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ボーダー柄のTシャツ(かに座)
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「やっぱり……」
「……これだよね?」
私達は顔を見合せて頷き、目の前のボーダー柄のTシャツを見て、にっこりと微笑んだ。
「じゃあ、色はどうする?」
「黒…は、良くないよね…」
「夏っぽい所で……オレンジとかどう?」
「ちょっと派手過ぎない?」
「そんなこと言ってたら、あの子達に負けちゃうよ!」
「……そうだね。こっちは二人だもんね!恥ずかしくなんてない、ない!」
私達は、同じオレンジ色のボーダーのTシャツを手に取った。
けっこう太く、変則的なボーダーだから、単純な柄だけど割合い目立つ。
それから、私とヨシミはスカートのコーナーに行き、あぁだこうだと話し合いながら、最終的に緑色のミニスカートを選んだ。
ミニと言っても膝が隠れるかどうかの長さだが、普段、スカート自体をあまりはかない私達にとってはそれでもかなりの冒険だ。
しかも、少し色味の違う緑のレースが付いた二枚仕立てのおしゃれなもの。
私達は、普段なら絶対に着ないような服の買い物に、やや興奮状態で店を出た。
「ねぇねぇ…なんだか、私達、アイドルみたいじゃない?」
私達は、二時間程かけて地元に帰り、ヨシミもそのままうちに着いて来た。
部屋に入るなり、私達は買って来た服に着替え、二人並んで鏡の前に立つ。
その姿はいつもの私達とはまるで別人みたいに華やかで、二人の顔には少し照れた笑みが宿った。
「そうだよね。思ってたよりも似合うよね!
……ねぇ、ヨシミ、
帽子か何か髪飾りっぽいものも付けない?
ほら、最近、タレントがよくやってる…鉢巻っぽいやつとか…」
「サトミ、それ、良い!
……だけど、あんなに恥ずかしがってたのに、一体どうしたのよ!」
「だって、ここまで派手な服着るんだったら、髪が地味なのも却ってバランスが悪くない?」
「そうだね!
染めたりするのはちょっとあれだけど、髪飾りとかだと全然良いもんね!」
ヨシミも私のアイディアに賛成してくれて、私達はさらに盛り上がった。
「……これだよね?」
私達は顔を見合せて頷き、目の前のボーダー柄のTシャツを見て、にっこりと微笑んだ。
「じゃあ、色はどうする?」
「黒…は、良くないよね…」
「夏っぽい所で……オレンジとかどう?」
「ちょっと派手過ぎない?」
「そんなこと言ってたら、あの子達に負けちゃうよ!」
「……そうだね。こっちは二人だもんね!恥ずかしくなんてない、ない!」
私達は、同じオレンジ色のボーダーのTシャツを手に取った。
けっこう太く、変則的なボーダーだから、単純な柄だけど割合い目立つ。
それから、私とヨシミはスカートのコーナーに行き、あぁだこうだと話し合いながら、最終的に緑色のミニスカートを選んだ。
ミニと言っても膝が隠れるかどうかの長さだが、普段、スカート自体をあまりはかない私達にとってはそれでもかなりの冒険だ。
しかも、少し色味の違う緑のレースが付いた二枚仕立てのおしゃれなもの。
私達は、普段なら絶対に着ないような服の買い物に、やや興奮状態で店を出た。
「ねぇねぇ…なんだか、私達、アイドルみたいじゃない?」
私達は、二時間程かけて地元に帰り、ヨシミもそのままうちに着いて来た。
部屋に入るなり、私達は買って来た服に着替え、二人並んで鏡の前に立つ。
その姿はいつもの私達とはまるで別人みたいに華やかで、二人の顔には少し照れた笑みが宿った。
「そうだよね。思ってたよりも似合うよね!
……ねぇ、ヨシミ、
帽子か何か髪飾りっぽいものも付けない?
ほら、最近、タレントがよくやってる…鉢巻っぽいやつとか…」
「サトミ、それ、良い!
……だけど、あんなに恥ずかしがってたのに、一体どうしたのよ!」
「だって、ここまで派手な服着るんだったら、髪が地味なのも却ってバランスが悪くない?」
「そうだね!
染めたりするのはちょっとあれだけど、髪飾りとかだと全然良いもんね!」
ヨシミも私のアイディアに賛成してくれて、私達はさらに盛り上がった。
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