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酔っ払い
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「立冬って、なんだっけ?」
吉田がとろんとした目をして、そう言った。
「さぁ…多分、暦の上での冬が始まる日かなんかじゃないか?」
「いいかげんだなぁ…」
「知るかよ。立冬なんて、俺には関係ないからな。」
なぜ、吉田がそんなことに興味を持ったのかはわからない。
なんせ、俺も吉田も酔ってるんだ。
酔ってる時の言動に、理由なんてないのかもしれない。
俺と吉田は職場の同期だ。
どうしたことか、やつとは気が合い、二人とも酒好きということもあり、毎晩のように飲んで帰る。
俺も吉田もいまだ独身で、彼女さえいない。
気楽な独り暮らしが、俺達をさらにだめにしているのかもしれない。
「立冬…立冬…次は『う』な。」
「はぁ?」
「しりとりだよ、し、り、と、り!」
吉田がしりとりをし始めるのは、だいぶ酔ったという証拠だ。
「海……」
「み?み……蜜柑!」
「んが付いたらだめだろ!お前の負け!」
吉田の馬鹿笑いに、俺もつられて大きな声で笑ってしまった。
「じゃあ、次はおまえから。」
「えーーー…じゃあ……」
俺は店内を見渡し、吉田に言った。
「熱燗!」
「あつかん…あつかん…
……んが付いてるじゃないかよ!」
「あ……」
俺達はそんなつまらないことで腹を抱え、涙を流して笑った。
吉田がとろんとした目をして、そう言った。
「さぁ…多分、暦の上での冬が始まる日かなんかじゃないか?」
「いいかげんだなぁ…」
「知るかよ。立冬なんて、俺には関係ないからな。」
なぜ、吉田がそんなことに興味を持ったのかはわからない。
なんせ、俺も吉田も酔ってるんだ。
酔ってる時の言動に、理由なんてないのかもしれない。
俺と吉田は職場の同期だ。
どうしたことか、やつとは気が合い、二人とも酒好きということもあり、毎晩のように飲んで帰る。
俺も吉田もいまだ独身で、彼女さえいない。
気楽な独り暮らしが、俺達をさらにだめにしているのかもしれない。
「立冬…立冬…次は『う』な。」
「はぁ?」
「しりとりだよ、し、り、と、り!」
吉田がしりとりをし始めるのは、だいぶ酔ったという証拠だ。
「海……」
「み?み……蜜柑!」
「んが付いたらだめだろ!お前の負け!」
吉田の馬鹿笑いに、俺もつられて大きな声で笑ってしまった。
「じゃあ、次はおまえから。」
「えーーー…じゃあ……」
俺は店内を見渡し、吉田に言った。
「熱燗!」
「あつかん…あつかん…
……んが付いてるじゃないかよ!」
「あ……」
俺達はそんなつまらないことで腹を抱え、涙を流して笑った。
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