弱国の転生王子は三大強国間の飛び地を神器生成スキルで世界最強領地にする~目立ちたくないのに、実は領民は強国のスパイで僕の活躍を国に報告してた

青空あかな

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第112話:おかえり

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 □□□

〔……ネオン殿~、なんで呪念花の種ゲットしてこなかったラビよ~〕
「あんな危険な花の種なんて、持って帰れるわけないじゃないですか。そもそも、駆除しに行ったわけですからね」
〔そこはちょこっとくすねてラビね……いぎいいいああい!〕
「ネオン様に何をやらせるつもりですか。やはり、あなたには躾が必要なようですね」

 ティアナはブリジットに後ろから両腕を掴まれ、背中を脚できつく押される。
〔背中が折れるラビ~!!〕という叫び声とゴキゴキ鳴る不気味な音を聞きながら、テーブルのオモチはゆったりと帝国のお茶を飲んでいた。

『やっぱり、お家が一番ウニね~』
「う、うん、そうだね」

 ――いつの間にか、オモチのスルースキルがパワーアップ……。

 と、ネオンは思いながらお茶を飲む。
 実はジャンヌもだる絡みしたかったのだが、ティアナの惨状を見て静かにしていることにした。

 ――何はともあれ、オモチの言う通り家が一番だ~。

 などと実感していると、やけに目の据わったリロイが来た。

『ところで、ネオン殿さんちゃん君様』
「は、はい、何でしょうか」
『エルストメルガ帝国の水質は、全てネオン王国と同じ品質に変えてきたのですよね?』
「すみません、そこまでの時間はなくて……」
『そうでしたか。仕方ありませんね。ここはやはり、帝国の水源を全てネオン殿さんちゃん君様が一度全て封印してから、新しく井戸を掘ることで水質は改善できそうですね』
「帝国の水はとても綺麗だと思いますけど……」
『いいえ、この土地の水の素晴らしさは全世界に共有すべきです。手始めに、エルストメルガ帝国の水源地を全て浄化して……』

 ネオンの話を半分程度に聞き、リロイは熱く語り出す。
 彼女は水のことになると性格が変わり、少々好戦的な考えを巡らす傾向があることが最近わかってきた。
 しばらく熱弁した後、リロイはウンディーネの集団に戻る。

 ――なんか物騒なこと考えてないよね……?

 少々心配になるネオンだったが、特に大丈夫だろうと思う。
 ボロボロになったティアナを放置して、今度はブリジットがネオンの隣に座った。
 
「ネオン様、本日はお疲れ様でございました。ネオン様がご活躍されて、私も嬉しく思います。隣にいられて幸せです」
「ありがとう、僕も幸せだよ。ブリジットもお疲れ様」

(ああ、これが夫婦……気持ちが通じ合っている……)

 ネオンはやけに震えるブリジットと、こつんと乾杯する。

 ――グリゴリーさんやシャルロットさん、帝国のみんなとまた会えたら嬉しいな~。
 
 ネオンの思いをよそに、帝国の面々とは比較的早く再会することになるのであった。
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