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第二章 大魔女の遺産
20, 帝國とは?
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「じゃあ、フィアさん、ごちそうさまでした。エレクさんもまたね」
私が会計を済ませてまほろば亭を出ようとした、そのとき。
「ちょっと待て、ミカ。俺が送っていく」
背後からエレクさんの声が飛んできた。
「ああ、そうだね。それがいいよ。ミカ、エレクに送ってもらいなよ」
「え? でも、今日は魔導車で来たから大丈夫ですよ」
私は慌てて答えた。別に心配してくれなくても平気なのに。
「魔導車? ああ、辻魔導車か?」
「……辻魔導車?」
首をかしげる私に、フィアさんとエレクさんが顔を見合わせる。
「ミカ? まさか辻魔導車じゃないの?」
「いえ、あの……一緒に暮らしてる保護者の所有なんですけど……それって、普通じゃないんですか?」
フィアさんの表情が変わる。少し驚いたような、それでいて何かを察したような顔だ。
「そっか。ミカ、魔導車って高いんだよ。貴族か、商会を経営してるような裕福な人しか持てない。町を走っている魔導車の多くは“辻魔導車”といって、庶民はそれを必要なときだけ呼び、お金を払って目的地まで運んでもらうのが一般的なんだよ」
「えっ、そうなんですか……」
つまり、タクシーのようなものなのね。
「もしかして、ミカの保護者って貴族なの? じゃあ、ミカは貴族の生まれってこと? だったらなんで護衛がいないの? もしかして冷遇されて……」
まずい、フィアさんの思い込みが加速している。
「いえいえいえっ、違います。ちょっとお金持ちなだけの平民です」
全力で否定した。ここでうっかり「貴族」なんて言ってしまったら、話がどんどんややこしくなりそうだし。
「そうよね。魔導車なんて、普通だったらそう簡単に貸してくれないもの」
フィアさんは安堵したように微笑んだ。
ふぅ……なんとか誤魔化せたみたい。心臓に悪いったら。
「というわけで、エレクさん、送ってくれなくても大丈夫です。それに私、防御魔法が得意だし、攻撃魔法も使えるんです」
「ミカ、君は防御魔法だけじゃなく攻撃魔法も使えるのか?」
エレクさんが驚きの表情で私に聞いてきた。
「はい。一応……両方とも使えます。だから、一人でも大丈夫です」
自信たっぷりに答えたけれど、内心はちょっとドキドキしていた。言いすぎたかな……?
するとエレクさんは黙って、何かを考えるように視線を落とす。あれ、まずいこと言っちゃった……?
「へぇ、ミカってすごいんだね。そんなに小さいのに、魔法を二つも使えるなんて」
フィアさんが感心したように言葉を添えてくれる。
「えへへ……そ、そうかな。あ、そろそろ帰らないと」
話が深くなる前に切り上げよう。もっと使える魔法があるなんて、絶対に言わないほうがいいよね。
二人に別れを告げると、私はそそくさとまほろば亭を後にした。
塔に戻ってからも、私はエレクさんやフィアさんの言葉が頭から離れなかった。
帝國。侵略。戦争――
ずっと日本で暮らしていた私にとっては、それは別世界のことで全く現実味がなかった。
時折、テレビのニュースでも他国の内戦や紛争が流れてくることはあっても、日本に直接その影響はないと思っていた。
この世界に来てからだって全くその懸念を抱いたことはなかった。
森の中心に聳える塔での生活は、まるで人間社会から隔離されているかのようで、そんな暗いニュースさえ入ってくる余地はなかったのだ。
「師匠、フィアさんとエレクさんが言っていた帝國ってどんな国か知ってる?」
私は、この国を侵略しようとしている国について師匠に尋ねた。
「帝國……きっとディースラ帝國のことじゃろうな。海の向こうにある大国じゃ。エアーレイ王国より国土面積も人口も大きな規模を誇っておる。じゃが、魔法を使えるものの数だけに関してはこの国の方が多いといえるじゃろうな」
ディースラ帝國……この国よりも大きな国……
私は、この国出身ではないし、住んでからまだ日が浅い。それでも、フィアさんやエレクさん、そしてルネと──付き合いは長くないけれど──彼らが危険に晒されるかもしれないと思うと黙って見過ごすなんてできない。
でも、私の魔法はまだまだ初心者レベルだ。私一人がどうにかできるものではないだろう。
あ……でも、大魔女と呼ばれる師匠なら──何とかできるかもしれない。
今は人形の姿だけど、全盛期に及ばないまでも魔力はかなり回復してきていると言っていたし。
もしかしたら……
「……もしその帝國がこの国に侵略してきたら、師匠の力でなんとかなるんじゃないかな?」
「妾は知らんよ。この国に干渉するつもりはない。もちろん、この塔がある魔獣の森くらいは守るつもりじゃがな」
あっさりと言い放たれて、私は言葉を失った。
ずずず……とお茶をすする師匠。その手には、どこから持ってきたのか、砂糖菓子のような可愛い焼き菓子が握られている。
もしかすると、昔に何か因縁があるのかもしれない。
私はそれ以上何も言えず、どうしたものかと考えこむ。
この世界での戦争は、やはり魔法が中心になるのだろうか?
ああ、でも、帝國はこの国よりも魔法を使えるものが少ないって師匠が言ったから、攻撃型魔導具とか使われそうだ。
そんなものがあるのかどうかわからないけど、魔導車があるくらいだ。その可能性はかなり高いように思える。
まさか、核爆弾のような恐ろしい兵器があるとしたら……考えただけで背筋が寒くなる。
――いけない、これじゃ思考が止まっちゃう。
私は頭をぶんぶん振って、その感情を追い払った。
今、私にできることは、未来の心配をすることじゃない。今、この瞬間、自分にできることに集中すること。
「よし……魔法をもっと鍛えて、この森だけは絶対に守れるようになろう」
気持ちを新たに、私は塔の窓から遠くを見つめた。
まだ未熟な私だけれど、少しずつ――この世界の一部として、力をつけていくしかないのだ。
私が会計を済ませてまほろば亭を出ようとした、そのとき。
「ちょっと待て、ミカ。俺が送っていく」
背後からエレクさんの声が飛んできた。
「ああ、そうだね。それがいいよ。ミカ、エレクに送ってもらいなよ」
「え? でも、今日は魔導車で来たから大丈夫ですよ」
私は慌てて答えた。別に心配してくれなくても平気なのに。
「魔導車? ああ、辻魔導車か?」
「……辻魔導車?」
首をかしげる私に、フィアさんとエレクさんが顔を見合わせる。
「ミカ? まさか辻魔導車じゃないの?」
「いえ、あの……一緒に暮らしてる保護者の所有なんですけど……それって、普通じゃないんですか?」
フィアさんの表情が変わる。少し驚いたような、それでいて何かを察したような顔だ。
「そっか。ミカ、魔導車って高いんだよ。貴族か、商会を経営してるような裕福な人しか持てない。町を走っている魔導車の多くは“辻魔導車”といって、庶民はそれを必要なときだけ呼び、お金を払って目的地まで運んでもらうのが一般的なんだよ」
「えっ、そうなんですか……」
つまり、タクシーのようなものなのね。
「もしかして、ミカの保護者って貴族なの? じゃあ、ミカは貴族の生まれってこと? だったらなんで護衛がいないの? もしかして冷遇されて……」
まずい、フィアさんの思い込みが加速している。
「いえいえいえっ、違います。ちょっとお金持ちなだけの平民です」
全力で否定した。ここでうっかり「貴族」なんて言ってしまったら、話がどんどんややこしくなりそうだし。
「そうよね。魔導車なんて、普通だったらそう簡単に貸してくれないもの」
フィアさんは安堵したように微笑んだ。
ふぅ……なんとか誤魔化せたみたい。心臓に悪いったら。
「というわけで、エレクさん、送ってくれなくても大丈夫です。それに私、防御魔法が得意だし、攻撃魔法も使えるんです」
「ミカ、君は防御魔法だけじゃなく攻撃魔法も使えるのか?」
エレクさんが驚きの表情で私に聞いてきた。
「はい。一応……両方とも使えます。だから、一人でも大丈夫です」
自信たっぷりに答えたけれど、内心はちょっとドキドキしていた。言いすぎたかな……?
