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第96話:塔の魔物①
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「一人で二体……っすか。わかりました」
腐食ワイバーンの等級はA級。
二体ともなると、さすがに楽勝とはいかないだろう。
おまけに、魔物の攻撃から遺跡を守る、遺跡を傷つけないという制約までついている。
これまでの討伐より一層洗練された立ち回りが必要だな……と思いながら歩き出そうとしたとき。
カレンがジゼル隊長の前に一歩踏み出した。
「ジゼル隊長。お言葉ですが、私とギルベルトの二人で戦った方が確実だと思います。相手はA級の腐食ワイバーンですし、遺跡の保護もあります」
カレンにそう言われると、ジゼル隊長はにこりとした笑みを浮かべた。
優しさの中に、騎士としての矜持が滲む笑みを。
「もちろんわかっているわ。だからこそ、よ。騎士団の中でも、ギルちゃんは強い学生ということで有名だからね。どこまで強いのか、はたまた単なる噂なのか確かめないといけないわけ。腐食ワイバーンはちょうどいい試金石になるでしょう」
「で、ですが、私の氷魔法なら遺跡を守れ……」
「それとも……ギルちゃんにはできないと思っているの?」
ジゼル隊長は、問う。
カレンはほんの一瞬黙ると、即座に言った。
一段と真面目な顔で。
「思っていません」
「……決まりね。ギルちゃん、異論はない?」
「はい。ありません」
当初の予定通り、俺が一人で二体の腐食ワイバーンを倒すことで話がまとまった。
ジゼル隊長とカレンと別れ、そっと塔に近寄る。
遺跡を守りながらどうやって倒そうか。
原作のゲーム知識を思い出しながら、建造物の陰で様子を窺う。
あの二体は番い。
原作ゲームでは番いの魔物を倒す場合、片割れが倒されると残りの一体にバフがかかるっ仕様があった。
体力と魔力が1.2倍になるのだ。
魔物も興奮状態になり暴れてしまう。
ということは、同時に倒すのが一番遺跡への被害を収められそうだ。
頭の中で戦いのシミュレーションをしてから、静かに物陰から出る。
『『……ガッ』』
少し歩いただけで、腐食ワイバーンがどちらとも俺に気づいた。
この天空都市に棲み着いた魔物は、都市全体を縄張りと認識している。
だから、基本的に人間は見かけるだけで攻撃を仕掛けてくる。
カレンとジゼル隊長は完全に気配を消しているし、塔まで来た他のチームはまだいない。
俺だけに集中して攻撃を仕掛けてくるはずだ。
思った通り、同時にゆらりと頭を上げて俺を睨むと、溜め動作もなく紫の球体を勢いよく放った。
あれは腐弾。
金属でも人体でも何でも腐らせるブレスだ。
遺跡に当たったら貴重な資料に被害が及んでしまう。
魔力を飛ばして腐弾を操り、はるか上方で互いにぶつけて消滅させた。
腐食ワイバーン怯むことなく翼をはためかせると、空に飛び上がった。
空中が本来のテリトリーなので、地の利を活かすつもりだろう。
よし、いい感じだ。
地上にいられるより、建造物のない空中に飛んでもらう方がありがたかった。
塔への衝突と地上への攻撃だけ注意すればいい。
『『グルァッ!』』
腐食ワイバーンは咆哮を上げると、先ほどより小さい火球を雨のように降らしてきた。
今度は広範囲攻撃でダメージを与えるつもりか。
もっと遺跡の保存を考えてもらいたいところだが、見えない死角で建物を踏み壊されたりするよりよっぽど助かる。
「《空気の防壁》」
自分の真上にある広範囲の空気を操作して、分厚くて広い壁を作り上げた。
腐弾は防壁に当たると、魔力を失って消失する。
