244 / 308
side 優一
1
しおりを挟む
*
「ど、どうしたの、一体!?」
夜遅くに、玄関のチャイムが鳴った。
当然、なっちゃんが帰って来たものと思い玄関に向かった。
だけど、どうも様子がおかしいことが扉を開ける前から感じられた。
「ひさしぶりだね!」
「亮介さん!!」
扉を開けたら、そこには数年ぶりに顔を合わせる亮介さんがいて、その後にはなっちゃんと、そして、顔をぐしゃぐしゃにした篠宮さんがいた。
一体、何がどうなってるのかもわからず、僕はとりあえず冷たいお茶を出して、誰かがこの状況の説明をしてくれるのを待った。
「す、すみません。堤さん……私のせいで……」
俯いたまま、篠宮さんが涙声で呟いた。
「違うんだよ。悪いのは私……
近いうちに話そうとは思ってたんだけど……良いきっかけが出来たし、今発表するよ。
優一……私、また亮介とやり直そうと思う。」
「えっ!亮介さんと再婚するの!?」
「何言ってんの。
私達、離婚はしてないから、再婚じゃなくて復縁だよ。」
「えっ!だ、だって……」
「私は離婚するつもりだったよ。
でも、離婚届を渡しても、こいつ、すぐに破り捨てるんだ。
だから、一応、籍はそのままになってたけど……」
「俺が夏美と別れるわけないだろう!
だけど、ずっと会ってくれなくて、会いに来たら小太郎と一緒に死ぬとか言って脅すし……本当にまいったよ。」
篠宮さんは顔を上げて、驚いたような顔で二人を交互に見ていた。
それも当然のことだ。
篠宮さんは、僕となっちゃんが夫婦だと思ってたんだから。
なっちゃんは一体どういうつもりなんだろう。
こんな重大な秘密を明かしてしまうなんて……それよりも、なぜ篠宮さんと一緒で、おまけに篠宮さんはなぜこんなに泣いていたのか?だ。
「ど、どうしたの、一体!?」
夜遅くに、玄関のチャイムが鳴った。
当然、なっちゃんが帰って来たものと思い玄関に向かった。
だけど、どうも様子がおかしいことが扉を開ける前から感じられた。
「ひさしぶりだね!」
「亮介さん!!」
扉を開けたら、そこには数年ぶりに顔を合わせる亮介さんがいて、その後にはなっちゃんと、そして、顔をぐしゃぐしゃにした篠宮さんがいた。
一体、何がどうなってるのかもわからず、僕はとりあえず冷たいお茶を出して、誰かがこの状況の説明をしてくれるのを待った。
「す、すみません。堤さん……私のせいで……」
俯いたまま、篠宮さんが涙声で呟いた。
「違うんだよ。悪いのは私……
近いうちに話そうとは思ってたんだけど……良いきっかけが出来たし、今発表するよ。
優一……私、また亮介とやり直そうと思う。」
「えっ!亮介さんと再婚するの!?」
「何言ってんの。
私達、離婚はしてないから、再婚じゃなくて復縁だよ。」
「えっ!だ、だって……」
「私は離婚するつもりだったよ。
でも、離婚届を渡しても、こいつ、すぐに破り捨てるんだ。
だから、一応、籍はそのままになってたけど……」
「俺が夏美と別れるわけないだろう!
だけど、ずっと会ってくれなくて、会いに来たら小太郎と一緒に死ぬとか言って脅すし……本当にまいったよ。」
篠宮さんは顔を上げて、驚いたような顔で二人を交互に見ていた。
それも当然のことだ。
篠宮さんは、僕となっちゃんが夫婦だと思ってたんだから。
なっちゃんは一体どういうつもりなんだろう。
こんな重大な秘密を明かしてしまうなんて……それよりも、なぜ篠宮さんと一緒で、おまけに篠宮さんはなぜこんなに泣いていたのか?だ。
0
あなたにおすすめの小説
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。
片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜
橘しづき
恋愛
姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。
私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。
だが当日、姉は結婚式に来なかった。 パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。
「私が……蒼一さんと結婚します」
姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる