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十字架の楽園
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「明日、また港に行ってみるよ。
仕事があるかどうかは行ってみないとわからないけどな。」
「ジョシュア…私も働くわ。
私の働ける所はないかしら?」
これからは私の食費もかかるのだし、こんな暮らしをしているジョシュアを少しでも助けてあげたいという気持ちもあった。
もちろん私は働いたことはなかったけれど、世の中の仕組みは勉強して知っていたから、言われた仕事をこなす自信はあった。
「おまえ、いくつだったっけ?」
「15歳よ。あと3ヶ月で16歳だけど。」
「まだ15か…
でも、待てよ…
うん、おまえならきっとイケる!」
*
次の朝、私とジョシュアは港へ向かった。
魚の臭いと…なにかよくわからない臭いが入り混じり、たくさんの人々が忙しそうに行き交っていた。
私は、これほどたくさんの人間を見たのはこれが初めてだ。
考えてみれば、生きている女性を見たのもこれが初めてだったのだ。
屋敷には博士達しかいなかったし、月に一度屋敷に食料を持って来る人も男性だったから。
しかし、そこにいた女性達は私が頭の中で思い浮かべていた女性像とはずいぶんと違い、まるで男性のような服装をしていた。
そんな中、花模様の刺繍を施されたドレスを着た私は、その場にはとても不似合いな気がした。
「いいな、俺が話をつけてやるから、昨日言った通りにするんだぞ!」
私は頷き、ジョシュアと一緒に一軒の店に入った。
「ちょっと邪魔するぜ!」
「店はまだ開いてないよ。」
そこにいた女性は、外で働く女性とは明らかに違う身なりをしていた。
「つれないなぁ…
おかみ、すまないがここで俺の妹を働かせてくれないか?」
ジョシュアが私を少し前に押し出すと、店の女主人は煙草をふかしながらゆっくりと私のことを上から下まで眺め透かした。
「…妹ねぇ…ま、そんなことはどうでもいいけど…
見た目は言うことないが、この娘はこんな店で働くような娘じゃないんじゃないのかい?」
「確かにあんたの言う通りなんだが、ちょっと事情があってな。
屋敷も借金のかたにとられちまって、働かなきゃ食べていけない状況なんだ。」
「なるほどね…
しかし、こんなお嬢ちゃんに荒くれ者の酒の相手が出来るかねぇ…」
「あぁ、こいつは意外と我慢強いんだ。
しっかりしてるし、覚えが早いから教えてもらったらなんでもちゃんとやれる。
な、リリィ、そうだな?」
「はい、私、なんでもします!」
その言葉に嘘はなかった。
実際、私はどんなことでもやってみたかったのだから。
「…そうかい。
そんなに言うなら…あ、あんた、年はいくつなんだい?」
「…18です。」
それは、あらかじめジョシュアにそう言うようにと言われていたことだった。
そうでないと働かせてもらえないらしい。
「じゃあ、早速、今日から働いてもらおうか。」
「ありがとうございます!」
仕事があるかどうかは行ってみないとわからないけどな。」
「ジョシュア…私も働くわ。
私の働ける所はないかしら?」
これからは私の食費もかかるのだし、こんな暮らしをしているジョシュアを少しでも助けてあげたいという気持ちもあった。
もちろん私は働いたことはなかったけれど、世の中の仕組みは勉強して知っていたから、言われた仕事をこなす自信はあった。
「おまえ、いくつだったっけ?」
「15歳よ。あと3ヶ月で16歳だけど。」
「まだ15か…
でも、待てよ…
うん、おまえならきっとイケる!」
*
次の朝、私とジョシュアは港へ向かった。
魚の臭いと…なにかよくわからない臭いが入り混じり、たくさんの人々が忙しそうに行き交っていた。
私は、これほどたくさんの人間を見たのはこれが初めてだ。
考えてみれば、生きている女性を見たのもこれが初めてだったのだ。
屋敷には博士達しかいなかったし、月に一度屋敷に食料を持って来る人も男性だったから。
しかし、そこにいた女性達は私が頭の中で思い浮かべていた女性像とはずいぶんと違い、まるで男性のような服装をしていた。
そんな中、花模様の刺繍を施されたドレスを着た私は、その場にはとても不似合いな気がした。
「いいな、俺が話をつけてやるから、昨日言った通りにするんだぞ!」
私は頷き、ジョシュアと一緒に一軒の店に入った。
「ちょっと邪魔するぜ!」
「店はまだ開いてないよ。」
そこにいた女性は、外で働く女性とは明らかに違う身なりをしていた。
「つれないなぁ…
おかみ、すまないがここで俺の妹を働かせてくれないか?」
ジョシュアが私を少し前に押し出すと、店の女主人は煙草をふかしながらゆっくりと私のことを上から下まで眺め透かした。
「…妹ねぇ…ま、そんなことはどうでもいいけど…
見た目は言うことないが、この娘はこんな店で働くような娘じゃないんじゃないのかい?」
「確かにあんたの言う通りなんだが、ちょっと事情があってな。
屋敷も借金のかたにとられちまって、働かなきゃ食べていけない状況なんだ。」
「なるほどね…
しかし、こんなお嬢ちゃんに荒くれ者の酒の相手が出来るかねぇ…」
「あぁ、こいつは意外と我慢強いんだ。
しっかりしてるし、覚えが早いから教えてもらったらなんでもちゃんとやれる。
な、リリィ、そうだな?」
「はい、私、なんでもします!」
その言葉に嘘はなかった。
実際、私はどんなことでもやってみたかったのだから。
「…そうかい。
そんなに言うなら…あ、あんた、年はいくつなんだい?」
「…18です。」
それは、あらかじめジョシュアにそう言うようにと言われていたことだった。
そうでないと働かせてもらえないらしい。
「じゃあ、早速、今日から働いてもらおうか。」
「ありがとうございます!」
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