78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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涙する二人

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「セルギオス王は、ネストル様のことを完全に信じていらっしゃる。
しょっちゅう、頂上に行かれていたのは、私のことを疑ってのことだった…陛下にそう言われたようです。」

 「そうですか…」

ニコラスは顔を上げることなく、小さな声でそう言った。



 「今回のことも、私は、ネストル様の狂言だと…そう思っております。」

 「狂言…ですか?」

リガスはゆっくりと頷いた。



 「おそらく、ロージックの者に出くわして、結界に運ばれたとでもおっしゃるのではないでしょうか?」

 「しかし、兄上は死ぬかもしれないようなダメージを受けたのですよ!」

 「はい、ご自分がひん死のダメージを受けることで、ネストル様は疑惑を晴らそうとされたのではないですか?
それと同時に、いろいろなことを知りすぎたジャーメインを始末した…」

 「では、リガス様は、ジャーメインを殺したのは兄上だとおっしゃるのですか!?」

 「確証はございませんが、私はそう考えております。」

 「そんな……」

ニコラスは、暗い表情で俯いた。



 「僕は今、とても混乱しています。
あなたと兄上、どちらを信じれば良いのかと…」

ニコラスの脳裏に、本気で自分を殺そうと剣を振るったネストルの険しい顔が過った。



 (どちらが本当なんだ…!?)



ニコラスは頭を抱え、ますます深く俯いた。
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