とある人の日記

六月

10日

明日はようやく週末だ。弁当の支度も朝飯の支度もしなくていい！
来週はきっと兄が弁当と朝飯の支度を！・・・・してくれる訳ないか。
さて今日の話を始めよう
今日は朝起きたらまだ兄が寝ていた。毎朝5時半には家を出るのに会社に遅れるのか？と思ったが黙って寝たふりをしていたら少しして起きてきて大慌てで家を出て行った。俺はそれを見てから朝飯を食べて家を出た。
登校中にレンタル自転車が走っているのを見かけた。この辺りでレンタル自転車が走っているのを見るなんて珍しい事もあるもんだ。
そう思いながら土手を走っていると二年生が両手を離した状態で自転車を漕ぎバランスを崩して転げ落ちていくのを見た。１日にあまり見ない光景を見るのは何かいい事があるのかも知れないと思った。・・・結局この日いい事は何も起きなかった。
いつも騒ぎ立てている女子が教師に「１日くらい静かに過ごしてみろ」と言われ騒ぎ立てる代わりに全ての授業で寝続けていた。どうやらこの女子は騒ぐか寝るしかないらしい。
放課後に担任に頼んでバイトの許可申請書を貰った。貰って知ったことだがバイトの条件は時給が700円が基準になっていた、今の世の中700円の時給のバイトなんて聞いたことがない。後保護者が書く場所があったが俺の保護者は兄だろうか、それとも叔母だろうか？ここら辺の説明は結構あやふやだった。教える人がそれじゃ教えて貰うこっちは余計に分からなくなる。
家に帰り夕飯の料理を考える為冷蔵庫を開けると空っぽだった。なけなしの金を使い俺は袋麺を買ってきた。俺が飯を作っても文句しか言われないならこれで充分だろう。実際今日の夕飯は文句を言われなかった。
夕飯を食べ終わりしばらくするとおじさんが来た。美味しいとうもろこしとじゃがいもを貰ったからお裾分けしに来てくれたとのこと。野菜全般値段が高い為嬉しかった。おじさんと喋っているといつの間にか兄は寝てしまった。
ヤツが寝てくれたおかげで何の心配も無く愚痴を言えた。こんな時黙って聞いていてくれるおじさんには感謝しかない。
以上が今日の記録