげなくちゃね…」
「ご、ごめんなさい、小人さん!
本当にごめんなさい。
でも、ローリー、怖い!
死ぬなんて怖いわ!」
ローリーは小さな身体を震わせ、涙を浮かべラングに頭を下げた。
「そうだよ。
ボクの奥さんとお義母さんも怖かったんだ。
きっと赤ちゃんも怖かったと思うんだ。
でも、殺された…
なぁに、苦しいのはきっとほんの少しの間だよ。
ちょっと熱くて息が苦しくなって、それを我慢してたらきっと何もわからなくなるよ。
それに、死ぬのは君だけじゃない…
パパやママやお兄ちゃんやお姉ちゃんも一緒だから寂しくないよ。
……それに、ボクだって、一緒だよ。
ボクも悪いことをするんだから、ちゃんと罰は受ける…君達と一緒に逝くよ…」
ラングは、ローリーの涙を手の平で優しく拭った。
「小人さんも……?で、でも…でも、ローリーは…」
「ローリー…
目を瞑って耳を塞いでここで座ってたら良いんだよ。
すぐに済むから…怖くないから…
絶対に大きな声を出しちゃだめだよ…
本当にごめんね、ローリー…」
涙で潤んだ瞳を向け、ラングはローリーの頭を撫でると、屋根裏部屋を出て行った。
それと同時に光の玉が消え、あたりは闇に包まれた。
ローリーはラングに言われた通り、固く目を閉じ両耳を手で塞いだ。
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