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涙する二人
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「えっ!ネストルが…!?」
数日後、歩けるようになったダニエルに、ネストルが結界に連れて行かれ、酷い痛手を負っていることが知らされた。
「まだ話を聞ける状態ではないから詳しいことはわからんが…奴は、開かれた結界がどうなってるか、確かめに行ったのだ。
その時におそらく、ロージックの者に出くわした。
ネストルについていたジャーメインは、死んでしまったが、ネストルは運が良かったのだな。
ちょうど、ニコラスが発見してな。」
セルギオス王の言葉に、ダニエルは違和感を感じながらも、特に反論はしなかった。
「それで、ネストルは、今、どこに?」
「会ってみるか?」
「はい……」
ダニエルは、マウリッツに付き添われながら、セルギオス王と共にネストルの部屋を訪ねた。
ネストルの傍には、オレスト医師が付き添っていた。
「陛下…それに、ディオニシス様まで…」
「ネストルの容体はどうだ?」
「はい、まだ動くことは出来ませんが、順調に回復をしていると思われます。
スピロスさんも命の危機はないだろうとおっしゃっていますし…」
その時、ネストルがうっすらと目を開けた。
その顔は、瞬時に驚いたようなものに変わり、そして、瞳には熱い涙が溜まっていく。
「ディオ…無事で…良かった…」
かすれた小さな声でそう言うと、ネストルは懸命に腕を差し伸べようとする。
「えっ!ネストルが…!?」
数日後、歩けるようになったダニエルに、ネストルが結界に連れて行かれ、酷い痛手を負っていることが知らされた。
「まだ話を聞ける状態ではないから詳しいことはわからんが…奴は、開かれた結界がどうなってるか、確かめに行ったのだ。
その時におそらく、ロージックの者に出くわした。
ネストルについていたジャーメインは、死んでしまったが、ネストルは運が良かったのだな。
ちょうど、ニコラスが発見してな。」
セルギオス王の言葉に、ダニエルは違和感を感じながらも、特に反論はしなかった。
「それで、ネストルは、今、どこに?」
「会ってみるか?」
「はい……」
ダニエルは、マウリッツに付き添われながら、セルギオス王と共にネストルの部屋を訪ねた。
ネストルの傍には、オレスト医師が付き添っていた。
「陛下…それに、ディオニシス様まで…」
「ネストルの容体はどうだ?」
「はい、まだ動くことは出来ませんが、順調に回復をしていると思われます。
スピロスさんも命の危機はないだろうとおっしゃっていますし…」
その時、ネストルがうっすらと目を開けた。
その顔は、瞬時に驚いたようなものに変わり、そして、瞳には熱い涙が溜まっていく。
「ディオ…無事で…良かった…」
かすれた小さな声でそう言うと、ネストルは懸命に腕を差し伸べようとする。
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