1ページ劇場④

ルカ(聖夜月ルカ)

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こいのぼり

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「良いじゃん、良いじゃん。」

「うん、イメージ通り!」

私と敬君は、顔を見合わせて頷いた。



「ねぇ、ここに決めない?」

「だよな!ここしかないよな!」

私たちの意見は一致した。



古民家カフェをオープンするという私たちの夢…
それを実現する第一歩がついに踏み出せた。
物件を探すだけでも、二年半もの歳月がかかった。
私達はどちらもこだわり症だから、私が気に入っても彼が気に入らなかったり、いろんな理由ですぐには決められなかったのだ。
郊外でも辺鄙過ぎず、だけど、周りは自然に囲まれていて、そして、私たちの理想通りの古民家であること。
その条件は意外と難しいもので、思ったよりも時間がかかってしまったから、もしかしたら、もうみつからないんじゃないかと思ったりしたこともあったけど、ついにそれがみつかったのだ。



古民家には出来るだけ手は加えず、そのままの状態で…
そこに、今までに買い集めていたお気に入りの家具や小物を配置して…
私たちの夢の古民家カフェは、着々と現実のものへと進化していった。



そして、ついにオープンの日がやって来た。



「良い天気で良かったな!」

「そうね。」

見上げた広い空は真っ青で…
そこにはこいのぼりが泳いでる。
とても気持ち良さそうに…



つい先日、私が妊娠してることがわかって…
彼は、まだ生まれてもいない子供ためにこいのぼりを買ったのだ。
子供が男の子かどうかもわからないのに…



だけど、きっとこの子はこのこいのぼりを喜んでいることだろう。
それがたとえ女の子だとしても…

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