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第10話:水路
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地面に手を当て魔力を込める。
頑丈な井戸が生成され、勢いよく水が噴き出した。
<神造りの井戸>
等級:神話級
能力:自動で水を浄化して汲み上げる。バリアで覆われているため汚染されず、子どもの落下も防止する。
溢れる水はどこまでも透き通り美しい。
念のため鑑定すると、ネオンもブリジットも質の高さに驚いた。
<捨てられ飛び地の水>
等級:神話級
説明:ネオンの生成した井戸により浄化された地下水。常に10度ほどに保たれており、冷たくてとてもおいしい。健康にも良いことはもちろん、あらゆる病や怪我をわずか数滴で癒してしまう神の水。毎日飲むことで若さも保たれる。
「し、神話級の水!? そんな水この世にあるの!?」
「いいえ、今まではありませんでした。ネオン様が作ったのです!」
超大国が保管する、天使の涙と言い伝えられる聖水ですら伝説級だ。
世界宝と評される水を、ネオンの神器は軽く超えてしまった。
ネオンは指輪から収納したコップを取り出して、ブリジットと乾杯する。
コクリと一口飲んでみると、たちまち身体に爽やかな風が吹き込んだ。
「おいしい~! 宮殿で飲む物より何段階も美味~!」
「こんなにおいしいお水が毎日飲めるなんて、私は幸せでございます!」
徒歩の疲労も相まって、地下水はとてつもなく美味だった。
ネオンはおいしさを堪能した後、再度地面に手をつける。
まだ完成ではないのだ。
「このままじゃ、いつも水を汲みに来るのが大変だから水路を作ろう……<神器生成>!」
「壮大な光景でございます!」
水路がドドドドドッと1km超も生成されていき、瞬く間に家の井戸と繋がった。
<神流れの水路>
等級:神話級
能力:水路は特殊なバリアで守られており、雨や諸々の汚染を防ぐ。大雨のときなどは魔力でできた堰板が水を堰き止める。自己修復機能を備えているので、修理も修繕も必要ない。
「これで水問題は解決だね。領内に水源地があってよかっ……もごっ!」
「ネオン様はなぜそんなに優秀なのですか! これでは、一ヶ月も経たぬうちに王都を超えてしまいます!」
「ま、まずは解放を……!」
ブリジットに強く抱き締められ、呼吸が困難となる。
これだけ大規模な水路の工事には、王国でも10年以上要した。
現代でも所々破損した場所の修復が常に行われており、ゴミを捨てられた場合は汚染の危険もある。
彼女の評価の通り、王都の開拓以上のスピードだ。
しばらく胸に埋もれながらそのような話を聞いた後、ネオンは解放された。
「……こほんっ、そろそろお家に帰ろうか。水路がうまく機能しているか確認したいしね」
「そうですね。まぁ、ネオン様のことなので大丈夫だとは思いますが、帰りましょう。私たちの愛の巣に」
二人は家への帰路に就く。
来た道を帰るだけだが、水源地から5分も歩かぬうちに、ネオンが小さな異変に気づいた。
「あれ……なんだろう?」
「どうかなさいましたか?」
「向こうの方で、小さな黒い点が何個も動いているよ。魔物の喧嘩かな」
ネオンが南の方角を指すと、ブリジットは目に意識を集中する。
(遠くにいるネオン様を愛でられるように鍛えた視力……今ここで発揮する!)
いくつもの黒い点の正体が明らかとなったとき、彼女は緊迫した口調で報告した。
「ネオン様、あれは魔物の喧嘩ではございません。……何人もの人の集団が魔物の群れに襲われています!」
頑丈な井戸が生成され、勢いよく水が噴き出した。
<神造りの井戸>
等級:神話級
能力:自動で水を浄化して汲み上げる。バリアで覆われているため汚染されず、子どもの落下も防止する。
溢れる水はどこまでも透き通り美しい。
念のため鑑定すると、ネオンもブリジットも質の高さに驚いた。
<捨てられ飛び地の水>
等級:神話級
説明:ネオンの生成した井戸により浄化された地下水。常に10度ほどに保たれており、冷たくてとてもおいしい。健康にも良いことはもちろん、あらゆる病や怪我をわずか数滴で癒してしまう神の水。毎日飲むことで若さも保たれる。
「し、神話級の水!? そんな水この世にあるの!?」
「いいえ、今まではありませんでした。ネオン様が作ったのです!」
超大国が保管する、天使の涙と言い伝えられる聖水ですら伝説級だ。
世界宝と評される水を、ネオンの神器は軽く超えてしまった。
ネオンは指輪から収納したコップを取り出して、ブリジットと乾杯する。
コクリと一口飲んでみると、たちまち身体に爽やかな風が吹き込んだ。
「おいしい~! 宮殿で飲む物より何段階も美味~!」
「こんなにおいしいお水が毎日飲めるなんて、私は幸せでございます!」
徒歩の疲労も相まって、地下水はとてつもなく美味だった。
ネオンはおいしさを堪能した後、再度地面に手をつける。
まだ完成ではないのだ。
「このままじゃ、いつも水を汲みに来るのが大変だから水路を作ろう……<神器生成>!」
「壮大な光景でございます!」
水路がドドドドドッと1km超も生成されていき、瞬く間に家の井戸と繋がった。
<神流れの水路>
等級:神話級
能力:水路は特殊なバリアで守られており、雨や諸々の汚染を防ぐ。大雨のときなどは魔力でできた堰板が水を堰き止める。自己修復機能を備えているので、修理も修繕も必要ない。
「これで水問題は解決だね。領内に水源地があってよかっ……もごっ!」
「ネオン様はなぜそんなに優秀なのですか! これでは、一ヶ月も経たぬうちに王都を超えてしまいます!」
「ま、まずは解放を……!」
ブリジットに強く抱き締められ、呼吸が困難となる。
これだけ大規模な水路の工事には、王国でも10年以上要した。
現代でも所々破損した場所の修復が常に行われており、ゴミを捨てられた場合は汚染の危険もある。
彼女の評価の通り、王都の開拓以上のスピードだ。
しばらく胸に埋もれながらそのような話を聞いた後、ネオンは解放された。
「……こほんっ、そろそろお家に帰ろうか。水路がうまく機能しているか確認したいしね」
「そうですね。まぁ、ネオン様のことなので大丈夫だとは思いますが、帰りましょう。私たちの愛の巣に」
二人は家への帰路に就く。
来た道を帰るだけだが、水源地から5分も歩かぬうちに、ネオンが小さな異変に気づいた。
「あれ……なんだろう?」
「どうかなさいましたか?」
「向こうの方で、小さな黒い点が何個も動いているよ。魔物の喧嘩かな」
ネオンが南の方角を指すと、ブリジットは目に意識を集中する。
(遠くにいるネオン様を愛でられるように鍛えた視力……今ここで発揮する!)
いくつもの黒い点の正体が明らかとなったとき、彼女は緊迫した口調で報告した。
「ネオン様、あれは魔物の喧嘩ではございません。……何人もの人の集団が魔物の群れに襲われています!」
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