若旦那の恋は千鳥足

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今日、由香に相談したら、なんて言われるかな？
やっぱり、あまり考えすぎずに、このまま結婚した方が良いって言うかな？



確かに、良く考えてみれば、今回のことは私の嫉妬みたいなものだからね。
私、それだけ柚希さんのことが好きだってことなのかな？
それとも、自覚がなかっただけで、元々嫉妬深い性格だったのか…



（私が悪いのかなぁ？）



「結婚式は呼んでくれるのよね？」

「え、え？う、うん、もちろん。」

そうなんだ？
結婚式も来てくれるんだね。
って、相当興味があるんだね。
かなり期待されてる感じ？



そうだね。
もう話はそこまで進んでるんだから、ここでやめたら恥ずかしいことにもなるんだよね。



って、私、打算的だな。
あぁ、なんだかもうよくわからない。
由香に会うまでは、もう考えないことにしよう。



やがて、夕方になり、退社の時間になった。
今日も、由香に会社の前まで来てもらうことになっている。



「由香～！」

待ち合わせの時間通りに由香は来てくれた。



「今日はどこに行く？」

「う、うん、そうだね。」

「え？またこの前のお店にする？」

「そ、そうだね。今日はもっと近くにしようか？」

どうしたんだろう？
由香の様子が何かおかしい。
妙に落ち着きがない。
それは地下鉄に乗ってからも変わらなかった。