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第101話:国交回復②
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「理解があっても、事はそう簡単ではなくてな。狼人族の人間に対する不信感は強い。そこで、彼らはある条件を突きつけた。数ヶ月前の大嵐で破損してしまった一族相伝の魔導具――"ザネリ式結界装置"の修理だ。魔導具の修理を人間に頼む……これがどういうことかわかるか? ギルベルト」
「それほど……追い詰められた状況ということだと思います。おそらく、彼らの風土病も関わっているかと……」
俺が答えると、ライラ先生は黙ってうなずいた。
狼人族は、昔からある病に苦しめられている。
彼らが住む地域には、東の山脈に生息する"魔虫”に起因する風土病があった。
人間には悪影響がないが、亜人種に取り憑き体力と魔力を少しずつ奪うのだ。
"ザネリ式結界装置"は"魔虫"を排除する効果があり、元は太古の錬金術師が製作した。
人間と交流していた時期は定期的にメンテナンスを頼んでいたようだが、国交が断絶してからは整備などできなかったのだろう。
「あいにくと、優秀な魔導具師や錬金術師は討伐作戦の準備で出払っており、狼人族の里に派遣することができない。そこで、国内の作戦を管轄する王国騎士団は、学園の生徒に修理を頼むことに決めた。そのうちの一人がギルベルト、お前だ。お前の操作魔法ならうまく修理できるかもしれん」
ライラ先生が言った瞬間、周囲の生徒もざわざわとしながら俺を見る。
まさか、そんな大役を頼まれるとは思わず、ドキドキと心臓が鼓動した。
だが、もちろんのこと答えは一つだ。
「わ、わかりました、頑張ります」
「ああ、頑張ってくれ。今回はジゼルの推薦が大きな決め手だった」
「えっ、ジゼル隊長の推薦……」
マジか。
"アダライト"での任務を思い出す。
推薦なんて嬉し恥ずかしだな。
周囲からは生徒たちが話す声が聞こえる。
「やっぱりギルベルトは別格だな。"黒水晶"の隊長から推薦されるなんて」
「学園の中でも一番の実力者じゃないか?」
「あいつがいればたいていの問題は解決できそうだ」
カレンたち三人も自慢げに背中を反らす。
狼人族は人間嫌いなこともあり、ライラ先生が受け持つこのクラスだけで行くことになった。
……のだが。
「ライラ先生、俺の他に頼まれた生徒は誰なんでしょうか」
「すまない、伝えてなかったな。二年生のキャロル・バートランドだ。彼女の魔法は……」
「修復魔法ですよね。たしかに、ピッタリの人材です」
キャロル・バートランド子爵令嬢。
この世界でも希有な、物を直す修復魔法が使える。
原作では、ほんのちょっとしか関わってこない人だったから、基礎的な情報しか知らないんだよな。
仲良くなれるといいのだが。
三日後に転送魔法で狼人族の里へ向かうこととなり、話は終了した。
そして、その夜……俺の元に、キャロル先輩から果たし状が届いた。
「それほど……追い詰められた状況ということだと思います。おそらく、彼らの風土病も関わっているかと……」
俺が答えると、ライラ先生は黙ってうなずいた。
狼人族は、昔からある病に苦しめられている。
彼らが住む地域には、東の山脈に生息する"魔虫”に起因する風土病があった。
人間には悪影響がないが、亜人種に取り憑き体力と魔力を少しずつ奪うのだ。
"ザネリ式結界装置"は"魔虫"を排除する効果があり、元は太古の錬金術師が製作した。
人間と交流していた時期は定期的にメンテナンスを頼んでいたようだが、国交が断絶してからは整備などできなかったのだろう。
「あいにくと、優秀な魔導具師や錬金術師は討伐作戦の準備で出払っており、狼人族の里に派遣することができない。そこで、国内の作戦を管轄する王国騎士団は、学園の生徒に修理を頼むことに決めた。そのうちの一人がギルベルト、お前だ。お前の操作魔法ならうまく修理できるかもしれん」
ライラ先生が言った瞬間、周囲の生徒もざわざわとしながら俺を見る。
まさか、そんな大役を頼まれるとは思わず、ドキドキと心臓が鼓動した。
だが、もちろんのこと答えは一つだ。
「わ、わかりました、頑張ります」
「ああ、頑張ってくれ。今回はジゼルの推薦が大きな決め手だった」
「えっ、ジゼル隊長の推薦……」
マジか。
"アダライト"での任務を思い出す。
推薦なんて嬉し恥ずかしだな。
周囲からは生徒たちが話す声が聞こえる。
「やっぱりギルベルトは別格だな。"黒水晶"の隊長から推薦されるなんて」
「学園の中でも一番の実力者じゃないか?」
「あいつがいればたいていの問題は解決できそうだ」
カレンたち三人も自慢げに背中を反らす。
狼人族は人間嫌いなこともあり、ライラ先生が受け持つこのクラスだけで行くことになった。
……のだが。
「ライラ先生、俺の他に頼まれた生徒は誰なんでしょうか」
「すまない、伝えてなかったな。二年生のキャロル・バートランドだ。彼女の魔法は……」
「修復魔法ですよね。たしかに、ピッタリの人材です」
キャロル・バートランド子爵令嬢。
この世界でも希有な、物を直す修復魔法が使える。
原作では、ほんのちょっとしか関わってこない人だったから、基礎的な情報しか知らないんだよな。
仲良くなれるといいのだが。
三日後に転送魔法で狼人族の里へ向かうこととなり、話は終了した。
そして、その夜……俺の元に、キャロル先輩から果たし状が届いた。
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