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日本ダイスキ!
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(うげげ……!)
今日は、Facebookで知り合ったアメリカの女の子・キャサリンが日本にやって来る。
日本のアニメやゲームを知ってそこから日本に興味がわいて、なんと独学で日本語もほぼマスターしたという努力家だ。
日本にいる二週間、彼女は、僕の家に泊まることになっている。
うちは、両親と同居だし、客間もあるから問題はない。
キャサリンみたいな可愛い女の子が、うちに来てくれるのは嬉しいんだけど…
ただ、一つ問題が…
「ア!ケンタロウ~!」
長い金髪を揺らしながら、僕に向かって来るキャサリンは、注目の的だ。
なんせ、セー〇―ムーンのコスプレをしてるんだから…
「ケンタロウダヨネ?」
「う、うん…」
「アイタカッタヨ~!」
「わ、わ!」
ミニスカートのセー〇―ムーンに突然抱き付かれ、僕は思わずフリーズしてしまった。
「と、と、とりあえず、家に行こう。」
「ウン!」
あぁ、車で来て良かった…
これが電車だったら、いたたまれないところだった。
「疲れただろう?
うちまでは30分くらいだからね。」
僕は、FMラジオのスイッチを入れた。
「ア…コノ曲、知ッテルヨ!」
キャサリンが流れて来た曲に食いついた。
それは、大きな古時計の歌。
キャサリンは、それに合わせて英語で一緒に口ずさむ。
キャサリンって、歌もうまいんだな。
それにしても、この曲って、アメリカにもあるのかな??
「アァ、タワシ、本当ニ日本ニ来タンダネ!」
窓の景色を眺めながら、キャサリンがしみじみとそう言った。
キャサリンは、わたしとたわしを間違えている…
Facebookに書いてる時から気にはなってたけど、注意しにくくて…
でも、まさかこんなに完璧に間違えてるとは、困ったな。
*
「オ母サン、初メマシテ!
タワシハキャサリンデス。
オ世話ニナリマス!」
「まぁ、可愛いお嬢さんだこと。
その衣装、とっても似合ってるわよ。」
「アリガトウゴザイマス!」
「お腹減ったでしょ?
すぐにお昼ご飯作りますからね。」
リビングで寛いでると、良いにおいがして来た。
今日はウナギだ!
「はい、おまたせ!」
「ワォ!スゴク良いニオイ、コレハ何デスカ?」
「ウナギよ。
今日は土用の丑の日だからね。」
「エッ!違イマス!今日ハ火曜日デスヨ。」
「あぁ、その曜日じゃなくてね…ちょっと、健太郎、説明してあげて。」
「そんなの無理だよ。」
土用の丑が何なのかもわかってない僕に、説明なんて出来るはずがない。
「オイシイ!ダケド、コレ、びーふデスカ?」
「ううん、これはウナギのかば焼きよ。」
「カバ!?Hippopotamus!?
日本デハHippopotamusヲタベルノデスカ!?」」
キャサリンは、目を丸くしている。
「い、いや、そのカバじゃなくて…とにかくこれは美味しい魚だから…」
「魚?」
キャサリンは、首を傾げながらまた食べ始めた。
(……大丈夫かな?)
初日からこんな感じで、後二週間やっていけるんだろうか?
僕はそんな心配をしながら、苦い笑いを浮かべた。
今日は、Facebookで知り合ったアメリカの女の子・キャサリンが日本にやって来る。
日本のアニメやゲームを知ってそこから日本に興味がわいて、なんと独学で日本語もほぼマスターしたという努力家だ。
日本にいる二週間、彼女は、僕の家に泊まることになっている。
うちは、両親と同居だし、客間もあるから問題はない。
キャサリンみたいな可愛い女の子が、うちに来てくれるのは嬉しいんだけど…
ただ、一つ問題が…
「ア!ケンタロウ~!」
長い金髪を揺らしながら、僕に向かって来るキャサリンは、注目の的だ。
なんせ、セー〇―ムーンのコスプレをしてるんだから…
「ケンタロウダヨネ?」
「う、うん…」
「アイタカッタヨ~!」
「わ、わ!」
ミニスカートのセー〇―ムーンに突然抱き付かれ、僕は思わずフリーズしてしまった。
「と、と、とりあえず、家に行こう。」
「ウン!」
あぁ、車で来て良かった…
これが電車だったら、いたたまれないところだった。
「疲れただろう?
うちまでは30分くらいだからね。」
僕は、FMラジオのスイッチを入れた。
「ア…コノ曲、知ッテルヨ!」
キャサリンが流れて来た曲に食いついた。
それは、大きな古時計の歌。
キャサリンは、それに合わせて英語で一緒に口ずさむ。
キャサリンって、歌もうまいんだな。
それにしても、この曲って、アメリカにもあるのかな??
「アァ、タワシ、本当ニ日本ニ来タンダネ!」
窓の景色を眺めながら、キャサリンがしみじみとそう言った。
キャサリンは、わたしとたわしを間違えている…
Facebookに書いてる時から気にはなってたけど、注意しにくくて…
でも、まさかこんなに完璧に間違えてるとは、困ったな。
*
「オ母サン、初メマシテ!
タワシハキャサリンデス。
オ世話ニナリマス!」
「まぁ、可愛いお嬢さんだこと。
その衣装、とっても似合ってるわよ。」
「アリガトウゴザイマス!」
「お腹減ったでしょ?
すぐにお昼ご飯作りますからね。」
リビングで寛いでると、良いにおいがして来た。
今日はウナギだ!
「はい、おまたせ!」
「ワォ!スゴク良いニオイ、コレハ何デスカ?」
「ウナギよ。
今日は土用の丑の日だからね。」
「エッ!違イマス!今日ハ火曜日デスヨ。」
「あぁ、その曜日じゃなくてね…ちょっと、健太郎、説明してあげて。」
「そんなの無理だよ。」
土用の丑が何なのかもわかってない僕に、説明なんて出来るはずがない。
「オイシイ!ダケド、コレ、びーふデスカ?」
「ううん、これはウナギのかば焼きよ。」
「カバ!?Hippopotamus!?
日本デハHippopotamusヲタベルノデスカ!?」」
キャサリンは、目を丸くしている。
「い、いや、そのカバじゃなくて…とにかくこれは美味しい魚だから…」
「魚?」
キャサリンは、首を傾げながらまた食べ始めた。
(……大丈夫かな?)
初日からこんな感じで、後二週間やっていけるんだろうか?
僕はそんな心配をしながら、苦い笑いを浮かべた。
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