するとエレクさんは黙って、何かを考えるように視線を落とす。あれ、まずいこと言っちゃった……?
「へぇ、ミカってすごいんだね。そんなに小さいのに、魔法を二つも使えるなんて」
フィアさんが感心したように言葉を添えてくれる。
「えへへ……そ、そうかな。あ、そろそろ帰らないと」
話が深くなる前に切り上げよう。もっと使える魔法があるなんて、絶対に言わないほうがいいよね。
二人に別れを告げると、私はそそくさとまほろば亭を後にした。
塔に戻ってからも、私はエレクさんやフィアさんの言葉が頭から離れなかった。
帝國。侵略。戦争――
ずっと日本で暮らしていた私にとっては、それは別世界のことで全く現実味がなかった。
時折、テレビのニュースでも他国の内戦や紛争が流れてくることはあっても、日本に直接その影響はないと思っていた。
この世界に来てからだって全くその懸念を抱いたことはなかった。
森の中心に聳える塔での生活は、まるで人間社会から隔離されているかのようで、そんな暗いニュースさえ入ってくる余地はなかったのだ。
「師匠、フィアさんとエレクさんが言っていた帝國ってどんな国か知ってる?」
私は、この国を侵略しようとしている国について師匠に尋ねた。
「帝國……きっとディースラ帝國のことじゃろうな。海の向こうにある大国じゃ。エアーレイ王国より国土面積も人口も大きな規模を誇っておる。じゃが、魔法を使えるものの数だけに関してはこの国の方が多いといえるじゃろうな」
ディースラ帝國……この国よりも大きな国……
私は、この国出身ではないし、住んでからまだ日が浅い。それでも、フィアさんやエレクさん、そしてルネと──付き合いは長くないけれど──彼らが危険に晒されるかもしれないと思うと黙って見過ごすなんてできない。
でも、私の魔法はまだまだ初心者レベルだ。私一人がどうにかできるものではないだろう。
あ……でも、大魔女と呼ばれる師匠なら──何とかできるかもしれない。
今は人形の姿だけど、全盛期に及ばないまでも魔力はかなり回復してきていると言っていたし。
もしかしたら……
「……もしその帝國がこの国に侵略してきたら、師匠の力でなんとかなるんじゃないかな?」
「妾は知らんよ。この国に干渉するつもりはない。もちろん、この塔がある魔獣の森くらいは守るつもりじゃがな」
あっさりと言い放たれて、私は言葉を失った。
ずずず……とお茶をすする師匠。その手には、どこから持ってきたのか、砂糖菓子のような可愛い焼き菓子が握られている。
もしかすると、昔に何か因縁があるのかもしれない。
私はそれ以上何も言えず、どうしたものかと考えこむ。
この世界での戦争は、やはり魔法が中心になるのだろうか?
ああ、でも、帝國はこの国よりも魔法を使えるものが少ないって師匠が言ったから、攻撃型魔導具とか使われそうだ。
そんなものがあるのかどうかわからないけど、魔導車があるくらいだ。その可能性はかなり高いように思える。
まさか、核爆弾のような恐ろしい兵器があるとしたら……考えただけで背筋が寒くなる。
――いけない、これじゃ思考が止まっちゃう。
私は頭をぶんぶん振って、その感情を追い払った。
今、私にできることは、未来の心配をすることじゃない。今、この瞬間、自分にできることに集中すること。
「よし……魔法をもっと鍛えて、この森だけは絶対に守れるようになろう」
気持ちを新たに、私は塔の窓から遠くを見つめた。
まだ未熟な私だけれど、少しずつ――この世界の一部として、力をつけていくしかないのだ。
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