78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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魔導士

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「まだ信じてくれないのか?
 俺は、ダニエルの依頼を受けてあんたらを探しに来たんだ。
あんたら、南の町の酒場で、ダニエルらしき男がラーフィンに行ったって聞いただろ?
あれは、あの女主人があんたらを追っ手だと勘違いしたからなんだ。
その後、それは追っ手じゃなくてダニエルの友人だってわかって、それで俺が依頼を受けてあんたらを探しに来たってことなんだ。」

 「そうだったのか!
だから、どこの宿屋で聞いてもあいつらしい者が泊まってなかったんだな…
それで…」

ウォルトは、不意にマウリッツの腕を引き、喋るなと態度で示した。



 「確かにあんたの話は筋が通ってはいるが、あんたはなぜこんなに早くここへ来ることが出来たんだ?
ディ…ダニエルから依頼されたのが私達が出発してすぐだとしても、こんなに早く追いつける筈がない。」

 「あぁ、そのことなら…」

アレクはその場から突然姿を消し、すぐに元の場所に現れた。



 「……なるほど、魔導師ってことか。」

 驚くマウリッツとは違い、冷静な表情でウォルトが呟いた。



 「そういうこと。
そうそう、肝心なことを忘れていた。
ダニエルが言っていた。
 薔薇が好きな友人の名前はラビスだと。」

その言葉に、マウリッツの瞳が大きく見開かれた。



 「どうやら、信用して良さそうだな。」

 「本当に大丈夫なのか?」

なお心配するウォルトにマウリッツは頷いた。



 「あんたはずいぶんと用心深いんだな。
 心配するな…俺は味方だ。
あんたらがリンガーから来たこともダニエルに聞いている。」

 声をひそめるアレクに、二人の表情は強張ったものに変わる。



 「……またそんな顔をする…
あんたらになにか事情があるのはわかってるが、俺達のことはどうか信頼してくれ。
ま、詳しいことはダニエルに会ってから直接本人から聞くと良いさ。」

ちょうどその時、注文した料理が運ばれ、三人の会話は途絶えた。
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