横顔の君

ルカ(聖夜月ルカ)

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裏切り

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 「あ、紗代さん!」

あんなことがあったっていうのに、私は思わず微笑んでしまった。
それほどまでにいつもと同じ照之さんの優しい笑顔……



「体調はどうですか?」

 「は、はい、もう大丈夫です。
ご心配をおかけしました。」

 「お友達とは楽しく過ごせましたか?」

 「はい。とても…」

 交わされる他愛ない会話に、嘘はどこにも感じられなかった…



やっぱり、あれは私の見間違いだったんだ…
そんな風に思えた。



 「照之さん…最近、なにか変ったことはありましたか?
あ、連休はどうされてたんですか?」

 「紗代さんが遊んでもらえませんでしたから、僕はいつも通り、本を読んで過ごしてましたよ。」

 「何を読んでたんですか?」

 「今はこれです。」

そう言って、照之さんは読みかけの本の表紙を見せてくれた。



 「そうでしたか…」



そんなものは何の証拠にもならない。
だけど、どんなに疑って見ようとも、嘘らしき態度は少しも見られなかった。



 (そう…きっとあれは私の見間違いだったんだ…)



 私は自分にそう言い聞かせた。
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