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第1章 カイト、五歳までの軌跡
337
◾︎11:15~
(王宮謁見の間)
「王太子妃よ、そなたに聞きたい。ここに2枚の手紙があるのだが、これはそなたが用意したものか?」
「……………」
それもばれてるの。
侮れないわね。
「…そうですわっ」
「この手紙が、この王宮で事件が起きたことを知らせた。そなたはダウニーと、その息子カイトを離したかった、そうだな?その目的はなんだ?ダウニーだけなら1枚目の手紙だけで良いはずだ。しかし、2枚目が用意されて、カイトを王都から出発させているな、その理由はなんだ?」
ん?今わしの背後に来たのは2番。
カイトになにかあったのかー。
ガタッ!
「おい、貴様、カイトを先に出発されたのは、カイトを襲わせるつもりだな?」
「父上、カイトが襲われたとかどうなってるのですか?!」
カイト、何があったんだ?パパが助けに行くぞ。
「陛下、カイト坊ちゃんがどうしました?」
どうした、何があったんだ?カイト坊ちゃんに何かしようとするって私が許さん。
「ダウニー、私がカイトにつけている影が今ここに戻ってきたようだ。カイトが出発してナント川で奇襲にあったらしい。挟み撃ちだが、騎士団が応戦しているようだ。」
姿は見えないが、カイトについて知らせてくれたのは助かる。しかし、奇襲か?どこの奴らだ?私が許さん!カイトは無事なのか?パパが助けに行くからな。
カイト坊ちゃんに奇襲だと?カイト坊ちゃんは無事か?このルーク。カイト坊ちゃんに与えられた聖水で足も見事に回復している、すぐ、行きますよね?ダウニー様?
ん?3番も到着だと?
「ダウニー、ルーク、待ちなさい。」
「いや、息子のピンチです。私は後を追います。ルーク行くぞっ」
「待ちなさい、って言ってるだろうが。報告には続きがあるようだ。それを聞きなさい。」
私ははやる気持を心に燻りながら、父上の話を聞くために再度父上に向き直る。
私の後ろにはルークと、ルーク率いるマーシュ領騎士団がソワソワしている。
「ダウニー、カイトが賊の頭に襲われそうになった所を騎士団に助け出されたようだ」
は?なんだと?安心したのも束の間。
「助け出した騎士は、第二騎士団長のハーレン。」
一瞬で周りの空気が凍る。
鋭い風の矢が刺さった気がした。
あはは、ハーレンは無事にあの子供をつれだすことに成功したようね。
私は捕まったけど。思わずニヤつく顔を見られないように下を向いたけど、そう、ハーレンよくやったわ。
ハーレンだと?王太子妃の不貞相手か?
あいつがカイトを連れ出すメリットはなんだ?
「ハーレンはカイトを連れてどこに行った?」
うむ、3番からの情報だ。
「森に入って行ったようだ」
「森?なんでまた?」
「おい、王太子妃よ、そなたはハーレンがカイトを連れて森に入って行ったようだが、理由を知っているのか?」
「さあ、私は知らないわ。ハーレンが勝手にした事を私が知るわけないわ」
いや、この女は嘘をついている。さっきカイトがハーレンってやつに連れ去られたと言われた時、ニヤついていたからな。
「義姉上、なんて呼びたくはないが、ハーレンがカイトを連れ出した理由、知っているんだろ?さっきニヤついていたじゃないか?」
「知らないわよ」
「父上、王太子妃は色々余罪がありそうです。自白剤の使用許可を頂けますか?」
「ああ、使うがいい。全て吐いてもらううか」
私はっ、私は!
他人事のように父上と、ダウニーとのやり取りを聞いていた。
嘘であって欲しい。妻がしでかしたことは、今、夢であって欲しい、そう願うのに、現実に頭がついていかない。
(王宮謁見の間)
「王太子妃よ、そなたに聞きたい。ここに2枚の手紙があるのだが、これはそなたが用意したものか?」
「……………」
それもばれてるの。
侮れないわね。
「…そうですわっ」
「この手紙が、この王宮で事件が起きたことを知らせた。そなたはダウニーと、その息子カイトを離したかった、そうだな?その目的はなんだ?ダウニーだけなら1枚目の手紙だけで良いはずだ。しかし、2枚目が用意されて、カイトを王都から出発させているな、その理由はなんだ?」
ん?今わしの背後に来たのは2番。
カイトになにかあったのかー。
ガタッ!
「おい、貴様、カイトを先に出発されたのは、カイトを襲わせるつもりだな?」
「父上、カイトが襲われたとかどうなってるのですか?!」
カイト、何があったんだ?パパが助けに行くぞ。
「陛下、カイト坊ちゃんがどうしました?」
どうした、何があったんだ?カイト坊ちゃんに何かしようとするって私が許さん。
「ダウニー、私がカイトにつけている影が今ここに戻ってきたようだ。カイトが出発してナント川で奇襲にあったらしい。挟み撃ちだが、騎士団が応戦しているようだ。」
姿は見えないが、カイトについて知らせてくれたのは助かる。しかし、奇襲か?どこの奴らだ?私が許さん!カイトは無事なのか?パパが助けに行くからな。
カイト坊ちゃんに奇襲だと?カイト坊ちゃんは無事か?このルーク。カイト坊ちゃんに与えられた聖水で足も見事に回復している、すぐ、行きますよね?ダウニー様?
ん?3番も到着だと?
「ダウニー、ルーク、待ちなさい。」
「いや、息子のピンチです。私は後を追います。ルーク行くぞっ」
「待ちなさい、って言ってるだろうが。報告には続きがあるようだ。それを聞きなさい。」
私ははやる気持を心に燻りながら、父上の話を聞くために再度父上に向き直る。
私の後ろにはルークと、ルーク率いるマーシュ領騎士団がソワソワしている。
「ダウニー、カイトが賊の頭に襲われそうになった所を騎士団に助け出されたようだ」
は?なんだと?安心したのも束の間。
「助け出した騎士は、第二騎士団長のハーレン。」
一瞬で周りの空気が凍る。
鋭い風の矢が刺さった気がした。
あはは、ハーレンは無事にあの子供をつれだすことに成功したようね。
私は捕まったけど。思わずニヤつく顔を見られないように下を向いたけど、そう、ハーレンよくやったわ。
ハーレンだと?王太子妃の不貞相手か?
あいつがカイトを連れ出すメリットはなんだ?
「ハーレンはカイトを連れてどこに行った?」
うむ、3番からの情報だ。
「森に入って行ったようだ」
「森?なんでまた?」
「おい、王太子妃よ、そなたはハーレンがカイトを連れて森に入って行ったようだが、理由を知っているのか?」
「さあ、私は知らないわ。ハーレンが勝手にした事を私が知るわけないわ」
いや、この女は嘘をついている。さっきカイトがハーレンってやつに連れ去られたと言われた時、ニヤついていたからな。
「義姉上、なんて呼びたくはないが、ハーレンがカイトを連れ出した理由、知っているんだろ?さっきニヤついていたじゃないか?」
「知らないわよ」
「父上、王太子妃は色々余罪がありそうです。自白剤の使用許可を頂けますか?」
「ああ、使うがいい。全て吐いてもらううか」
私はっ、私は!
他人事のように父上と、ダウニーとのやり取りを聞いていた。
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