いくら強力な腐敗のブレスでも、空気を腐らせることはできない。
そのまま、《空気の防壁》を勢いよく上空に打ち上げ、腐食ワイバーンにぶつけた。
『『ガァッ!?』』
「まだ終わりじゃないぞ」
防壁の形態を丸くさせ、腐食ワイバーンを包み込む。
少しずつ圧縮して小さくする。
腐食ワイバーンも異変に気づいたのか、バンバンッ! と防壁を叩き始めた。
大型のA級魔物が二体。
なかなかの衝撃だが、さらに圧縮を続けた。
空気は圧縮すると温度が上がる性質を持つ。
このまま続ければ……球体の中だけ超高温状態を作り出せる。
『『アッ……ガッ……』』
徐々に腐食ワイバーンの動きが鈍くなり、やがて白目を向いて力尽きた。
《空気の防壁》を解除。
腐食ワイバーンの真下の重力だけ操作し、舞い降りるようにゆっくりと遺跡に落とす。
建造物や地面を傷つけることなく、二体の巨大な魔物は静かに横たわった。
どうにかうまく勝利できてホッとしたら、建物の陰からカレンが駆け寄った。
「さすがねっ、ギルベルト。楽勝だったんじゃない?」
「いやいや、うまくいってよかったよ」
カレンと話したところで、俺の後方からパチパチ……という拍手が聞こえた。
振り返ると、ジゼル隊長他何人もの騎士と生徒たちがいる。
いつの間にか、塔付近に到着したらしい。
みな、拍手して俺を讃えてくれていた。
ジゼル隊長が俺の前に来る。
「……お見事よ、ギルちゃん。やっぱり自分の目で確かめないとダメね。噂以上の実力だったんだもの」
「ありがとうございます。大変光栄に思います」
特務隊"黒水晶"の隊長に褒められるなんて……普通に嬉しい。
「ギルちゃんとは……フリードリヒ戦でまた会うかもね。これからも頑張って修行を積むのよ。……いつ前線に出てもいいように」
そう言い残し、ジゼル隊長は塔へと進む。
騎士たちも一部を残してリーダーの後を追う中、俺とカレンはネリーやルカと合流。
みんなで塔の調査が終わるのを待った。
腐食ワイバーンの等級はA級。
二体ともなると、さすがに楽勝とはいかないだろう。
おまけに、魔物の攻撃から遺跡を守る、遺跡を傷つけないという制約までついている。
これまでの討伐より一層洗練された立ち回りが必要だな……と思いながら歩き出そうとしたとき。
カレンがジゼル隊長の前に一歩踏み出した。
「ジゼル隊長。お言葉ですが、私とギルベルトの二人で戦った方が確実だと思います。相手はA級の腐食ワイバーンですし、遺跡の保護もあります」
カレンにそう言われると、ジゼル隊長はにこりとした笑みを浮かべた。
優しさの中に、騎士としての矜持が滲む笑みを。
「もちろんわかっているわ。だからこそ、よ。騎士団の中でも、ギルちゃんは強い学生ということで有名だからね。どこまで強いのか、はたまた単なる噂なのか確かめないといけないわけ。腐食ワイバーンはちょうどいい試金石になるでしょう」
「で、ですが、私の氷魔法なら遺跡を守れ……」
「それとも……ギルちゃんにはできないと思っているの?」
ジゼル隊長は、問う。
カレンはほんの一瞬黙ると、即座に言った。
一段と真面目な顔で。
「思っていません」
「……決まりね。ギルちゃん、異論はない?」
「はい。ありません」
当初の予定通り、俺が一人で二体の腐食ワイバーンを倒すことで話がまとまった。
ジゼル隊長とカレンと別れ、そっと塔に近寄る。
遺跡を守りながらどうやって倒そうか。
原作のゲーム知識を思い出しながら、建造物の陰で様子を窺う。
あの二体は番い。
原作ゲームでは番いの魔物を倒す場合、片割れが倒されると残りの一体にバフがかかるっ仕様があった。
体力と魔力が1.2倍になるのだ。
魔物も興奮状態になり暴れてしまう。
