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第102話:主
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□□□
「ここが……主の部屋……」
およそ小一時間ほど後、ネオンたちは最下層に到着した。
これはダンジョンの難易度"神話級"を考えるとありえない速さだった。
攻略には三大超大国の専門部隊でも、二週間はかかるだろう。
ここに棲息する魔物は最低でも上級で、中層からは超上級以上となった。
だが、ネオン一行は合流したシーカーによる詳細な分析もあり、最短経路で進み、全ての罠を回避し、魔物は逆に不意打ちして突破してきた。
装備している<神裂きの剣>の破壊力は凄まじく、ついさっきもネオンがたった一人で伝説級の魔物を三体ほど屠ってきたところだ。
(やはり、ネオン様は今まで出会ったどの冒険者よりもお強いです……)
(帝国一の冒険者パーティーがネオンのことを聞いたら、ショックで引退するかもな)
(ボクの探索魔法でもこんなに細かく分析することはできないよ)
(ネオンさんがいなかったら、今頃はまだ5階層付近に留まっていたでしょう)
事前の情報があれば、これほどまでに攻略が楽になるのかと、数多のダンジョンに踏み入ってきたブリジットもスパイ三人も思った。
――最下層までは問題なく来られたけど、まだ最後の難関が残っている。扉に刻まれた防御の魔法陣だ。
主の部屋の扉は5mほどの高さがあり、全面には防御の魔法陣が展開されている。
鍵穴も確認できず、物理的な解錠は不可能だ。
ネオンは学んできた魔法の知識を思い出しながら見るが、"解除は難しい"ということしかわからなかった。
「これは……なんだかすごく複雑で強そうな防御魔法陣だね」
「ええ、おそらくですが、数千年前にこの大陸を支配していたとされる全域大王朝時代の魔法が使われています。一度目にした古文書に、似たような術式が記載されていたことを覚えています」
「ボクが見るに、全域大王朝の黎明期に開発された術式だろうね。この時代の物だと仮定すると、魔法陣上で術式を書き換えなければならないか……」
ネオンがぽつりと呟くと、ブリジットとベネロープによる極めて専門的な魔法談義が始まる。
ルイザとキアラは二人ほど魔法には詳しくないが、対策談義に加わる。
「解除が難しいんなら、ぶち破ってやる……と言いたいところだが……」
「わたくしの薬で溶かしましょうか? と申し上げたいですが……厄介ですね」
超攻撃による正面突破を提案するが、魔法陣には反射の術式も組み込まれていることに気づいた。
下手に突破を試みると反撃される危険がある。
だが、術式の解析には年単位かかる可能性があった。
反射の術式ごと破壊するため一斉に攻撃しようと話がまとまりつつあると、ネオンはみんなに告げた。
「待って。攻撃しなくても扉を開く方法があるよ……《神器生成》!」
ネオンはスキルを発動する。
白い粒子が舞い上がった後、その手には小さな銀色の鍵が握られていた。
<万能解錠鍵マスターキー>
等級:神話級
能力:全ての閉じられた場所を開ける。
「鍵がかかっているのなら、開ければいいよね」
「し、しかし、ネオン様、鍵穴がございません」
ブリジットが言うように、この扉に鍵穴はない。
だが、そんなことはまったく問題ないのだ。
「大丈夫だよ」
とネオンが言い、扉にマスターキーを当てると、鍵穴が作り出された。
鍵を差し込んで回すと、いとも簡単に開かれる。
ドーム状の広大な室内が広がり、周囲を囲う壁は淡く発光しており、部屋全体を隈なく照らす。
教会を思わせる荘厳な雰囲気だ。
そして、その最奥には……。
『……ほぅ、人間がこの地に踏み込むのは……ふむ、2025年振りか。我がここに座ってから、ずいぶんと時が経ってしまったものだ』
全長およそ50m強の、赤黒い鱗を持つ龍がいた。
書物などでしか見ることのない、神話級の魔物。
「「げ、幻橙龍……!?」」
間髪入れず戦闘態勢を取るブリジットたちの後ろで、ネオンは厳しい表情でオモチを抱く。
――古の時代から生きるとも言われる……幻橙龍。放たれる超高温のブレスは、骨の髄まで焼けるほど熱いのに、幻のような美しさで熱さを感じないという……。
張り詰めた緊迫感のネオンたちに対し、幻橙龍は至極柔らかな雰囲気で話す。
『まぁ、そう警戒しないでほしい。我に汝らを攻撃する意志はないのだ。警戒するのも無理はないがな』
――に、人間の言葉!?
