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077. 破れた地図
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「お代は全額お返ししますよ。」
老人はとても善良な笑顔でそう答えた。
そんなに自信を持っているということは、信じて良いのということなのだろうか?
それとも、それが詐欺の手口なのか?!
「それで…その地図はいくらなんだ?」
老人は黙って、金額を指で示した。
げっ!
高い!
俺の有り金をほとんどはたくことになってしまう。
その地図を買ってしまったら、今夜の夕食にもありつけない。
まぁ、きのこはたくさんあるけど、きのこだけかじるっていうのもなぁ…
でも、もし、ここで地図を買わなければ、後々後悔するかもしれない。
俺は迷った…
かなり迷ったが、ついに賭けに出ることにした。
「わかった!
じゃ、それを譲ってくれ!」
俺はカウンターの上に金を差し出した。
「まいどありぃ~」
老人は素早く金をおさめると、カーテンの奥から地図を持って現れた。
「では、これを…!」
俺は老人から地図を受け取ったが、なにかおかしい。
広げてみると、その地図は破かれており、ほんの一部分でしかないことがわかった。
「なんだよ!この地図は!
破ってあるじゃないか。」
「いかにも。
ですから、お安いお値段になっておるのです。」
「ふざけるな!どこが安いんだ!
第一、こんな一部だけじゃこの場所がどこだかわからないじゃないか!」
「考えてもみて下さいよ。
小人の村の地図なんて、めったに手に入るもんじゃありませんよ。
それを考えたら決して高くはないはずです。
それに、お客さんは運が良い!
具体的な場所が描かれた部分を手に入れることが出来たのですから。」
確かにその地図には、赤い×の印があった。
きっとここが小人の村だっていうことなんだろう。
「そうはいっても、まわりの地図がわからないんじゃこの場所がどこにあるのかがわからないじゃないか!
だいたい、なんでこの地図はこんな状態なんだ!?」
「実はですな…」
老人は地図について話してくれた。
一月程前に、若い男がやってきて、小人の村の地図がほしいと言ったらしい。
俺が思うに、きっとそいつもそんなものが本当にあるとは思ってはいなかったと思う。
俺と同じようにたまたまこの店をみつけて、思いついたことを言ってみただけなんじゃないかな?
老人はとても善良な笑顔でそう答えた。
そんなに自信を持っているということは、信じて良いのということなのだろうか?
それとも、それが詐欺の手口なのか?!
「それで…その地図はいくらなんだ?」
老人は黙って、金額を指で示した。
げっ!
高い!
俺の有り金をほとんどはたくことになってしまう。
その地図を買ってしまったら、今夜の夕食にもありつけない。
まぁ、きのこはたくさんあるけど、きのこだけかじるっていうのもなぁ…
でも、もし、ここで地図を買わなければ、後々後悔するかもしれない。
俺は迷った…
かなり迷ったが、ついに賭けに出ることにした。
「わかった!
じゃ、それを譲ってくれ!」
俺はカウンターの上に金を差し出した。
「まいどありぃ~」
老人は素早く金をおさめると、カーテンの奥から地図を持って現れた。
「では、これを…!」
俺は老人から地図を受け取ったが、なにかおかしい。
広げてみると、その地図は破かれており、ほんの一部分でしかないことがわかった。
「なんだよ!この地図は!
破ってあるじゃないか。」
「いかにも。
ですから、お安いお値段になっておるのです。」
「ふざけるな!どこが安いんだ!
第一、こんな一部だけじゃこの場所がどこだかわからないじゃないか!」
「考えてもみて下さいよ。
小人の村の地図なんて、めったに手に入るもんじゃありませんよ。
それを考えたら決して高くはないはずです。
それに、お客さんは運が良い!
具体的な場所が描かれた部分を手に入れることが出来たのですから。」
確かにその地図には、赤い×の印があった。
きっとここが小人の村だっていうことなんだろう。
「そうはいっても、まわりの地図がわからないんじゃこの場所がどこにあるのかがわからないじゃないか!
だいたい、なんでこの地図はこんな状態なんだ!?」
「実はですな…」
老人は地図について話してくれた。
一月程前に、若い男がやってきて、小人の村の地図がほしいと言ったらしい。
俺が思うに、きっとそいつもそんなものが本当にあるとは思ってはいなかったと思う。
俺と同じようにたまたまこの店をみつけて、思いついたことを言ってみただけなんじゃないかな?
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