ということは、同時に倒すのが一番遺跡への被害を収められそうだ。
頭の中で戦いのシミュレーションをしてから、静かに物陰から出る。
『『……ガッ』』
少し歩いただけで、腐食ワイバーンがどちらとも俺に気づいた。
この天空都市に棲み着いた魔物は、都市全体を縄張りと認識している。
だから、基本的に人間は見かけるだけで攻撃を仕掛けてくる。
カレンとジゼル隊長は完全に気配を消しているし、塔まで来た他のチームはまだいない。
俺だけに集中して攻撃を仕掛けてくるはずだ。
思った通り、同時にゆらりと頭を上げて俺を睨むと、溜め動作もなく紫の球体を勢いよく放った。
あれは腐弾。
金属でも人体でも何でも腐らせるブレスだ。
遺跡に当たったら貴重な資料に被害が及んでしまう。
魔力を飛ばして腐弾を操り、はるか上方で互いにぶつけて消滅させた。
腐食ワイバーン怯むことなく翼をはためかせると、空に飛び上がった。
空中が本来のテリトリーなので、地の利を活かすつもりだろう。
よし、いい感じだ。
地上にいられるより、建造物のない空中に飛んでもらう方がありがたかった。
塔への衝突と地上への攻撃だけ注意すればいい。
『『グルァッ!』』
腐食ワイバーンは咆哮を上げると、先ほどより小さい火球を雨のように降らしてきた。
今度は広範囲攻撃でダメージを与えるつもりか。
もっと遺跡の保存を考えてもらいたいところだが、見えない死角で建物を踏み壊されたりするよりよっぽど助かる。
「《空気の防壁》」
自分の真上にある広範囲の空気を操作して、分厚くて広い壁を作り上げた。
腐弾は防壁に当たると、魔力を失って消失する。
いくら強力な腐敗のブレスでも、空気を腐らせることはできない。
そのまま、《空気の防壁》を勢いよく上空に打ち上げ、腐食ワイバーンにぶつけた。
『『ガァッ!?』』
「まだ終わりじゃないぞ」
防壁の形態を丸くさせ、腐食ワイバーンを包み込む。
少しずつ圧縮して小さくする。
腐食ワイバーンも異変に気づいたのか、バンバンッ! と防壁を叩き始めた。
大型のA級魔物が二体。
なかなかの衝撃だが、さらに圧縮を続けた。
空気は圧縮すると温度が上がる性質を持つ。
このまま続ければ……球体の中だけ超高温状態を作り出せる。
『『アッ……ガッ……』』
徐々に腐食ワイバーンの動きが鈍くなり、やがて白目を向いて力尽きた。
《空気の防壁》を解除。
腐食ワイバーンの真下の重力だけ操作し、舞い降りるようにゆっくりと遺跡に落とす。
建造物や地面を傷つけることなく、二体の巨大な魔物は静かに横たわった。
どうにかうまく勝利できてホッとしたら、建物の陰からカレンが駆け寄った。
「さすがねっ、ギルベルト。楽勝だったんじゃない?」
「いやいや、うまくいってよかったよ」
カレンと話したところで、俺の後方からパチパチ……という拍手が聞こえた。
振り返ると、ジゼル隊長他何人もの騎士と生徒たちがいる。
いつの間にか、塔付近に到着したらしい。
みな、拍手して俺を讃えてくれていた。
ジゼル隊長が俺の前に来る。
「……お見事よ、ギルちゃん。やっぱり自分の目で確かめないとダメね。噂以上の実力だったんだもの」
「ありがとうございます。大変光栄に思います」
特務隊"黒水晶"の隊長に褒められるなんて……普通に嬉しい。
「ギルちゃんとは……フリードリヒ戦でまた会うかもね。これからも頑張って修行を積むのよ。……いつ前線に出てもいいように」
そう言い残し、ジゼル隊長は塔へと進む。
騎士たちも一部を残してリーダーの後を追う中、俺とカレンはネリーやルカと合流。
みんなで塔の調査が終わるのを待った。
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