驚愕するネオンたちを見て、幻橙龍はさらに和やかに笑う。
『こう見えて、人と話すのは得意なのだ。遥か昔、人間と旅をしたこともある。……まぁ、そのせいで我はこの部屋に縛り付けられてしまったのだがな』
「え……?」
幻橙龍が身体を動かすと、左脚に嵌められた巨大などす黒い輪が見えた。
同じくどす黒い鎖が伸び、部屋の床に突き刺さる。
幻橙龍は悲しげな瞳で、己に課せられた運命を話す。
『これは"縛呪の念"と言い、術者に対し心を許した存在を縛りつける呪いだ。我は良き友人と思っていたが、その人間にとってはそうではなかったらしい。彼はこのダンジョンの地下に我を縛り付けた。おそらく、我や魔物の力を使い、国か世界を支配しようとでも考えていたのだろう』
「そ、そんな……」
『二度とここには訪れなかったところを見ると、死んだか、それとも忘れてしまったのか……。どちらにしろ、今となってはどうでもいいがな』
ネオンもブリジットたちも、幻橙龍の辛い過去に胸が痛む。
――騙した挙げ句、こんな場所に縛り付けるなんてひどい……。
会ったこともない人間が行った横暴を思うと、ネオンの頭は自然に下がった。
『……どうしたのだ?』
「人間が……申し訳ありませんでした。謝って済む問題ではないでしょうが、謝らせてください」
ネオンの謝罪を聞くと、幻橙龍は首を横に振った。
『汝が首を垂れる必要はない。最初は彼に抱いていた憎悪の炎も、とうの昔に燃え尽きた。今、我の心にあるのは虚無そのものなのだから』
幻橙龍の重く悲しい心情を吐露されたネオンは、いても立ってもいられなくなった。
「せめて、僕にその呪いを解かせてくれませんか?」
「ここが……主の部屋……」
およそ小一時間ほど後、ネオンたちは最下層に到着した。
これはダンジョンの難易度"神話級"を考えるとありえない速さだった。
攻略には三大超大国の専門部隊でも、二週間はかかるだろう。
ここに棲息する魔物は最低でも上級で、中層からは超上級以上となった。
だが、ネオン一行は合流したシーカーによる詳細な分析もあり、最短経路で進み、全ての罠を回避し、魔物は逆に不意打ちして突破してきた。
装備している<神裂きの剣>の破壊力は凄まじく、ついさっきもネオンがたった一人で伝説級の魔物を三体ほど屠ってきたところだ。
(やはり、ネオン様は今まで出会ったどの冒険者よりもお強いです……)
(帝国一の冒険者パーティーがネオンのことを聞いたら、ショックで引退するかもな)
(ボクの探索魔法でもこんなに細かく分析することはできないよ)
(ネオンさんがいなかったら、今頃はまだ5階層付近に留まっていたでしょう)
事前の情報があれば、これほどまでに攻略が楽になるのかと、数多のダンジョンに踏み入ってきたブリジットもスパイ三人も思った。
――最下層までは問題なく来られたけど、まだ最後の難関が残っている。扉に刻まれた防御の魔法陣だ。
主の部屋の扉は5mほどの高さがあり、全面には防御の魔法陣が展開されている。
鍵穴も確認できず、物理的な解錠は不可能だ。
ネオンは学んできた魔法の知識を思い出しながら見るが、"解除は難しい"ということしかわからなかった。
「これは……なんだかすごく複雑で強そうな防御魔法陣だね」
「ええ、おそらくですが、数千年前にこの大陸を支配していたとされる全域大王朝時代の魔法が使われています。一度目にした古文書に、似たような術式が記載されていたことを覚えています」
「ボクが見るに、全域大王朝の黎明期に開発された術式だろうね。この時代の物だと仮定すると、魔法陣上で術式を書き換えなければならないか……」
ネオンがぽつりと呟くと、ブリジットとベネロープによる極めて専門的な魔法談義が始まる。
ルイザとキアラは二人ほど魔法には詳しくないが、対策談義に加わる。
「解除が難しいんなら、ぶち破ってやる……と言いたいところだが……」
