お題小説2

ルカ(聖夜月ルカ)

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003 : 障害と剣

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「じゃあ、マルタンさん、明日はよろしくお願いしますね。」

 「ええ…私も楽しみです。」

テレーズとマノンは少し離れた町に泊りがけで買い物にでかけ、その買い物に私が同行することになった。
 要は荷物持ちということだ。
 第一の目的は、マノンのブーケとヴェールを買う事なのだが、なんでもその町にはとても繊細な刺繍をする職人がいるというのだ。
マノンはそこまでしなくて良いと言ったのだが、ルイスとテレーズがひかなかった。
 二度目であろうがなんだろうが、二人はマノンには出来得る限りのことをしてやりたいようだ。



 「良いなぁ…俺も行きたいな。」

 「リュックは月曜に司会があるから駄目じゃ。」

 「私も戻ったらすぐに駆けつけます。」

 「無理せんでええ。
あさっては舞台も特にさわることはいらんから、それほど忙しくはないじゃろう。
もし早くに戻れたら、ゆっくりしといてくれ。」

 「わかりました。では、そのようにさせていただきます。」



 *



 朝早くに発ったというのに、町に着いたのはもう暗くなってからだった。
 店ももう閉まっているため、その晩はどこにも出かける事はなかった。
テレーズは、馬車に乗っている間もずっとマノンのことを気遣っていた。
マノンはもともと馬車には酔うらしく、気分が悪そうにしていたが、テレーズはそれを妊娠のせいだと考えているようだ。

 次の朝、私達は、早速、ヴェールを見に行った。
すでに手紙で知らせてあったようで、数種類のヴェールが出来あがっており、マノンはその中から一つを選んだ。
ブーケにも美しい刺繍の施されたレースが飾られている。
こうやって、一つ一つ結婚式の準備が整っていく度に、結婚の実感が高まっていくのだろう。
マノンもこの買い物には気が乗らないようだったが、いざヴェールを目の前にするととても幸せそうな顔をしていた。
それから、二人は子供のおもちゃや様々なものを買い揃えた。
 細々したものでも数が多いとけっこう重くなる。
その上、思いがけないものが加わった。
テレーズが木馬に一目ぼれしてしまったのだ。
 何も今こんなものを買わなくても…と、思ったのだが、金の彫刻が施された白馬の木馬をテレーズはやけに気に入ってしまったようで、おまけにマノンまでもがそれをが気に入ってしまい、高価なものだったが結局購入する羽目になってしまったのだ。
 高価なのは私には関係ない事だが、重いのとかさばるのには参ってしまった。
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