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056. 春雷
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「あぁ…聞いたよ。
えっ!…ってことは…まさか、サム、おまえさん、あれを当てたっていうのか?」
「その通り!」
「し、信じられねぇ!
あれを当てたやつが、この町にいたとはな!」
「これで、俺もこの先の人生は遊んで暮らせるってわけさ。」
「な、なんだって、そ、そ、そんなに儲かったのか…!」
「ハハハハハ…笑いが止まらないとはこのことだな!」
「し…しかし、おまえは競馬にはそんなに興味がなかったんじゃなかったか?
なんで、よりにもよってあの日の馬券を買おうとなんて思ったんだ?」
「それがな…」
サムは、マスターに小さく手招きをし、耳に口を近づけると小さな声で囁いた。
「あれは、ある婆さんの助言に従ったからなんだ。」
「婆さん?」
サムの話によると、隣町で飲んでいた時に偶然町でみてもらった占い師の婆さんに言われた通りに馬券を買ったら、それが大当たりしたということだった。
なんでも、その婆さんは特に当たると評判の占い師でもなんでもなく、サムも占いなんて興味もなかったが、たまたま通りがかった時に店を出していたからつい気まぐれで見てもらっただけなのだそうだ。
しかも、最初にみてもらった仕事のことはまるで当たってはいなかったという。
「じゃあ、なんで、競馬の話になんかなったんだ?」
「俺がツイてたのはそこだ…!
その日は寒い晩でな。
婆さんが気の毒になった俺は、婆さんに酒を飲むかと聞いてみたんだ。
そしたら、その婆さんはイケる口らしくたいそう喜んでな。
俺がやった飲みかけのバーボンの小瓶のお礼に、良いことをおしえてやるって言ってくれてな。
それで、教えてくれたのが馬券のことだったんだ。
俺も半信半疑だったんだが、なんとなく頭の片隅に残ってたんだな。
それで、あの日、酔っ払ってたこともあって有り金全部を婆さんの言ってた数字に賭けちまった。
友達は、みんな、俺が素寒貧になると確信してたようだがな。
全部賭けたのが幸いして、こんなにボロ儲け出来たってわけさ。
だけど、この話は誰にも言わないでくれよ!」
「すぐには信じられない話だな。
それで、その婆さんには礼はしたのか?」
「それが、不思議なことにいないんだ。
ここ数日、あの婆さんを見かけた奴は誰もいないって言うんだよ。」
えっ!…ってことは…まさか、サム、おまえさん、あれを当てたっていうのか?」
「その通り!」
「し、信じられねぇ!
あれを当てたやつが、この町にいたとはな!」
「これで、俺もこの先の人生は遊んで暮らせるってわけさ。」
「な、なんだって、そ、そ、そんなに儲かったのか…!」
「ハハハハハ…笑いが止まらないとはこのことだな!」
「し…しかし、おまえは競馬にはそんなに興味がなかったんじゃなかったか?
なんで、よりにもよってあの日の馬券を買おうとなんて思ったんだ?」
「それがな…」
サムは、マスターに小さく手招きをし、耳に口を近づけると小さな声で囁いた。
「あれは、ある婆さんの助言に従ったからなんだ。」
「婆さん?」
サムの話によると、隣町で飲んでいた時に偶然町でみてもらった占い師の婆さんに言われた通りに馬券を買ったら、それが大当たりしたということだった。
なんでも、その婆さんは特に当たると評判の占い師でもなんでもなく、サムも占いなんて興味もなかったが、たまたま通りがかった時に店を出していたからつい気まぐれで見てもらっただけなのだそうだ。
しかも、最初にみてもらった仕事のことはまるで当たってはいなかったという。
「じゃあ、なんで、競馬の話になんかなったんだ?」
「俺がツイてたのはそこだ…!
その日は寒い晩でな。
婆さんが気の毒になった俺は、婆さんに酒を飲むかと聞いてみたんだ。
そしたら、その婆さんはイケる口らしくたいそう喜んでな。
俺がやった飲みかけのバーボンの小瓶のお礼に、良いことをおしえてやるって言ってくれてな。
それで、教えてくれたのが馬券のことだったんだ。
俺も半信半疑だったんだが、なんとなく頭の片隅に残ってたんだな。
それで、あの日、酔っ払ってたこともあって有り金全部を婆さんの言ってた数字に賭けちまった。
友達は、みんな、俺が素寒貧になると確信してたようだがな。
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だけど、この話は誰にも言わないでくれよ!」
「すぐには信じられない話だな。
それで、その婆さんには礼はしたのか?」
「それが、不思議なことにいないんだ。
ここ数日、あの婆さんを見かけた奴は誰もいないって言うんだよ。」
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