78~運命のカード

ルカ(聖夜月ルカ)

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企み

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「クレオン、久しぶりだな。」

長く真っ直ぐな金髪は艶々としていた。
身に付けた服もいかにも上等そうな生地で作られている。
クレオンは酒を飲みながら、ロマノスを興味なさげに一瞥した。



「誰だ。」

「ロマノスだ。以前、あんたとは何度か話したことがある。」

クレオンはロマノスの言葉を鼻で笑った。



「私は何度か話しただけの人間をいちいち覚えている程、暇ではないのでな…」

ロマノスは、カッと来る気持ちを押さえ込み、無理して笑みを浮かべた。



「そうだろうな。あんた程の優秀な男なら、忙しいのも当然だ。
あんたの居場所を探すのにも何日もかかった。」

「私に何か特別な用でもあるのか?」

「そうなんだ。だが、とても難しい依頼で、極めて優秀な者にしか出来ない。」

ロマノスは、クレオンの自尊心をくすぐるような言葉を選んだ。



「どんな依頼かは知らんが、とにかく私は忙しく…」

「そ、それはわかっている。
だが…この依頼は特別なものなんだ。」

「なにがどう特別なんだ?」

「そ、それは……」

「言いたくないなら、言わなくても構わない。
私は君の依頼に興味は…」

「フィリポス王子の依頼なんだ!」



ロマノスの言葉に、一瞬、静寂が広がった。
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