あれこれ短編集

ルカ(聖夜月ルカ)

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2007クリスマス企画

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(架月と二人っきりで食事したなんて、今でも信じられない。
きっと、みんなも信じないよね。)



 「ああ~~~っ!!」



 (私の馬鹿っっ!
なんで、さっき架月と写メ撮らなかったんだ!
あんなチャンス、めったにないのに…)

自分の愚かさに、がっくりと肩を落とした。



 (今更、そんなこと考えても仕方ないよね…
あんな話してる最中にツーショット…なんて言いにくいし…
うん……とにかく帰ろう…)



さっきまでのハイテンションはどこへやら…
気落ちしたまま家に帰り、お風呂に入り、こたつでみかんを食べてるうちに、私はさらに悲しいことに気が付いてしまった。



 (ガーーーン…
私、今日…すっぴんだったんだ…
 ……架月に麻呂のすっぴんさらしてしまった…)



そう、私はいつも会社へ行く時は、いつもほぼすっぴんだ。
 理由は、早起きが苦手だから。
 職場には気を遣うほどの男性社員もいない。
だから、眠い朝に早起きして化粧をする必要もないというわけ。
私は眉毛が薄いから、いつもはだいたい眉毛だけを描いて、申し訳程度にリップクリームを塗るくらいのことはするのだけど、今朝は買い物のことで気をとられていたせいか、眉毛を描くことさえしていなかった。
それに、どうでも良い雰囲気のコートにどうでも良い雰囲気のセーターとスカートを着てて…



(……もう、駄目だ……)



どん底にのめりこんだような気分になったけど、その時、ふとある考えが頭に浮かんだ。



 (そうだ!
 今日、あれだけボロボロな私を見られてるんだから、ライブの時は思いっきりおしゃれをしていけば、私だってわからないかも!
 髪型は思いきって、アップにでもしちゃおう!
せっかく仲良くなりかけたのにもったいないけど…
あのカレー屋で会った麻呂で小汚い子はライブには行かなかったってことにすれば良いんだわ!
で、私は別人のふりをしてライブに行く…と。
どうせ、元々覚えられてないんだし、名前も言ってないんだもんね。)



それからは、ネイルに行ってみたり、化粧品を見に行ったり、毎日、あれこれと気にかかることをさばいているうちにあっという間に数日が過ぎていて…
架月のことは気にはなったけど、すっぴんで会いに行くのはあまりにも気がひける。
かといって、急にバッチリとメイクをキメていくのはおかしいし、さらにそうするとライブの時に別人のふりをして行くことは出来なくなる。
だいたい、毎日バイト先に会いに行って痛いファンだと思われるのも困る。
そういうわけで、この数日間は会いに行きたい気持ちを押さえていたのだけど、明日はやっと会える!

そう、ついに明日は「On the mooN」の今年最後のライブの日なのだから!

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