【完結】※R18 熱視線 ~一ノ瀬君の瞳に囚われた私~

キリン

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ようやく捕まえた。その10 〜一ノ瀬君side〜※※

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――しくじった。

あんな酷い事を言うつもりなどなかったんだ。俺はただ、彼女にではなく、を見て欲しかっただけなんだ。
もしこのまま彼女を帰してしまったら、俺は永遠に彼女を失ってしまう。彼女はあの男の元に行ってしまう。そんな気がした。

俺はすぐさま彼女を追いかけた。ドアノブに手をかけた彼女の手首を掴んで体を反転させ、ドア横の壁に押し付けた。そして、逃げ出せないよう、彼女の顔の両側に手ついて囲い込む。
 
「…すいませんでした。言い過ぎました。けど…けど俺だって半端な気持ちじゃないんです。ずっと貴女が欲しくて堪らなかった!貴女は、今日俺がどのくらいあの人に嫉妬していたか知らないでしょう?冷静な貴女を今でもあれだけ動揺させられるあの人が憎くて堪らなかった。貴女がベッドの中でどんな風に乱れるのか。どんな声を上げるのか。俺の知らない貴女を知っていると思うだけで、あの男を嬲り殺してやりたくなりました。……城戸さん。俺にも貴女が乱れる姿を見せてください。…いや、今後、俺以外には見せないで下さい」

俺は恥も外聞もかなぐり捨てて、彼女に思いの丈をぶつけた。
俺から逃げないで欲しい。俺の想いを…俺自身を受け入れて欲しい。そう切に願いながら彼女の目を見つめ、譫言うわごとのように彼女への愛を囁いた。

愛を囁く度に彼女の瞳は潤みを増し、柔らかそうな頬が、ほっそりとした首筋が、徐々に紅く色づいていく。彼女は、俺の気持ちを探るように、確かめるように、その濃艶に濡れた瞳でじっと俺を覗き込む。
ふと彼女の白く細い指が俺の頬へと伸びてきた。まるで俺を求めているかのような仕草が堪らず、俺は自分の指を彼女の指に絡ませ、そのまま彼女を抱き寄せた。

互いの視線が絡まり合ったその瞬間、唇が重なり合う。

彼女の口内へと舌を差し入れ、味わうように深く口付けると、自分のものとは違う甘さが口内に拡がった。
懸命に応えようと、ぎこちなく舌を絡めてくる彼女が愛おしくて堪らない。彼女の舌を強く吸い上げると、彼女は驚いたように腰を引き、離れようした。俺は追いかけるように彼女を更に壁際へと追い込み、その華奢な体を壁に縫い付けた。

「……もう逃げられませんよ。城戸さん。絶対に逃がしません。相手が誰でも良いというのなら、俺でも良いという事でしょう?」

そう耳元で囁けば、彼女は我に返ったような顔をして口を開こうとした。俺は彼女が余計な言葉を発する前に強引に唇を重ね、更に深く、貪むさぼり尽くすように口付けた。

彼女の細胞一つ一つに俺の想いが届くよう、精一杯の愛情おもいを込めて彼女に口付ける。彼女はまるで俺の愛情おもいに溶かされていくように、徐々に瞳を艶味えんみに潤ませ、縋りつくように俺のシャツの胸元を握りしめた。


彼女の全てがまるで俺の為にあつらえられているかのようだった。

直に触れた肌は手に吸い付くようにしっとりと柔らかく、俺の手の平にすっぽりと収まる彼女の胸も、秘部も、艶めかしい色気を滲ませていた。

彼女の感じるところを探るように丁寧に愛撫し、卑猥な言葉を囁き続けると、すぐに彼女は可哀想なくらいグズグズに溶けていった。
片方の手で彼女の胸を揉みしだき、もう片方の手で彼女の体のラインを辿る。その手がスカートの中に潜り込むと、彼女はピクリと体を硬直させた。
俺は彼女の気を逸らすように朱く色づく胸の先端に歯を立てた。彼女は声を上げて痛みを訴えた。だが、感じているのが痛みだけではないのは明らかだ。ショーツの上からでも分かる程、秘部の潤みが増したのだから。

「ストッキングが破れてしまうと大変ですから、脱いじゃいましょうか?」

俺は徐に彼女の前に跪き、スカートを捲り上げた。そして、上気した顔でどこか期待するように俺を見下ろす彼女を見た。俺は彼女を見つめたまま、滑らかな表皮をかすめるように、彼女の劣情を煽るように、時間をかけてストッキングを脱がした。

続いてショーツに手をかけると、彼女の香りが一段と強くなった。
彼女に見せつけるようにいやらしく自分の指を舐ると、羞恥に耐え切れなくなった彼女が目を逸らした。それが気に入らなくて、俺は彼女の秘部を両手で割り開き、既に膨れ上がっている突起に吸い付いた。
強すぎる快感に彼女が声を上げる。体がビクリと震えた。彼女は半ベソ状態で、お風呂に入っていないから止めてくれと懇願しながら、必死に抵抗し始めた。

……もう風呂入ってないの気にしちゃうとかマジ可愛い。俺的には全然気にならないからペロペロしてるのに。そんな半ベソかいちゃって。可愛すぎる!

彼女は知らないのかな?抵抗されればされるだけ男は燃えるって。今の状況って俺にしたら、ただのご褒美よ?勿論、合意の上のセックスが大前提だけど。ガチのレイプ願望なんかないし。
でもほら、基本的に男は皆狩人ハンターだから、好きな女に恥じらいながら抵抗されたら普通に昂奮するだろ?
因みに俺は現在進行形で滅茶苦茶昂奮している!
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