魔法のパイ屋さん

ルカ(聖夜月ルカ)

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「畜生、あのばばぁ!
調子に乗りやがって!」

ルディは、猫車で運んで来たかぼちゃの山を小屋の中に投げ入れた。



「ルディ、疲れたなら休んでて良いよ。
後は僕がなんとかするから…」

「そうか、じゃあ、頼んだぞ!」

ルディはかぼちゃの片隅にごろりとその身を横たえた。



魔女の言いつけは、広いかぼちゃ畑からかぼちゃを収穫することだった。
広いのは広いが、そのくらいならなんとかなると喜んだのも束の間、仕事はそれだけではなかった。
そのかぼちゃの中をくりぬき、かぼちゃのランタンを作り、そして中身はパンプキンパイにしなくてはならない。
さらに、かぼちゃの種は炒って殻を割り、中の種をパンプキンパイの具に使うのだと言う。
パンプキンパイの具はそれだけではなかった。
人間ならとてもじゃないが食べられそうにないものを集めてくるように言われた。
魔女のかぼちゃ畑は特別な畑で、かぼちゃを刈り取った後にも1日経てば新しいかぼちゃがすぐに実る。
カパエルとルディは、朝から晩までかぼちゃを収穫しては中を繰り抜いてランタンを作り、パイを焼く。
ルディは、一番楽だということでパンプキンパイの具材集めを担当し、その他のことはすべてカパエルに押しつけた。



「あ、おばあちゃん、お帰りなさい!」

「カパエル、まだ起きとったのか?」

「うん、明日の朝すぐにパイが焼けるように、かぼちゃの種をむいておこうと思って頑張ってるの。」

「おまえさんは本当によくやってくれるのう…
言われたことだけじゃなく、部屋の掃除や食事のことまで…
それに、今年のパイはとびきりうまいと言って、追加注文が殺到しとるんじゃ。
レシピ通りに作ってるのにとびきりうまいとはどういうことじゃ?
なにはともあれ、これもすべてはおまえさんのおかげじゃな。」

「そんなことないよ。
ルディもいもりやこうもりやさそりや蜘蛛を集めて来てくれてるし……それに、元はといえば僕が悪いんだもん。
あ、今、食事の用意をするから待っててね。」
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