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王女
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「ダニエル…どうかしたのですか?」
「えっ!?…い、いえ、なんでもありません。
えっと、あ、そうだ、スピロスさん、ラーフィンについて少しお尋ねしたいんですが…」
不意に物思いから覚まされた瞬時、ダニエルは心にひっかかっていたあることを思い出した。
「なんですか?
僕もそれほど詳しく知っているわけではありませんが…」
「あの…ラーフィンに王女様はいらっしゃいますか?」
「王女?皇太子のお妃様のことですか?」
「えっと…若い王女様…王女様のような方…でしょうか?」
ダニエルは先日引いたカードの絵柄を思い出す。
王冠をかぶっていたからには、やはりただの貴族や金持ちだとは思えなかった。
あのカードが出てからあらたに出会ったのはリアナだけだが、リアナが王女でないことは誰の目にも明らかだ。
だとしたら、リアナの故郷であるラーフィンに何か関係があるのではないかとダニエルは推測したのだった。
「ラーフィンの国王は相当なご高齢だそうですが今でもたいそうお元気で、確かまだ皇太子に王位を継承されていないはずです。
王女様…つまり、皇太子のお妃様はおそらく僕の親くらいの年齢のはず…
若いといえる年齢ではありませんね。
若い王女とすれば、お二人のお子様でしょうか?
ですが、僕も詳しいことは知らないのです。
明日、リアナに聞いてみてはいかがですか?
……でも、ダニエル…なぜそんなことが気になるのです?」
「えっ!?あ…あぁ…
特に理由があるわけではないのですが…その…なんとなく……」
ダニエルは本当のことが言える筈もなく、曖昧な言葉でその場を誤魔化した。
「えっ!?…い、いえ、なんでもありません。
えっと、あ、そうだ、スピロスさん、ラーフィンについて少しお尋ねしたいんですが…」
不意に物思いから覚まされた瞬時、ダニエルは心にひっかかっていたあることを思い出した。
「なんですか?
僕もそれほど詳しく知っているわけではありませんが…」
「あの…ラーフィンに王女様はいらっしゃいますか?」
「王女?皇太子のお妃様のことですか?」
「えっと…若い王女様…王女様のような方…でしょうか?」
ダニエルは先日引いたカードの絵柄を思い出す。
王冠をかぶっていたからには、やはりただの貴族や金持ちだとは思えなかった。
あのカードが出てからあらたに出会ったのはリアナだけだが、リアナが王女でないことは誰の目にも明らかだ。
だとしたら、リアナの故郷であるラーフィンに何か関係があるのではないかとダニエルは推測したのだった。
「ラーフィンの国王は相当なご高齢だそうですが今でもたいそうお元気で、確かまだ皇太子に王位を継承されていないはずです。
王女様…つまり、皇太子のお妃様はおそらく僕の親くらいの年齢のはず…
若いといえる年齢ではありませんね。
若い王女とすれば、お二人のお子様でしょうか?
ですが、僕も詳しいことは知らないのです。
明日、リアナに聞いてみてはいかがですか?
……でも、ダニエル…なぜそんなことが気になるのです?」
「えっ!?あ…あぁ…
特に理由があるわけではないのですが…その…なんとなく……」
ダニエルは本当のことが言える筈もなく、曖昧な言葉でその場を誤魔化した。
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