91 / 277
幽閉の塔
6
しおりを挟む
「まずは、とにかくお部屋へ…」
「え?あ、はい。」
中は、それなりに広い。
だけど、窓はすごく高い所にあって、しかも小さいから部屋の中は薄暗い。
金髪の方のメイドさんがそれに気付いたのか、ランプに火を灯してくれた。
「あの…どちらがメアリーさんで、どちらがアンナさんなんですか?」
「私がメアリーです。」
そう言ったのは、金髪のメイドさんだった。
「じゃあ、あなたがアンナさん…」
「はい、アンナです。」
今度はブラウンの髪のメイドさんが応えた。
奥のベッドには白いレースの天蓋がついている。
ベッドの細工も繊細で、まさに、お姫様のベッドって感じだ。
その手前には、猫足の長椅子とテーブル…
食事はここでするのかな?
そして、片隅には小さな文机と鏡台。
なんと、お風呂やトイレもあった。
水の設備はどうなってるんだろう?
「ねぇ、あなた達のお部屋も見て良い?」
「それは構いませんが、見ても何も面白くありませんよ。」
メイドさんたちの部屋は、隣とは全然違い、狭くて暗くて、ほんの少しのぞいただけでもとても居心地が悪い部屋だった。
「こんなに狭いの…それに暗いわね。」
「メイドの部屋なんてこんなものですわ。」
「ところで、ここには台所はないようだけど、食事はどうするの?」
「御心配には及びませんわ。食事は毎回持って来てくれますから。」
「そう…」
メイドさんたちは、閉じ込められている今のこの状況を特に苦には感じてないみたい。
こんなところで半年も暮らさなきゃいけないなんて、かなりのストレスだと思ったんだけど…
でも、何事も気の持ちようだ。
(私も早く慣れなきゃね…)
「え?あ、はい。」
中は、それなりに広い。
だけど、窓はすごく高い所にあって、しかも小さいから部屋の中は薄暗い。
金髪の方のメイドさんがそれに気付いたのか、ランプに火を灯してくれた。
「あの…どちらがメアリーさんで、どちらがアンナさんなんですか?」
「私がメアリーです。」
そう言ったのは、金髪のメイドさんだった。
「じゃあ、あなたがアンナさん…」
「はい、アンナです。」
今度はブラウンの髪のメイドさんが応えた。
奥のベッドには白いレースの天蓋がついている。
ベッドの細工も繊細で、まさに、お姫様のベッドって感じだ。
その手前には、猫足の長椅子とテーブル…
食事はここでするのかな?
そして、片隅には小さな文机と鏡台。
なんと、お風呂やトイレもあった。
水の設備はどうなってるんだろう?
「ねぇ、あなた達のお部屋も見て良い?」
「それは構いませんが、見ても何も面白くありませんよ。」
メイドさんたちの部屋は、隣とは全然違い、狭くて暗くて、ほんの少しのぞいただけでもとても居心地が悪い部屋だった。
「こんなに狭いの…それに暗いわね。」
「メイドの部屋なんてこんなものですわ。」
「ところで、ここには台所はないようだけど、食事はどうするの?」
「御心配には及びませんわ。食事は毎回持って来てくれますから。」
「そう…」
メイドさんたちは、閉じ込められている今のこの状況を特に苦には感じてないみたい。
こんなところで半年も暮らさなきゃいけないなんて、かなりのストレスだと思ったんだけど…
でも、何事も気の持ちようだ。
(私も早く慣れなきゃね…)
0
あなたにおすすめの小説
王子様とずっと一緒にいる方法
秋月真鳥
恋愛
五歳のわたくし、フィーネは姉と共に王宮へ。
そこで出会ったのは、襲われていた六歳の王太子殿下。
「フィーネ・エルネスト、助太刀します! お覚悟ー!」
身長を超える大剣で暗殺者を一掃したら、王子様の学友になっちゃった!
「フィーネ嬢、わたしと過ごしませんか?」
「王子様と一緒にいられるの!?」
毎日お茶して、一緒にお勉強して。
姉の恋の応援もして。
王子様は優しくて賢くて、まるで絵本の王子様みたい。
でも、王子様はいつか誰かと結婚してしまう。
そうしたら、わたくしは王子様のそばにいられなくなっちゃうの……?
「ずっとわたしと一緒にいる方法があると言ったら、フィーネ嬢はどうしますか?」
え? ずっと一緒にいられる方法があるの!?
――これは、五歳で出会った二人が、時間をかけて育む初恋の物語。
彼女はまだ「恋」を知らない。けれど、彼はもう決めている――。
※貧乏子爵家の天真爛漫少女×策略王子の、ほのぼのラブコメです。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
完結·婚約破棄された氷の令嬢は、嫁がされた枯れおじのもとで花開く
禅
恋愛
ティリアは辺境にある伯爵の娘であり、第三王子ガフタの婚約者であった。
だが、この婚約が気に入らないガフタは学園生活でティリアを冷遇し、卒業パーティーで婚約破棄をする。
しかも、このまま実家に帰ろうとするティリアにガフタは一回り以上年上の冴えないおっさん男爵のところへ嫁ぐように命令する。
こうしてティリアは男爵の屋敷へと向かうのだが、そこにいたのは……
※完結まで毎日投稿します
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿中
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
側妃の愛
まるねこ
恋愛
ここは女神を信仰する国。極まれに女神が祝福を与え、癒しの力が使える者が現れるからだ。
王太子妃となる予定の令嬢は力が弱いが癒しの力が使えた。突然強い癒しの力を持つ女性が異世界より現れた。
力が強い女性は聖女と呼ばれ、王太子妃になり、彼女を支えるために令嬢は側妃となった。
Copyright©︎2025-まるねこ
無関心夫の手を離した公爵夫人は、異国の地で運命の香りと出会う
佐原香奈
恋愛
建国祭の夜、冷徹な公爵セドリック・グランチェスターは、妻セレスティーヌを舞踏会に残し、早々に会場を後にした。
それが、必死に縋り付いていた妻が、手を離す決意をさせたとも知らず、夜中まで仕事のことしか考えていなかった。
セドリックが帰宅すると、屋敷に残されていたのは、一通の離縁届と脱ぎ捨てられた絹の靴。そして、彼女が置いていった嗅いだことのない白檀の香りだけだった。
すべてを捨てて貿易都市カリアへ渡った彼女は、名もなき調香師「セレス」として覚醒する。
一方、消えた妻を追うセドリックの手元に届いたのは、かつての冷たい香りとは似て非なる、温かな光を宿した白檀の香水。
「これは、彼女の復讐か、それとも再生か——」
執念に駆られ、見知らぬ地へ降り立った公爵が目にしたのは、異国の貿易王の隣で、誰よりも自由に、見たこともない笑顔で微笑む「他人」となった妻の姿だった。
誤字、修正漏れ教えてくださってありがとうございます!
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる