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第十四話 完全に囚われてしまった ※※
直に触れ合う素肌が心地いい。自分とは違う体温に安心感を抱く。熱を孕む瞳に、壊れ物を扱うような繊細な愛撫に、自分は大切にされているのだと感じて、ひどく満たされた気分になった。
思わず「…気持ちいい」と声が洩れた。
すると、一ノ瀬君は「そろそろ我慢しなくてもいいですか?」切羽詰まったように言い、私の膝裏を肩にかけて抽挿のスピードを上げた。
「すみません。一旦出させて下さい」
私が返事をする前に、一ノ瀬君は抽挿のスピードを更にあげ、薄い皮膜の中に精を放った。
私はうつ伏せに寝転んで、後始末をしている一ノ瀬君を眺めていた。
絶頂による倦怠感が私を眠りに誘う。微睡んでいると、一ノ瀬が耳元で「まだ終わっていませんよ」と囁いた。復活した男性の象徴が私のお尻に擦りつけられる事に気付いて驚いた。
「えっ!まだするの?っていうか、一晩に何度も出来るものなの?」
「何言ってるんですか!まだ2回目でしょう?自慢じゃないですが、俺まだ若いですし、2回は余裕で出来ますよ。……真緒さん。あんまり想像したくないですが、今までどんだけ枯れた男と付き合って来たんですか?」
「え?…えっと、その…私、富永さんが初めてだったから…。その…」
「はあ?じゃあ、真緒さんは初めてを富永部長に捧げたって事ですか?…何て羨まし…勿体ない。今程早く生まれたかったと思った事ないですよ。もし部長よりも早く出逢ってたら、真緒さんの処女は俺のものだったのに…。クソッ!真緒さん覚悟してください。今晩眠らせてあげられないかも知れません!」
そんなどうにもならないような事で怒り始めた一ノ瀬君は、宣言通り、朝まで私を放してくれなかった。
一ノ瀬君は一見人畜無害そうな仔犬系男子なのに、実はとんでもない肉食獣だったのだ。
***
「おお!おはよう城戸。昨日はどうだった?」
「あ、間嶋氏おはよう。…き…昨日とは?な…何の話だろ?」
「あ?富永さんがお前を追いかけってただろ?エレベーターで会わなかったか?」
「ああ!その話ね!すっかり忘れてたわ」
満足そうに眠っている一ノ瀬君を起こさずに、私は一人で朝食会場であるレストランにきていた。毎日欠かさず朝食を食べているから、空腹で目が覚めたのだ。
昨晩少しばかり…いや、かなり激しい運動をしたので、今朝は特にお腹が空いていた。
朝食はビュッフェ形式だった。並んでいる物の中から好きな物を選び取り、眠気冷ましにコーヒーでも飲もうかと向かった先で、間嶋氏に声を掛けられたのだ。
ご飯に味噌汁。ケチャップ付きのスクランブルエッグにカリカリベーコン、ウインナー、そして味付け海苔と梅干。和食なのか洋食なのかよく分からない物をトレイに載せていた間嶋氏は、私の前の席に腰を下ろした。
「その話かってお前…。他にも何かあったのか?」
怪訝な顔でそう尋ねられたけれど、まさか昨晩一ノ瀬君といろいろあったせいで、彼の事を思い出す暇もなかっただなんて言える訳がない。
私は間嶋氏に、エレベーターでの彼との遣り取りから一ノ瀬君に助けられた事までを掻い摘んで話した。すると、間嶋氏はニヤリと笑って「一ノ瀬なら間違いがないから、この際おとなしく捕まっておけ」と言った。
……『捕まえておけ』ではなく、『捕まっておけ』?
いい間違えたのだろうか?間嶋氏の日本語がおかしい。
私が『捕まえておけ』の間違いでしょうとツッコむと、間嶋氏は別に言い間違えていないぞと笑った。そして、今まで一ノ瀬君が私を捕まえる為にどう動いていたのかを暴露し始めた。
どうやら私は鈍感らしい。一ノ瀬君があからさまな態度で周囲を牽制していた事に気づきもしなかった。私の気を引く為に、私以上の数字を叩き出そうと粉骨砕身し、フォローが必要な案件は私をつけて欲しいと課長に直訴までしていたそうだ。
……それって公私混同なんじゃ?
間嶋氏も、紗耶香が職場復帰するまでは私との仲を疑われて大変だったと笑っていた。
驚愕の事実に固まっていると、背後から愛らしい笑みを湛えた一ノ瀬君が現れた。
……若さって素晴らしい。
私なんて、寝不足で肌はボロボロ。その上、昨夜の行為のせいで体があちこち痛む。それなのに一ノ瀬君はお肌ツヤツヤで元気溌剌だなんて不公平過ぎる。
「お早うございます。真緒さ…城戸さん、間嶋さん。そうだ!間嶋さん、昨日は有難うございました。お陰で後れを取らずに済みました」
「おお、おはよう一ノ瀬!どうやら上手く行ったみたいだな?」
「お陰様で」
間嶋氏と一ノ瀬君は微笑みながら無言で会話していた。
「やあそうか。言うまでもなかったか。城戸。お前もうとっくに捕まってたんだな?いやぁ、良かった良かった」
これで沙耶香の機嫌が良くなると感慨深げに言い、間嶋氏は一人で何度も頷いていた。
間嶋氏は電話での彼との遣り取りを沙耶香に全て話したらしい。それを聞いて心配した沙耶香は、彼が復縁を迫る前に、信頼できそうな男…一ノ瀬君とくっつけてしまおうと画策したのだという。
社食で婚活宣言した日も、一ノ瀬君が通りかかるタイミングを見計らって、わざと私に婚活話を持ちかけたらしい。私が他の男に目を向けようとしている所を見せつけ、一ノ瀬君が動かざるを得ない状況に追い込んだのだ。
「え!そうだったの?」
…ていうか、紗耶香といい、一ノ瀬君といい、どうして見た目が可愛らしい人に限って腹黒なんだろう?
一ノ瀬君だって、仔犬のように愛らしい見た目をしているのに、中身が獰猛な肉食獣だなんて卑怯じゃないか!
私が嘆くと一ノ瀬君は意味ありげに笑って言った。
「真緒さん知らないんですか?仔犬も犬。狼の親戚なんです。甘く見てるとペロッと丸ごと食べられちゃうんですよ?…まあ、身を持って理解していただけたかと思いますけど。貴女を逃がす気などさらさらないので、おとなしく一生俺に囚われていて下さいね」
……言われるまでもない。私はもう完全に一ノ瀬君に囚われてしまったのだから。逃げ出す事など出来るわけがないのだ。
思わず「…気持ちいい」と声が洩れた。
すると、一ノ瀬君は「そろそろ我慢しなくてもいいですか?」切羽詰まったように言い、私の膝裏を肩にかけて抽挿のスピードを上げた。
「すみません。一旦出させて下さい」
私が返事をする前に、一ノ瀬君は抽挿のスピードを更にあげ、薄い皮膜の中に精を放った。
私はうつ伏せに寝転んで、後始末をしている一ノ瀬君を眺めていた。
絶頂による倦怠感が私を眠りに誘う。微睡んでいると、一ノ瀬が耳元で「まだ終わっていませんよ」と囁いた。復活した男性の象徴が私のお尻に擦りつけられる事に気付いて驚いた。
「えっ!まだするの?っていうか、一晩に何度も出来るものなの?」
「何言ってるんですか!まだ2回目でしょう?自慢じゃないですが、俺まだ若いですし、2回は余裕で出来ますよ。……真緒さん。あんまり想像したくないですが、今までどんだけ枯れた男と付き合って来たんですか?」
「え?…えっと、その…私、富永さんが初めてだったから…。その…」
「はあ?じゃあ、真緒さんは初めてを富永部長に捧げたって事ですか?…何て羨まし…勿体ない。今程早く生まれたかったと思った事ないですよ。もし部長よりも早く出逢ってたら、真緒さんの処女は俺のものだったのに…。クソッ!真緒さん覚悟してください。今晩眠らせてあげられないかも知れません!」
そんなどうにもならないような事で怒り始めた一ノ瀬君は、宣言通り、朝まで私を放してくれなかった。
一ノ瀬君は一見人畜無害そうな仔犬系男子なのに、実はとんでもない肉食獣だったのだ。
***
「おお!おはよう城戸。昨日はどうだった?」
「あ、間嶋氏おはよう。…き…昨日とは?な…何の話だろ?」
「あ?富永さんがお前を追いかけってただろ?エレベーターで会わなかったか?」
「ああ!その話ね!すっかり忘れてたわ」
満足そうに眠っている一ノ瀬君を起こさずに、私は一人で朝食会場であるレストランにきていた。毎日欠かさず朝食を食べているから、空腹で目が覚めたのだ。
昨晩少しばかり…いや、かなり激しい運動をしたので、今朝は特にお腹が空いていた。
朝食はビュッフェ形式だった。並んでいる物の中から好きな物を選び取り、眠気冷ましにコーヒーでも飲もうかと向かった先で、間嶋氏に声を掛けられたのだ。
ご飯に味噌汁。ケチャップ付きのスクランブルエッグにカリカリベーコン、ウインナー、そして味付け海苔と梅干。和食なのか洋食なのかよく分からない物をトレイに載せていた間嶋氏は、私の前の席に腰を下ろした。
「その話かってお前…。他にも何かあったのか?」
怪訝な顔でそう尋ねられたけれど、まさか昨晩一ノ瀬君といろいろあったせいで、彼の事を思い出す暇もなかっただなんて言える訳がない。
私は間嶋氏に、エレベーターでの彼との遣り取りから一ノ瀬君に助けられた事までを掻い摘んで話した。すると、間嶋氏はニヤリと笑って「一ノ瀬なら間違いがないから、この際おとなしく捕まっておけ」と言った。
……『捕まえておけ』ではなく、『捕まっておけ』?
いい間違えたのだろうか?間嶋氏の日本語がおかしい。
私が『捕まえておけ』の間違いでしょうとツッコむと、間嶋氏は別に言い間違えていないぞと笑った。そして、今まで一ノ瀬君が私を捕まえる為にどう動いていたのかを暴露し始めた。
どうやら私は鈍感らしい。一ノ瀬君があからさまな態度で周囲を牽制していた事に気づきもしなかった。私の気を引く為に、私以上の数字を叩き出そうと粉骨砕身し、フォローが必要な案件は私をつけて欲しいと課長に直訴までしていたそうだ。
……それって公私混同なんじゃ?
間嶋氏も、紗耶香が職場復帰するまでは私との仲を疑われて大変だったと笑っていた。
驚愕の事実に固まっていると、背後から愛らしい笑みを湛えた一ノ瀬君が現れた。
……若さって素晴らしい。
私なんて、寝不足で肌はボロボロ。その上、昨夜の行為のせいで体があちこち痛む。それなのに一ノ瀬君はお肌ツヤツヤで元気溌剌だなんて不公平過ぎる。
「お早うございます。真緒さ…城戸さん、間嶋さん。そうだ!間嶋さん、昨日は有難うございました。お陰で後れを取らずに済みました」
「おお、おはよう一ノ瀬!どうやら上手く行ったみたいだな?」
「お陰様で」
間嶋氏と一ノ瀬君は微笑みながら無言で会話していた。
「やあそうか。言うまでもなかったか。城戸。お前もうとっくに捕まってたんだな?いやぁ、良かった良かった」
これで沙耶香の機嫌が良くなると感慨深げに言い、間嶋氏は一人で何度も頷いていた。
間嶋氏は電話での彼との遣り取りを沙耶香に全て話したらしい。それを聞いて心配した沙耶香は、彼が復縁を迫る前に、信頼できそうな男…一ノ瀬君とくっつけてしまおうと画策したのだという。
社食で婚活宣言した日も、一ノ瀬君が通りかかるタイミングを見計らって、わざと私に婚活話を持ちかけたらしい。私が他の男に目を向けようとしている所を見せつけ、一ノ瀬君が動かざるを得ない状況に追い込んだのだ。
「え!そうだったの?」
…ていうか、紗耶香といい、一ノ瀬君といい、どうして見た目が可愛らしい人に限って腹黒なんだろう?
一ノ瀬君だって、仔犬のように愛らしい見た目をしているのに、中身が獰猛な肉食獣だなんて卑怯じゃないか!
私が嘆くと一ノ瀬君は意味ありげに笑って言った。
「真緒さん知らないんですか?仔犬も犬。狼の親戚なんです。甘く見てるとペロッと丸ごと食べられちゃうんですよ?…まあ、身を持って理解していただけたかと思いますけど。貴女を逃がす気などさらさらないので、おとなしく一生俺に囚われていて下さいね」
……言われるまでもない。私はもう完全に一ノ瀬君に囚われてしまったのだから。逃げ出す事など出来るわけがないのだ。
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