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side 優一
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それからの日々は、とても慌ただしいものだった。
夢か現実かわからない状態のままで、僕は時に流されるようにして、自分のやるべきことをひたすらこなした。
こなしたという自覚もなかったけれど、僕のやるべきことはひとつひとつ少なくなっていった。
しばらくして、僕は仕事に戻った。
職場の人達は、皆、僕に気遣い、優しく接してくれた。
そんな人達に僕は頭を下げながら、また日常の中に戻っていった。
いつも通りに出社して仕事して、ほとんど寝るためだけに帰って来て……
何度も繰り返していたそんな日々が戻った。
やがて、初盆が過ぎ、両親の一周忌が過ぎ、周りの人達が僕に気遣うこともなくなった頃……
僕は自分の中の小さな異変に気が付いた。
ある日、家に帰ると玄関の鍵が開いていた。
中に入ると、特におかしなことはなかったから泥棒ではないと思ったものの、鍵をかけ忘れることなんて滅多になかったことだから、僕はそのミスが自分でも信じられなかった。
そんな気持ちとは裏腹に、似たような小さなミスを仕事でも度々するようになっていった。
「堤、どうしたんだ?
君らしくないな。」
「……すみません。」
「ま、気をつけてくれよ。」
「はい。」
しっかりしなくては…!
そう思い、気を付けていたはずなのに、また同じようなミスを繰り返した。
そのことを考えすぎたのか、夜、なかなか寝付けないようになった。
いつもなら、ベッドに横になるとすぐに眠りに就いていたのに、目が冴えて少しも眠れない。
最近のミスのせいで、皆が僕のことを能無しだと言ってるんじゃないだろうかとか、もしかしたら、誰かが僕を陥れようとしてるのではないかとか、そんなことばかり考えながら、朝を迎えるようになった。
明け方にほんの束の間眠っただけで、出社する。
眠さとだるさを堪えながら、僕は働いた。
けれど、そんな状態だったから、ミスは増すばかりだった。
そのうち、食欲もなくなって、僕の身体はどんどん痩せていった。
めまいや耳鳴りがしたり、吐き気がしたり、激しい動悸……今までには感じたことのない不調に、僕の心は不安で埋め尽くされるようになり、夜になると涙が止まらなくなった。
職場の人からは病院に行った方が良いとすすめられた。
僕のことを皆が腫れ物にでも触るように扱う……
そのことが、とても癇に障った。
僕は、初めて、会社を無断欠勤した。
目が覚めてもなにもしたくなくて、かかってきた電話にも出たくなくて、スマホの電源を落とした。
とにかく、もう、なにもかもが億劫で、薄暗い部屋で横になったまま、僕は止まらない涙に溺れていた。
夢か現実かわからない状態のままで、僕は時に流されるようにして、自分のやるべきことをひたすらこなした。
こなしたという自覚もなかったけれど、僕のやるべきことはひとつひとつ少なくなっていった。
しばらくして、僕は仕事に戻った。
職場の人達は、皆、僕に気遣い、優しく接してくれた。
そんな人達に僕は頭を下げながら、また日常の中に戻っていった。
いつも通りに出社して仕事して、ほとんど寝るためだけに帰って来て……
何度も繰り返していたそんな日々が戻った。
やがて、初盆が過ぎ、両親の一周忌が過ぎ、周りの人達が僕に気遣うこともなくなった頃……
僕は自分の中の小さな異変に気が付いた。
ある日、家に帰ると玄関の鍵が開いていた。
中に入ると、特におかしなことはなかったから泥棒ではないと思ったものの、鍵をかけ忘れることなんて滅多になかったことだから、僕はそのミスが自分でも信じられなかった。
そんな気持ちとは裏腹に、似たような小さなミスを仕事でも度々するようになっていった。
「堤、どうしたんだ?
君らしくないな。」
「……すみません。」
「ま、気をつけてくれよ。」
「はい。」
しっかりしなくては…!
そう思い、気を付けていたはずなのに、また同じようなミスを繰り返した。
そのことを考えすぎたのか、夜、なかなか寝付けないようになった。
いつもなら、ベッドに横になるとすぐに眠りに就いていたのに、目が冴えて少しも眠れない。
最近のミスのせいで、皆が僕のことを能無しだと言ってるんじゃないだろうかとか、もしかしたら、誰かが僕を陥れようとしてるのではないかとか、そんなことばかり考えながら、朝を迎えるようになった。
明け方にほんの束の間眠っただけで、出社する。
眠さとだるさを堪えながら、僕は働いた。
けれど、そんな状態だったから、ミスは増すばかりだった。
そのうち、食欲もなくなって、僕の身体はどんどん痩せていった。
めまいや耳鳴りがしたり、吐き気がしたり、激しい動悸……今までには感じたことのない不調に、僕の心は不安で埋め尽くされるようになり、夜になると涙が止まらなくなった。
職場の人からは病院に行った方が良いとすすめられた。
僕のことを皆が腫れ物にでも触るように扱う……
そのことが、とても癇に障った。
僕は、初めて、会社を無断欠勤した。
目が覚めてもなにもしたくなくて、かかってきた電話にも出たくなくて、スマホの電源を落とした。
とにかく、もう、なにもかもが億劫で、薄暗い部屋で横になったまま、僕は止まらない涙に溺れていた。
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