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prologue~Ⅰ
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「アリシア……愛してるよ……」
彼の細い指が私の髪を優しくなでてくれます。
ただそれだけのことなのに、私の心はとても落ち着き、幸せな気分になれるのです。
「君の髪は、猫よりも触り心地が良い…」なんて、彼が冗談を言うこともあります。
「リチャード……」
私達はお互い見つめあい、熱い唇を重ねました。
何度も何度も…
そうするうちに、私の感情はどんどん高ぶり、もっと彼と深く繋がりたいと…そんなはしたないことを想いますが、それは到底無理なこと。
彼の唇にこんな風に触れることさえも、本当は許されないことなのです。
それから、私達は二人っきりの時だけは、お互いの気持ちに正直になることにしました。
もちろん、周りの者達には悟られないように、細心の注意を払って…
とても悲しいことですが、私達が愛し合っていることは誰にも知られてはいけないのです。
この国の王女という立場を捨てて、リチャードとふたりでどこかに逃げたい…
そんな風に想うこともありました。
ですが、やはりそんなことは出来ません。
私は、この国を、国民を守り、盛り立てていかねばならないのです。
そのために、どこかの国の王子と結婚しなければなりません。
それは、私の宿命です。
天の定めたことを覆すことは誰にも出来ないのです。
そして、その時はもう目前に迫っていました。
18の誕生日までに、夫となる方を決めると言い渡されたのです。
候補となる数人の王子の中から、魔導士たちが最良の相手を選びます。
私は、会ったこともないその人と結婚するのです。
そうなれば、リチャードとこんな風に会うことは出来なくなるでしょう。
リチャードと会えなくなる日のことを考えると、胸が張り裂けそうでした。
しかし、これは私の運命…
逃れることは出来ません。
「アリシア……愛してるよ……」
彼の細い指が私の髪を優しくなでてくれます。
ただそれだけのことなのに、私の心はとても落ち着き、幸せな気分になれるのです。
「君の髪は、猫よりも触り心地が良い…」なんて、彼が冗談を言うこともあります。
「リチャード……」
私達はお互い見つめあい、熱い唇を重ねました。
何度も何度も…
そうするうちに、私の感情はどんどん高ぶり、もっと彼と深く繋がりたいと…そんなはしたないことを想いますが、それは到底無理なこと。
彼の唇にこんな風に触れることさえも、本当は許されないことなのです。
それから、私達は二人っきりの時だけは、お互いの気持ちに正直になることにしました。
もちろん、周りの者達には悟られないように、細心の注意を払って…
とても悲しいことですが、私達が愛し合っていることは誰にも知られてはいけないのです。
この国の王女という立場を捨てて、リチャードとふたりでどこかに逃げたい…
そんな風に想うこともありました。
ですが、やはりそんなことは出来ません。
私は、この国を、国民を守り、盛り立てていかねばならないのです。
そのために、どこかの国の王子と結婚しなければなりません。
それは、私の宿命です。
天の定めたことを覆すことは誰にも出来ないのです。
そして、その時はもう目前に迫っていました。
18の誕生日までに、夫となる方を決めると言い渡されたのです。
候補となる数人の王子の中から、魔導士たちが最良の相手を選びます。
私は、会ったこともないその人と結婚するのです。
そうなれば、リチャードとこんな風に会うことは出来なくなるでしょう。
リチャードと会えなくなる日のことを考えると、胸が張り裂けそうでした。
しかし、これは私の運命…
逃れることは出来ません。
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