「わたくしの薬で溶かしましょうか? と申し上げたいですが……厄介ですね」
超攻撃による正面突破を提案するが、魔法陣には反射の術式も組み込まれていることに気づいた。
下手に突破を試みると反撃される危険がある。
だが、術式の解析には年単位かかる可能性があった。
反射の術式ごと破壊するため一斉に攻撃しようと話がまとまりつつあると、ネオンはみんなに告げた。
「待って。攻撃しなくても扉を開く方法があるよ……《神器生成》!」
ネオンはスキルを発動する。
白い粒子が舞い上がった後、その手には小さな銀色の鍵が握られていた。
<万能解錠鍵マスターキー>
等級:神話級
能力:全ての閉じられた場所を開ける。
「鍵がかかっているのなら、開ければいいよね」
「し、しかし、ネオン様、鍵穴がございません」
ブリジットが言うように、この扉に鍵穴はない。
だが、そんなことはまったく問題ないのだ。
「大丈夫だよ」
とネオンが言い、扉にマスターキーを当てると、鍵穴が作り出された。
鍵を差し込んで回すと、いとも簡単に開かれる。
ドーム状の広大な室内が広がり、周囲を囲う壁は淡く発光しており、部屋全体を隈なく照らす。
教会を思わせる荘厳な雰囲気だ。
そして、その最奥には……。
『……ほぅ、人間がこの地に踏み込むのは……ふむ、2025年振りか。我がここに座ってから、ずいぶんと時が経ってしまったものだ』
全長およそ50m強の、赤黒い鱗を持つ龍がいた。
書物などでしか見ることのない、神話級の魔物。
「「げ、幻橙龍……!?」」
間髪入れず戦闘態勢を取るブリジットたちの後ろで、ネオンは厳しい表情でオモチを抱く。
――古の時代から生きるとも言われる……幻橙龍。放たれる超高温のブレスは、骨の髄まで焼けるほど熱いのに、幻のような美しさで熱さを感じないという……。
張り詰めた緊迫感のネオンたちに対し、幻橙龍は至極柔らかな雰囲気で話す。
『まぁ、そう警戒しないでほしい。我に汝らを攻撃する意志はないのだ。警戒するのも無理はないがな』
――に、人間の言葉!?
驚愕するネオンたちを見て、幻橙龍はさらに和やかに笑う。
『こう見えて、人と話すのは得意なのだ。遥か昔、人間と旅をしたこともある。……まぁ、そのせいで我はこの部屋に縛り付けられてしまったのだがな』
「え……?」
幻橙龍が身体を動かすと、左脚に嵌められた巨大などす黒い輪が見えた。
同じくどす黒い鎖が伸び、部屋の床に突き刺さる。
幻橙龍は悲しげな瞳で、己に課せられた運命を話す。
『これは"縛呪の念"と言い、術者に対し心を許した存在を縛りつける呪いだ。我は良き友人と思っていたが、その人間にとってはそうではなかったらしい。彼はこのダンジョンの地下に我を縛り付けた。おそらく、我や魔物の力を使い、国か世界を支配しようとでも考えていたのだろう』
「そ、そんな……」
『二度とここには訪れなかったところを見ると、死んだか、それとも忘れてしまったのか……。どちらにしろ、今となってはどうでもいいがな』
ネオンもブリジットたちも、幻橙龍の辛い過去に胸が痛む。
――騙した挙げ句、こんな場所に縛り付けるなんてひどい……。
会ったこともない人間が行った横暴を思うと、ネオンの頭は自然に下がった。
『……どうしたのだ?』
「人間が……申し訳ありませんでした。謝って済む問題ではないでしょうが、謝らせてください」
ネオンの謝罪を聞くと、幻橙龍は首を横に振った。
『汝が首を垂れる必要はない。最初は彼に抱いていた憎悪の炎も、とうの昔に燃え尽きた。今、我の心にあるのは虚無そのものなのだから』
幻橙龍の重く悲しい心情を吐露されたネオンは、いても立ってもいられなくなった。
「せめて、僕にその呪いを解かせてくれませんか?」
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