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着メロ(みずがめ座)
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「もう一回やってみてよ。」
「う…うん…」
慎吾はきっとまだ半信半疑だと思うけど、それでも言われた通りにしたようで、少し経ってから、私はまた手を挙げた。
「今度はメールだね。」
「す、すごい!なんでわかるの!?
鏡かなにかで後ろを見てるんじゃないよね?」
「そんなもの持ってないって!」
私は振り向いて両手を広げ、何も持ってないことを証明した。
「本当だ…じゃ、今度は下を向いてて。」
「やだなぁ、まだ信じてないの?」
私は大袈裟に不満げな顔を見せながらも、慎吾の言う通り、また後ろを向いて膝に顔を埋めた。
「これで良いでしょ?」
「うん、これだったら絶対に見えないね。
じゃあ……」
しばらくしてから、私はおもむろに手を挙げた。
「すごいよ、理沙!
ドンピシャだよ!
ね…なんで、わかるの!?」
慎吾は興奮したように、私を問い詰める。
私はゆっくりと上体を戻し、少し考えこむようにして話し始めた。
「う~ん……なんていうのか、慎吾の愛のエネルギー…?みたいなものを感じるの。
ほら、私にメールや電話をする時には、慎吾の気持ちは私に向いてるでしょ?
多分、それを感じるんだと思う。」
「…そっか~…
理沙くらいの年代の女の子は、まだ心が純粋だからそういう不思議な力が強いのかもしれないね。
……でも、嬉しいよ!
そんなに僕のこと想ってくれてるなんて…」
慎吾に後ろから抱き締められ、私は幸福感と同時にほんの少し罪悪感を感じていた。
慎吾はとってもしっかりしてるのに、ものすごく騙されやすい所がある。
そこが可愛くもあり、心配でもあるんだけど…
「僕も理沙の愛のエネルギーが感じられるようにならないかなぁ…
もう年だから無理かな?
あ、今度、パワースポットでも行ってみようか?
そしたら、僕にも少しはそういう力が備わるかも…確か、この雑誌に…」
本当に無邪気な慎吾。
あれは、モスキート音を着信に使っただけなのに、慎吾にはやっぱり聞こえないんだね。
私が小さく肩をすくめたことにも気付かずに、雑誌のパワースポット特集を真剣に読み耽る慎吾が、私は本当に大好き!
「う…うん…」
慎吾はきっとまだ半信半疑だと思うけど、それでも言われた通りにしたようで、少し経ってから、私はまた手を挙げた。
「今度はメールだね。」
「す、すごい!なんでわかるの!?
鏡かなにかで後ろを見てるんじゃないよね?」
「そんなもの持ってないって!」
私は振り向いて両手を広げ、何も持ってないことを証明した。
「本当だ…じゃ、今度は下を向いてて。」
「やだなぁ、まだ信じてないの?」
私は大袈裟に不満げな顔を見せながらも、慎吾の言う通り、また後ろを向いて膝に顔を埋めた。
「これで良いでしょ?」
「うん、これだったら絶対に見えないね。
じゃあ……」
しばらくしてから、私はおもむろに手を挙げた。
「すごいよ、理沙!
ドンピシャだよ!
ね…なんで、わかるの!?」
慎吾は興奮したように、私を問い詰める。
私はゆっくりと上体を戻し、少し考えこむようにして話し始めた。
「う~ん……なんていうのか、慎吾の愛のエネルギー…?みたいなものを感じるの。
ほら、私にメールや電話をする時には、慎吾の気持ちは私に向いてるでしょ?
多分、それを感じるんだと思う。」
「…そっか~…
理沙くらいの年代の女の子は、まだ心が純粋だからそういう不思議な力が強いのかもしれないね。
……でも、嬉しいよ!
そんなに僕のこと想ってくれてるなんて…」
慎吾に後ろから抱き締められ、私は幸福感と同時にほんの少し罪悪感を感じていた。
慎吾はとってもしっかりしてるのに、ものすごく騙されやすい所がある。
そこが可愛くもあり、心配でもあるんだけど…
「僕も理沙の愛のエネルギーが感じられるようにならないかなぁ…
もう年だから無理かな?
あ、今度、パワースポットでも行ってみようか?
そしたら、僕にも少しはそういう力が備わるかも…確か、この雑誌に…」
本当に無邪気な慎吾。
あれは、モスキート音を着信に使っただけなのに、慎吾にはやっぱり聞こえないんだね。
私が小さく肩をすくめたことにも気付かずに、雑誌のパワースポット特集を真剣に読み耽る慎吾が、私は本当に大好き!
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