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side 香織
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「おばちゃん……僕、おやつまだ食べてないよ。」
「え……?
あ……あぁ、そうだったわね。」
なんだか堤さんの様子が少しおかしい気がした。
聞いてはいけないことを聞いてしまったんだろうか?
「僕、昨日と同じのが良い!」
小太郎ちゃんは席に着いて、おやつが出来るのを待っている。
店にはすぐに戻って来るって言って来たけど……小太郎ちゃんの期待のこもった顔を見ていると、このまま帰るわけにはいかなかった。
私は小太郎ちゃんのためにパンケーキを焼いた。
昨日は一枚失敗したけど、今度はもう火加減もわかったし焦がしたりはしなかった。
「わぁ、おいしそう~!」
目を輝かせて喜ぶ小太郎ちゃんに、気持ちが和む。
だけど、やっぱり、あの方が亡くなられてたことが頭から離れなかった。
あの事故のことは店でも話題になった。
なんせ、すぐ傍でのことだから。
あの日……出勤途中で駅の近くを通りがかったらパトカーが何台か停まってて、なにかあったのかな?って思いながらお店に着いて、そこで、事故のことを聞いた。
新聞にも載っていた。
この近くに住んでる御夫婦がはねられたらしいって聞いたけど、それがあのお客さんとリンクすることはなかった。
考えてみれば、ちょうどあの頃からあのお客様が来られなくなったわけだから、そこから連想出来そうなものなのに、きっと、あのお客様があまりにも「死」と結びつかない明るい方だったせいだろう。
そういえば、あの方はなんとなく奥様に似てらっしゃる。
堤さんは、お母さんの面影を奥様に重ねられたのかもしれない。
「おばちゃん……僕、おやつまだ食べてないよ。」
「え……?
あ……あぁ、そうだったわね。」
なんだか堤さんの様子が少しおかしい気がした。
聞いてはいけないことを聞いてしまったんだろうか?
「僕、昨日と同じのが良い!」
小太郎ちゃんは席に着いて、おやつが出来るのを待っている。
店にはすぐに戻って来るって言って来たけど……小太郎ちゃんの期待のこもった顔を見ていると、このまま帰るわけにはいかなかった。
私は小太郎ちゃんのためにパンケーキを焼いた。
昨日は一枚失敗したけど、今度はもう火加減もわかったし焦がしたりはしなかった。
「わぁ、おいしそう~!」
目を輝かせて喜ぶ小太郎ちゃんに、気持ちが和む。
だけど、やっぱり、あの方が亡くなられてたことが頭から離れなかった。
あの事故のことは店でも話題になった。
なんせ、すぐ傍でのことだから。
あの日……出勤途中で駅の近くを通りがかったらパトカーが何台か停まってて、なにかあったのかな?って思いながらお店に着いて、そこで、事故のことを聞いた。
新聞にも載っていた。
この近くに住んでる御夫婦がはねられたらしいって聞いたけど、それがあのお客さんとリンクすることはなかった。
考えてみれば、ちょうどあの頃からあのお客様が来られなくなったわけだから、そこから連想出来そうなものなのに、きっと、あのお客様があまりにも「死」と結びつかない明るい方だったせいだろう。
そういえば、あの方はなんとなく奥様に似てらっしゃる。
堤さんは、お母さんの面影を奥様に重ねられたのかもしれない。
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