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side 優一
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*
「わぁ、大きなバスーー!」
小太郎は外を見ながら、元気にはしゃぐ。
一週間は、瞬く間に過ぎた。
前日は、少しばかり不安にやられそうになったけど、それもどうにか乗り切り、当日がやって来た。
(大丈夫、大丈夫……
篠宮さんがいてくれるし、何の心配もいらない。)
僕は自分にそう言い聞かせた。
ただ、やっぱりまだ駅には行きたくなくて、篠宮さんには家に来てもらい、そこからタクシーで桃田に向かった。
車で行けば、ほんの20分程の道程だ。
喋っていたら、あっという間に着く。
*
「どうしましょう。
まずは、どこかでお茶でも飲みますか?」
「飲む~!」
小太郎がそういうから、篠宮さんに近くの喫茶店に連れて行ってもらった。
「落ち着きますね。」
「そうでしょう?
ここ、私のお気に入りのお店なんですよ。」
そこは、どこかヨーロッパを思い起こさせる古い雰囲気の喫茶店だった。
古いというのは、くたびれてるということではない。
アンティークの家具……カウンターに置かれた真っ赤な薔薇の花……そして、店内に流れる今時のものではないフレンチポップス……
そういうもの達が、なんともいえない良い雰囲気を醸し出していた。
店に入った途端、紅茶の香りがしたのも新鮮だった。
久しぶりに来た都会は本当に人が多く、しかも、歩くスピードが早くて、僕は何度か行き交う人とぶつかりそうになった。
今までは、僕もこういう人の波の中を平気で歩いていたのかと思うと、信じられない想いだった。
そういう戸惑いは感じつつも、不思議と元気が出て来るのも感じた。
やはり都会には大きなパワーがみなぎっている…ふと、そんなことを思った。
「パパー、これからどこに行くの?」
「お買い物だって言っただろ?」
「僕、DVDがほしい。」
「DVD?またゴーヤーマンか?」
「うんっ!」
「じゃあ、パパのお買い物が済むまでおりこうに出来たらな。」
「おりこうに出来るよ!」
小太郎もなんだか今日は少し興奮気味だ。
「堤さん…今日は何時頃までこっちにいますか?」
「何時って……あぁ、なっちゃんのことですね。
なっちゃんは今日も忙しいらしく、あの作戦はだめになりました。」
「そうだったんですか。
じゃあ、時間のことはあまり気にしなくて良いですね。」
「はい、買い物して、なにか食べてゆっくり帰りましょう。」
「わぁ、大きなバスーー!」
小太郎は外を見ながら、元気にはしゃぐ。
一週間は、瞬く間に過ぎた。
前日は、少しばかり不安にやられそうになったけど、それもどうにか乗り切り、当日がやって来た。
(大丈夫、大丈夫……
篠宮さんがいてくれるし、何の心配もいらない。)
僕は自分にそう言い聞かせた。
ただ、やっぱりまだ駅には行きたくなくて、篠宮さんには家に来てもらい、そこからタクシーで桃田に向かった。
車で行けば、ほんの20分程の道程だ。
喋っていたら、あっという間に着く。
*
「どうしましょう。
まずは、どこかでお茶でも飲みますか?」
「飲む~!」
小太郎がそういうから、篠宮さんに近くの喫茶店に連れて行ってもらった。
「落ち着きますね。」
「そうでしょう?
ここ、私のお気に入りのお店なんですよ。」
そこは、どこかヨーロッパを思い起こさせる古い雰囲気の喫茶店だった。
古いというのは、くたびれてるということではない。
アンティークの家具……カウンターに置かれた真っ赤な薔薇の花……そして、店内に流れる今時のものではないフレンチポップス……
そういうもの達が、なんともいえない良い雰囲気を醸し出していた。
店に入った途端、紅茶の香りがしたのも新鮮だった。
久しぶりに来た都会は本当に人が多く、しかも、歩くスピードが早くて、僕は何度か行き交う人とぶつかりそうになった。
今までは、僕もこういう人の波の中を平気で歩いていたのかと思うと、信じられない想いだった。
そういう戸惑いは感じつつも、不思議と元気が出て来るのも感じた。
やはり都会には大きなパワーがみなぎっている…ふと、そんなことを思った。
「パパー、これからどこに行くの?」
「お買い物だって言っただろ?」
「僕、DVDがほしい。」
「DVD?またゴーヤーマンか?」
「うんっ!」
「じゃあ、パパのお買い物が済むまでおりこうに出来たらな。」
「おりこうに出来るよ!」
小太郎もなんだか今日は少し興奮気味だ。
「堤さん…今日は何時頃までこっちにいますか?」
「何時って……あぁ、なっちゃんのことですね。
なっちゃんは今日も忙しいらしく、あの作戦はだめになりました。」
「そうだったんですか。
じゃあ、時間のことはあまり気にしなくて良いですね。」
「はい、買い物して、なにか食べてゆっくり帰りましょう。」
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