深淵に眠る十字架 The second

ルカ(聖夜月ルカ)

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決意

46

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 「なるほど…そういうことだったのか。」

 四人は宿に戻り、サマンサだけを隣の部屋に押しこみ、その間にルークはベルナールとオルジェスに今までのことをかいつまんで話した。



 「それと…ベルナール…
僕は君に謝らなければならない。
 実はね…僕、ランディの家の火事は君の仕業じゃないかって疑ってたんだ。
だって…普通の火事じゃないって言ってたし、どう考えてもおかしいんだもの。」

 「そんなことなら私は気にしていない。
おまえが疑うのも仕方がないことだ。
だがな、ルーク……私は本当にそんなことはしていないのだ。」

 心配そうにみつめるオルジェスの前で、ルークは深く頷いて見せた。



 「わかってるよ。
あれは君じゃない……あれは、リュタンの仕業だったんだ……」

 「リュタンの?」

ルークは再び頷き、サマンサから聞いたことを話した。



 「なんだって!!
それじゃあ、ルークのやった火事で、リュタンに死者が出ていたのか…
それで、リュタンがし返しに……
 ……でも、ローリーはなんで家に戻れたんだ?」

 「サマンサの話によると、アズラエルがローリーを連れて来たらしいんだ。」

 「アズラエルが?!なぜ、あいつが?」

 普段、あまり動じることのないベルナールが声を荒げた。



 「詳しいことはわからないんだ。
アズラエルは、たまたま人買いの馬車でローリーをみつけたと言ってたそうだけど。」

 「たまたま…?
そんな偶然があるのか?」

 「アズラエルの奴……」

ベルナールは、眉間に皺を寄せ、拳でテーブルを叩き付ける。
 二人は、あまり見る事のないベルナールの激しい憤りを呆然とみつめた。



 「……すまない。
あいつは…トレル達とは違い、とてもややこしい奴でな…
いまだに手が出せない事がどうにももどかしいんだ…」

そう言って、ベルナールは瞳を伏せる。



 「……ベルナール…
大丈夫だ。
 俺達はこれからもっと強くなる。
アズラエルを痛い目にあわせてやることだって、すぐに出来るようになるさ。」

オルジェスはそう言いながら、ベルナールの背中を親しみを込めて軽く叩く。
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