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第89話:地下室③
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屋敷に戻ってエトマン侯爵に書物を渡し(当初の三日後までに……という制約は、奥さんが旅行から帰ってくるのが四日後だからだった)、無事に任務は完了した。
俺はニコラ先輩と、たどたどしく別れの挨拶を交わす。
「ま、また、いつでも来てくれたまえ、ギルベルト君。……もちろん、ルカさんもっ」
「え、ええ、ありがとうございます。俺たち絶対また来ますので」
「……ありがとうございます」
ジト目をしたルカと一緒に、送りの馬車に乗り込む。
「い、いやぁ、何だかんだ楽しかったなぁ」
「……そうですね」
明るく語りかけるも、ルカは塩対応。
まぁ、塩対応ではあるが、どうにか秘密は守られそうで安心する。
だがしかし。
真の本番はこの後に待っていた。
□□□
フォルムバッハ家での自室にて。
俺はベッドの中央で正座していた。
周りにいらっしゃるのはカレン様とネリー様、そしてルカ様。
カレン様は十枚ほどの紙の束をお持ちになられる。
「……ギルベルト、これは何かしら?」
ネリー様はペラペラとめくられ、凍てついた声でお伝えされる。
「……面白そうな本ですね?」
ニコラ先輩からお土産(口封じ)として、内緒で渡された“叡智な書物”(の一部)が見つかった。
鞄の中敷きの下に隠しておいたのに……!
カレンとネリーの目を欺くことはできなかったらしい。
断固として断ればよかったものの、なんかもったいなくて持って帰ってきてしまったのだ。
俺は必死に弁明する。
「ニ、ニコラ先輩に無理やり渡されたんだよ! 断ろうとしたんだ! 信じてくれぇ!」
「「……ルカさん、ほんとかしら?」」
「嘘ですね」
「ル、ルカー!」
ルカがため息交じりに静かに部屋を出ると同時に、二人の猛攻が俺の局部に襲い掛かった。
色々な刺激が相まみえて意識が飛びそうになる。
耐えきれず、絞り出すように叫んだ。
「お、おやめください、カレン様、ネリー様! もうしませんっ! もう見ませんのでっ!」
「「言い訳無用」」
「ああああ~!」
俺もう二度と、“叡智な本”を見ない……いや、そもそも近寄らないと固く誓うのであった。
俺はニコラ先輩と、たどたどしく別れの挨拶を交わす。
「ま、また、いつでも来てくれたまえ、ギルベルト君。……もちろん、ルカさんもっ」
「え、ええ、ありがとうございます。俺たち絶対また来ますので」
「……ありがとうございます」
ジト目をしたルカと一緒に、送りの馬車に乗り込む。
「い、いやぁ、何だかんだ楽しかったなぁ」
「……そうですね」
明るく語りかけるも、ルカは塩対応。
まぁ、塩対応ではあるが、どうにか秘密は守られそうで安心する。
だがしかし。
真の本番はこの後に待っていた。
□□□
フォルムバッハ家での自室にて。
俺はベッドの中央で正座していた。
周りにいらっしゃるのはカレン様とネリー様、そしてルカ様。
カレン様は十枚ほどの紙の束をお持ちになられる。
「……ギルベルト、これは何かしら?」
ネリー様はペラペラとめくられ、凍てついた声でお伝えされる。
「……面白そうな本ですね?」
ニコラ先輩からお土産(口封じ)として、内緒で渡された“叡智な書物”(の一部)が見つかった。
鞄の中敷きの下に隠しておいたのに……!
カレンとネリーの目を欺くことはできなかったらしい。
断固として断ればよかったものの、なんかもったいなくて持って帰ってきてしまったのだ。
俺は必死に弁明する。
「ニ、ニコラ先輩に無理やり渡されたんだよ! 断ろうとしたんだ! 信じてくれぇ!」
「「……ルカさん、ほんとかしら?」」
「嘘ですね」
「ル、ルカー!」
ルカがため息交じりに静かに部屋を出ると同時に、二人の猛攻が俺の局部に襲い掛かった。
色々な刺激が相まみえて意識が飛びそうになる。
耐えきれず、絞り出すように叫んだ。
「お、おやめください、カレン様、ネリー様! もうしませんっ! もう見ませんのでっ!」
「「言い訳無用」」
「ああああ~!」
俺もう二度と、“叡智な本”を見ない……いや、そもそも近寄らないと固く誓うのであった。
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