ラッキーアイテムお題短編集1

ルカ(聖夜月ルカ)

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ボーダー柄のTシャツ(かに座)

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ヨシミは子供の頃から確かに勝気だった。
そのせいか、成績はいつも昔からヨシミが一番、私が二番ということが多かった。
私達は共にルックスは並以下。中の下か下の上ってあたり?
ヨシミは特に身体が弱いということはないけど、子供の頃からガリガリで、鳥ガラと呼ばれてた。
私はその反対にぽっちゃり型で、力士なんて呼ばれてた。
体型は正反対でも、私達は趣味がよく似ていて気も合って…でも、そんな二人が一緒にいるとどうしてもいじめのターゲットになりやすい。
そうならなかったのは、私達が常に成績が良かったことと、ヨシミが勝気だったからだと思う。
あからさまには苛められなくても、影で悪口めいたことを言われていたことは知っているけど…



香苗達と会うことが決まり、私達はファッション雑誌を読み、服を見て回った。
だけど、やっぱり普段着なれない物というのはどうしても恥ずかしく、二人共なかなか勇気が出なかった。
そんな時に、ヨシミがペアルックで行こうと言い出したのだ。
一人なら恥ずかしくても、二人一緒だと恥ずかしさも半減するなんて言って。
ペアルックなんて、今時、恋人同士でもしないのに…
正直言って、私はあまり乗り気ではなかったのだけど、ヨシミに押しきられ、あれこれ行動を起こしてるうちに不思議と楽しくなっていることに気が付いた。
そのおかげで今まで体型を気にしてずっと着る事のなかったボーダー柄も着る事が出来たのだから。







「よし、完璧!」

気恥ずかしさよりも嬉しさが勝った。
当日は二人共ちょっとメイクもしてみたし、テンションは最高潮に盛りあがっていた。
負ける気がしない!



「ヨシミーー!サトミーーー!久し振りー!」

「あ……」



待ち合わせの場所で、私達の名を呼び、手を振る香苗。

私達は、一瞬で負けを感じた。
なぜなら、香苗達の隣には、それぞれ男の子が立っていたから…
香苗達がみせびらかしたかったのは、服ではなく彼氏だったことを私達は悟った。



私達は表面的な話を少し交わしただけで、早々に別れた。
しばらくはいやな気分だったけど、空を彩る綺麗な花火と、いつもとは違う自分達の姿にだんだんと落ちこんだ気持ちも盛り返して来た。



「ねぇ、ヨシミ、これからもおしゃれ頑張ろうよ!」

「私もそう思ってた所よ!
そして、もっとかっこいい彼氏みつけて香苗達に見せ付けてやろうよ!
サトミ、今日から、あんた、ダイエット頑張りなよ!」

「えーーーーっ!」

その日は、食べたかった露店の焼きそばやいかやきも食べさせてもらえなかったけど…
でも、ヨシミと一緒なら私も頑張れるかもしれない。
来年はもっと綺麗になれると信じて、私は空の花火を見上げた。 
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